うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々うめ爺・うめ子の紹介コーナー

うめ爺・うめ子の紹介コーナー

第98話 うめ爺、うめ子 最後の草刈りです。

うめ子、今年も富岡の草刈りの季節になりましたね。

うめ爺、お店の前でおぼこのあきちゃんや社長と草刈りの練習をしたのが懐かしいですね。

いよいよ、最後の草刈りですかね。

そんなわけで、やまと堂を応援してくださるお客様や営業スタッフの方々でしょ。富岡近隣のおばあちゃんたちに、ワンパク相撲の子供達も来るそうです。

その後に、いせやさんのお弁当に、おぼこのあきちゃん特製甘酒が出るそうですよ。

いや~、うめ子、お祭りですね。

コロナもだいぶ収まってきましたので、それに、いよいよまこと君の仕事になりますので、きれいにしておきたいですね。

うめ子も、だいぶまこと君ファンになりましたね。

はい、まこと君は、木とお話しできる大工さんですよ。
材木に囲まれていると、なんかいきいきして、水を得た魚のようですかね。
そういう大工さん、そういないと思いますよ。
うめ爺も、そう思いませんか。

そうですとも。私なんか、やまやさんに行くとビールやお酒に囲まれて、もうそれだけで幸せな気分ですよ。まったく同じですね。

うめ爺、それは、ちょっと違いますが。はい、気持ちはわかります。
それでは、いよいよ最後の草刈りになると思いますので、がんばってやりたいと思います。

当日は、晴れますように、てるてる坊主でも作っておきますかね。
それともうめ爺をぶら下げておきますかね。

うめ子、それじゃ雨になりますよ。だめだめ。

はい、わかりました。

第97話 うめ爺、うめ子 今年の花粉はひどい。

うめ爺、今年は、スギ花粉がひどくないですか。

うめ子、テレビで言っていましたが、10年ぶりに多いそうですよ。

4月に入ってから、私も肌がカサカサなんです。顔はかゆいし、エステに行ってもよくならないんです。うめ爺は、どうしているんですか。

はい、おぼこのあきちゃんにお願いして、デストロイヤーマスクを作ってもらいました。
プロレスラーのデストロイヤーさんがいつもかぶっていたマスクで、頭からかぶり、目と口だけ開いているマスクです。

うめ爺、そんなのつけて仕事してたら、みんなびっくりしますよ。

そんなわけで、うめ子にも子供用デストロイヤーマスクを作ってもらいましたので、二人でかぶれば、何もこわくありませんよ。

うめ爺、おぼこのあきちゃんは、何と言っていましたか。

「一応、青梅警察署に行って、変なものじゃありません、と言っておいた方がいいわよ。」と言われました。

え~、え~、私、やだ~、やだ~。

うめ爺だけにしてくださいよ。わたし、まだ嫁入り前ですよ。

うめ子、エステに行ってだめなら仕方がないですよ。一度かぶればうめ子もやみつきになると思いますよ。

ほ~ら、ほ~ら、こんな感じですよ。

うめ爺、私これから、やはりエステの一番高いコースにしますのでそれから考えます。

でも、このマスクの生地は、いったいなんですか。リポ何とか書いてありますね。
のぼりの余った生地ですかね。おぼこのあきちゃんに聞いてみますか。

それにしても、もう少しかわいいのにしてくださいよ。
やっぱり、やだ~。だめ、もうひどいですよ。  終わり

第96話 うめ爺、うめ子 花見の季節です。

うめ子ちゃん、今年は富岡の桜はどうですかね。

おぼこのあきちゃんによりますと、かなり今年は、いいそうですよ。
うめ爺、あそこの桜は、本当に田舎に帰ったような、何とも素朴でいいところですね。

うめ子、NHKさんの風土季(ふどき)に東京にもこんなところがありますよって、教えたいもんですね。

それじゃ、みんな来るようになると困りますよ。そっとしておきましょうよ。

そんなわけで、花見酒に武重本家酒造の「春花見酒」をたのんでおきました。
うめ子も何か用意してくださいよ。

はい、おぼこのあきちゃんと「ふきのとう」を採りましたので、お弁当を用意したいと思います。

うめ子、社長は何と言っていましたか。

何か、余興をやるとか言って、「風の子太陽の子広場」に行ってもう練習しているそうですよ。

なんと、まあ~、やることが早いですね。

だって、うめ爺、もう3年ぶりですよ。
みなさん、待ちに待っているんですから。うめ爺も、もえてくださいよ。

よ~し、相撲甚句でも歌いますか。それじゃちょっと、練習に行きますか。

どこへですか。

はい、「風の子太陽の子広場」です。

私は、エステに行ってきます。

第95話 うめ爺、うめ子、青信に行く。

うめ爺、もうすぐ春が来ますね。

寒い寒いと言っておったら、足下の草花も元気に芽吹いてきましたよ。

早く暖かくなってほしいですね。

うめ子、社長によると、今期の決算は、うめ爺うめ子の活躍で前年より良いということで、特別ボーナスが出るそうじゃよ。

うめ爺、ほんとうですか。

おぼこのあきちゃんも言っておりましたから、間違いないです。
うめ子は、何に使うんですか。

はい、彼氏が出来たときのデート代にします。うめ爺は。

私は、わんぱく相撲の子供達にふんどしをプレゼントしたいと思います。
それと、やまやさんでビールのまとめ買いに使います。

おぼこのあきちゃんは、何に使うんですかね。

ええ~、聞いたところによると富岡の母屋が出来た後、おぼこのあきちゃんの売店を建てるそうです。その資金にあてるため貯金するそうです。

うめ爺、そのときのために私も、うめ爺も少し貯金をして応援しませんか。
おぼこのあきちゃんの夢ですもの、うめ爺もお願いしますよ。

よ~くわかりました。
明日から河辺駅前で、募金活動でもしますか。
うめ子も一緒にどうですか。

うめ爺、ちょっとそれは違うと思いますよ。

そうですか。では、青信さんに行って相談してみますか。

それがいいと思います。
何とかしませんといけませんね。うめ爺、行ってみますか。

そうですね。

第94話 うめ爺、うめ子、大相撲、初場所へ行く。

うめ爺、今年の年末年始は、お天気も良かったし、おぼこのあきちゃんのおせちもおいしかったですね。

うめ子も、いただきましたか。本当においしかったです。

毎日、毎日、裏方でお仕事もして、私たちのお昼のまかないまでしてくれています。

うめ子、社長とも相談したんですが、初場所のお相撲をおぼこのあきちゃんにプレゼントするのはどうですか。
みんなで、「炎鵬タオル」を買って応援すれば、おぼこのあきちゃんも喜ぶと思います。

最近炎鵬は、格下になってテレビに出ないので、いつもさびしそうにすり足の稽古をして、「炎鵬」、「炎鵬」、「がんばれよ」って言っています。

そうですか、よし、わんぱく相撲で知り合いになった「きんじさん」に頼んでみます。

初場所ですし、いい所をお願いすることにしますか。
うめ子は、いい人をみつけるチャンスになるかもしれませんね。

うめ爺、本当ですか。それなら、ちょっとエステに行ってから行くことにします。着物なんてどうですかね。
おぼこのあきちゃんと相談してみましょうかね。うわ~、楽しみです。

社長も私も一杯やりながら今年は見られるそうなので楽しみです。

みなさん、テレビでお会いしましょうね!

第93話 うめ爺、うめ子 来年の誓い。

うめ子、今年もいろいろありましたが、12月が来ましたね。

うめ爺も、またおじいさんになりますね。

わたしゃ、いつもうめ爺ですよ。

うめ子も、いいお年になりますね。

はい私は、来年はいい彼氏が出来ると思います。

昨年も同じ事を言っていましたが。

今年こそは、ですよ。だって、こんなに美容にお金をかけているんですから。

うめ子、おぼこのあきちゃんのように、ずうっとおぼこでいたほうが幸せかもしれませんよ。

うめ爺、私はまだ、あそこまで悟りが開けませんよ。

社長が「やまと堂にもアルプスのハイジがいるようだね。」と言っておりましたが、本当にそうですね。

私も、おぼこのあきちゃんのようになれたら幸せだと思います。

よし、来年は、私は親友のクララのようになれるようにがんばりますか。

じゃ、私はおじいさんですか。

だったら、社長は、ペーターですかね。

それにしても、やまと堂は、みな元気で新年を迎えられそうですね。

うめ爺、来年も社長やおぼこのあきちゃんを助けていきましょうね。

そうですね。

第92話 うめ爺、うめ子 もう今年も2ヶ月です。

うめ爺、今年も残り2ヶ月になりましたね。

はい、うめ子も「うめ爺うめ子バス」の車掌さんとしてよくやってますよ。

多摩の山間部のおじいちゃんやおばあちゃん達も、バスが来るとみなさん、うめ爺の旗やうめ子の旗を振ってくださいますね。

うめ子、あれはよいアイデアでしたね。

はい、よく出来ました。テレビのクイズ番組で○☓の旗をあげるのがありまして、思いついたんですよ。

赤がうめ子旗、青がうめ爺旗とね。

でも最近赤がだんだん増えているようですね。

うめ爺には内緒で、赤を振った人には「あめ」を上げまして、そんなわけで増えているんですよ。

うめ子、それは、ずるいですよ。
では、こうすると良いと思います。
青い旗には、青いあめ、赤い旗には、赤いあめでは、どうですか。

これからは、そうしますね。
やはりうめ爺はダテに年を取っていませんね。

たまには、小さなおぼこあめとか、どこを切ってもカッパあめもよいかと思います。

うめ爺、そんなこと言うと、おぼこのあきちゃんや社長が今ごろくしゃみをしていますよ。

はいはい、冗談はやめて、気を引き締めて残り2ヶ月も頑張りますか。

うめ爺、それにボーナスもでると思うし、頑張りましょうね。

第91話 うめ爺、うめ子 「イヌ」のつく野草には注意。

うめ爺、最近は下を向いては、ぶつぶつ言っておりますが、何か悩みでもあるんですか。

うめ子、秋の草花の名前や特徴を散歩の時の楽しみにしようと思っているんですよ。

うめ爺、変な野草でも食べたんですか。

うめ子、あの~、社長が「三屋清左衛門の残日録」を見てから足の下で踏みつぶされる雑草にもいとおしい思いがするとか何とか言っているのを聞いてから、私も雑草の名前や特徴を覚えて、社長に教えてやりたいと思ったんですよ。

そんなわけで、雑草図鑑を古本屋さんで見つけてきて、道端や空き地や富岡周辺に咲いている草花を調べているんですよ。

社長もいいお年になったんですね。うめ子もやりませんか。

はい、うめ爺、それはいいことですね。
私は、食べられる野草を見つけたいと思います。

うめ爺が、変な野草を食べておかしくならないようにしますので、私にも雑草図鑑を見つけてくださいよ。

うめ子、私の健康まで考えてくれるなんて、やはり、秋ですね。
何だか涙がこぼれますね。

うめ爺、「イヌ」の字がついている野草を知っていますか。
食べることも出来ず、役に立たないそうです。
イヌ爺、イヌ子にならないようにしましょうね。

はい、わかりました。

第90話 うめ爺、うめ子 秋のわんぱく相撲大会

うめ子、今年の夏は来ましたかね。梅雨明けが早いと思ったら、また雨の日が続きましたね。でもやっと、ここで秋のようですよ。

うめ爺、何か理由でもあるんですか。

うめ子、よく聞いてくださいましたよ。

ちょっと、早く仕事が終わったので、畑の蔵に寄ったんですよ。
そしたら、大きな栗がたくさん袋に入って並んでいるし、カボチャやなんとぶどうがいっぱいあるでしょう。
蔵の中にはビールも秋味だし、日本酒もひやおろしですよ。それじゃ買わないわけにはいきませんので、バスの中にいっぱいあります。

社長には、秋味、それにひやおろし、うめこには、特売の桃にぶどうがありますし、おぼこのあきちゃんには、かぼちゃや栗、きのこなど買ってきました。

うめ爺、買ってきたのはいいけれど、タダとは思えませんが、プレゼントですか。

うめ子、私も悩んだんですが、わんぱく相撲秋場所のために一人3,000円いただきたいのです。

うめ爺、それじゃ買ってきたものより高いと思いますよ。それじゃ、押し売りじゃないですか。

そこをなんとか、みな様のご協力でわんぱく相撲を成功させませんか。
うめ子様よろしく、ご協力お願いします。

社長もおぼこのあきちゃんも楽しみにしているそうなので、うめ子様よろしくお願いします。

うめ爺、しょうがないですね。あ~あ、これでエステ一回行けなくなりました。

大丈夫ですよ、私が肩もみしますよ。はい、はい、わかりました。

第89話 うめ爺、うめ子 みんな有名人。

うめ子、やまと堂が西多摩新聞に毎月一回掲載される事になったのを知っているかね。

はい、うめ爺、新聞社の小峰さんや編集部の若井さんのおかげで実現できました。また多くの方の目にとまるといいですね。

それに、うめ爺うめ子も紹介されていますよ。みなさんにちゃんと見てもらいたいですね。

そうですか、そうですか。うめ子も有名人になったものですね。
それでは、ヒロガワラさんにサインの練習でも行きますか。

うめ爺、あそこはお習字で有名なところですよ。

それじゃ、おぼこのあきちゃんに教えてもらいましょうかね。

はい、それがいいと思います。うめ爺、おそらく無料だと思いますよ。

それは、いい考えですね。それにしても、社長はテレビに出演するし、私たちは新聞ですよ。今年はずいぶんマスコミに出る年ですかね。

うめ爺、それにおぼこのあきちゃんの母方の実家の家が日本古民家の世界的に有名な雑誌に掲載されておりましたよ。それも、国の重要文化財に指定されていたんですね。

それは、知らなんだよ。びっくりですね。

ええ、それで小さいときには、そこでよくお婆ちゃんに会いに行ってお昼寝までしていたそうです。

うめ爺、おぼこのあきちゃんが富岡に古民家を作りたいのがよくわかりましたね。

うめ子も私も一生懸命応援したいものですね。

うめ爺、おぼこのあきちゃんの夢を叶えましょうよ。

はい、わかりました。

第88話 うめ爺、うめ子 ないしょ、ないしょ話し。

うめ子、今度は、7月1日発売の西多摩新聞に「人に寄り添う漢方薬店」として、青梅・薬やまと堂が大きく紹介されましたね。

うめ爺、何かうれしいですね。
社長もおぼこのあきちゃんも立派に見えますね。

うめ子、一歩、一歩ですが、やまと堂は前に進んでいるんですね。
あの、ゆみがじゃなくて、あのおぼこのあきちゃんがね。うれしいかぎりです。

それに比べて、社長はずいぶん髪が白くなりましたね。

うめ爺、私たちが苦労をかけているからですかね。

それもあると思いますね。
うめ子、そのうち私とうめ子で楽にしてやりたいものですね。

おぼこのあきちゃんもそう言っておりました。
うめ爺、社長は、髪が白いだけじゃなくて、どうも本当はカッパのようですって。

だって、この間ジュゲムのイータさんと同じ悩みを話し合っているのを聞いてしまったんです。

うめ爺、いいですか、内緒にしてくださいね。
社長が傷つきますので、これ以上は言いませんので。

うめ子、だいぶ話したようですが。

うめ爺、ないしょ、ないしょですよ。

第87話 うめ爺、うめ子 幸せな社長です。

うめ子、ここのところ、社長はずいぶん忙しそうですね。

うめ爺、それがですね、社長は、東西新聞社の取材に応じたり、東西多摩テレビに出演までしております。

うめ子、社長は引っ込み思案だと思っておりましたが、実は目立ちたがり屋なんですね。

うめ爺、それだけじゃないと思いますよ。
社長は、いつもクスリ屋さんは、健康にするだけでは、生き残れないと申しておりました。全国のクスリ屋さんに向かって、健康だけではなく、幸せになっていただく道を見つけてあげれば、その存在価値は上がり、その土地になくてはならないクスリ屋さんになると申しておりました。

それで、社長は頑張っているんですね。
うめ子も私も、一生懸命お手伝いさせていただきますか。

うめ爺、やまと堂の未来がかかっていますよ。

はいはい、給料もかかっておりますから。

うめ爺は、よくわかっておりますね。

第86話 うめ爺、うめ子 5月の休み。

うめ爺、5月のお休みは、どうするんですか。

はい、うめ子、子供達も休みなので、大相撲の5月場所に合わせて、わんぱく相撲富岡場所ということで、練習を兼ねて、5人ずつ白組、赤組に分けて取り組みをします。

社長が今、富岡の土地に土俵を作りに毎日行っております。家が建ってからでは、出来ませんので、子供達にもいい思い出になると思いますので社長も喜んで協力してくれています。
前にも、うめ子に言ったかもしれませんが、この中から大相撲で活躍する横綱を出したいんですよ。小っちゃな夢ですが。

うめ爺、それは、大きな夢だと思いますよ。頑張ってください。

うめ子はどうするんですか。

はい、おぼこのあきちゃんと飯能釜で焼き物をする予定です。古民家風の母屋の囲炉裏で使用する食器などを作るそうです。

うめ子は、大きな夢に向かっておりますね。

おぼこのあきちゃんも、私も、やまと堂を日本一にすることが夢なんですよ。
全国のお客様に来ていただき、自然豊かな場所でくつろいでもらい、やまと堂に来てよかったな~と思っていただければ何よりです。

社長がいつも言っております。「すべては、お客様のために、何が出来るかです。みんなでやりましょうか。」と申しておりました。

うめ子、その通りですね。いいところに二人とも勤めましたね。感謝です。

第85話 うめ爺、うめ子 社長はいったい何者ですか。

うめ子、社長が医食同源紙に掲載されてから、大変なことになりましたね。各方面の方々からお問い合わせがありましたよ。
あっぱれ酒造さんや、矢尾本店に、こっこほまれの川場村の村長さんまで、お電話をいただき、感謝するばかりですよ。
それに、相撲界から二所の席親方で確か稀勢の里とか言っていましたね。

まったく、社長は顔が広いですね。

うめ子、よくよく考えると何か共通していませんか。

はいはい、うめ爺、よくわかりましたね。

うめ子、だって、私の好きなお酒ですよ。わかりますよ。

そうなんですよ。社長は若い頃から、酒蔵見学をしては、よく呑んでいたそうですよ。

そこで知り合いになったのが、今ではテレビでも有名になった、呑み鉄番組をもつ三角精児さんですよ。
社長が、酒を教え、三角さんは、鉄道の楽しみを教えてくれたそうです。

うめ子、そのうち、社長もゲストで呼ばれて、二人で旅番組をしてもらい、テレビを見ている人にやまと堂もついでに知ってもらったらもっといいと思いますが。相撲の取り組みででてくる懸賞旗みたいですかね。

うめ爺も私も懸賞旗になって参加したらもっと面白いと思いますね。

うめ子、とりあえず、社長にお願いして、懸賞旗を作ってもらいますかね。
デビューは、両国の国技館ということになりますか。二人で頑張りましょう。

第84話 うめ爺、うめ子 社長はえらい。

うめ子、やまと堂に置いてある医食同源紙3月号に社長のことが一面に書いてありました。
Iさんという方から取材を受けていましたが、そのことですかね。

うめ爺、なんでも社長とは30年以上のお付き合いらしいですよ。

うめ子、そこでわかったことがあるんじゃよ。

うめ爺、何ですか。

社長は、本当は塾の先生だったんですね。ついでに、居酒屋のおやじでしょ。なんと、工場の警備のおじさんなんですよ。
それが今じゃ、薬やまと堂の社長ですよ。これはいったいどうなっているんですかね。

うめ爺も、私も、やまと堂にお勤めする前は、梅の公園のただの梅ですよ。
今じゃ、うめ爺は、やまと堂のリーダー、私はサブリーダーですよ。
それは、やまと堂で頑張ってきたからですよ。

社長だってやまと堂を立ち上げたときは、苦労の連続だったんだと思いますよ。
やまと堂を守るために、色々なアルバイトをして、店を守ってきたんです。
それは、社長の心の大きさにあらわれていると思います。

うめ爺も、私も唯一、やまと堂だけが雇ってくれたことを忘れてはいけません。
いいですか、うめ爺。

はい、うめ子。社長に感謝、感謝です。

やまと堂を日本一の薬屋さんにして、恩返しをしましょう。

うめ子、よくわかりました。

< みなさん、店頭に医食同源紙3月号を用意しております。よろしければ、お持ちください。>
 

第83話 うめ爺、うめ子 オニクロンはやはり注射が一番

うめ子、最近は何かヘンですね。

うめ爺、2月に入ってから、うめ爺うめ子バスが通ってもおじいさん、おばあさん、それに子供達も外に出て手を振ってくれませんね。

うめ子、寒いからですかね。

いえ、それはうめ爺、最近はやりのオミクロンではないですか。

何と申した、うめ子。オニクロンだと。そいつはいったいどこにいるんですか。では、私が行って一勝負つけてきましょうか。
どこへ行ってもみなさんが手を振って応援してくれたんですぞ。それは何ということか、家の窓からさみしく手を振っているではないですか。

うめ子、ここは鬼を退治に行くしかありませんね。うめ子、二所ノ関部屋にいってシコとテッポウをやってからにしますか。
一回で土俵から押し出しますので見ていてくださいね。やりますよ。

うめ爺、相手はお相撲さんじゃないんですよ。

何だと、うめ子。それは怪獣ですか。それとも妖怪ですか。

何と言いますか。うめ爺に説明しても理解してもらえないと思います。
うめ爺、相手は目に見えないんですよ。

そうかそうか、昔テレビで見たやつだな。うめ子すぐわかりましたよ。それは透明人間ですね。
だいじょうぶ、だいじょうぶ、あれはね、白いペンキをかけると見えるんですよ。その時土俵から押し出します。何てことはないですよ。

うめ爺、それでは勝てませんよ。目に見えないくらい小さいんです。

うめ子、そんなやっかいなやつがいるんですか。

それも一匹じゃないんです。おそらく何十万匹もいると思います。うめ爺などいちころで倒されると思います。それがうめ爺の体に入ってくるんですよ。勝てませんよ。

でも、うめ子。昨日オミさんという人が注射をするといいと言っていましたが、あれですか。

うめ爺、どうもそれしかないみいですよ。

それでは、今から2人でアベ先生のところに行くとしますか。小児科の先生ならやさしく注射をしてくれそうです。
うめ子、おしりを出すのは恥ずかしいですが、がまんします。

うめ爺、おしりじゃなくて、腕でいいんです。

それじゃ、早く行きましょうかね。  終わり

第82話 うめ爺、うめ子 観音様のおつげ

うめ爺、新年あけましておめでとうございます。

うめ子は、観音様のようですね。新年早々おほめの言葉をいただきありがとうございます。

うめ爺、わかっていますよ。「花のや」さんの奥の部屋からいびきが聞こえていましたので、先に行かせてもらいました。
もう一人いたような気がしましたが、誰ですか。

はい、それは社長です。おぼこのあきちゃんとうめ子より先に着いて、つい安心して、一杯が二杯になり、できあがっちゃって眠ってしまったんですかね。そんなわけで、気がついたらもう二人が初日の出を拝んで観音様のお山から帰ってきているではないですか。
私も社長も恥ずかしくて裏から出てそれからお山に登ったというわけですね。

うめ爺、それは反省の山登りで、観音様は何と申しておりましたか。

今回は、大目に見ますが来年はちゃんと初日の出を拝んでくださいと申しておりました。
それから、私か社長が花のやさんのお支払いも4人分しなさいと言っておりました。

うめ爺、よく考えましたね。

うめ子、観音様のお告げですよ。ちゃんとやりますよ。

今回は、誰が払ったんですか。

それは、社長に決まっていますよ。だって、初ジャンケンに社長が負けたんですよ。そんなわけで、すべて社長のおごりになりました。うめ子、いい年になりそうだね。

はい、うめ爺。頑張ってやまと堂をもっともっと多くの方に知っていただき、ご来店いただくよう努めていきませんか。
うめ爺は、いよいよ役員になり、私は、サブリーダーからリーダーです。

うめ子、何かおいしいものでも食べに行きませんか。私が今日はふんぱつしますので。

そういうことなら、ブラジルのケーキセットでいいですか。

ずいぶん高級ですが、いいですよ。

うめ爺は、やはりうつわが大きいですよ。

はい、はい、体も大きいですよ。

わたしは、ケーキセットにナポリタンも頼みますね。  おわり。

第81話 うめ爺うめ子 うめ子はいつも元気

うめ爺、今年の冬休みはどうするんですか。

うめ子、今年は、リーダーとしての務めをしっかりやりましたので、ちょっと疲れました。給料が上がるのはうれしいですが、私にとっては昇進がはやかったようです。

うめ爺、ただのリーダーですよ。あまり考えすぎない方がいいかもしれません。私なんてただのサブリーダーですもの。もっと上を目指しましょうよ。

さすが、うめ子ですね。

それでどうするんですか。

はい、実は上名栗のせせらぎ園でぼっちキャンプをする予定です。
やはり、ヒロシはたいしたものです。コロコロウイスキーの時代に新しい生き方、楽しみ方を示した一人だと思います。

そんなわけで、年末年始は、ぼっちキャンプをして過ごす予定です。
ただ困っていることに、わたしは太っているので普通の一人用テントでは無理なので、河辺小学校の校長先生に頼んで、運動会で使う大きいテントを借りることにしました。あれなら大丈夫だと思います。

それじゃ、ずいぶん目立ちませんか。運動会の役員さんの席みたいですね。

では、来年はやまと堂の役員に昇進したいものですね。

おう、うめ爺、座布団2枚ですか。

はい、はい、ねらいますよ。

じゃ、私もサブ役員でどうですか。

うめ子、座布団はでませんが、2人で来年も頑張っていきますか。
それでうめ子は、どうするんですか。

彼氏と旅でもと思ったんですが、残念なことに私の美貌に気づく人が今年も現れなかったので、おぼこのあきちゃんと2人で年末年始は、富岡でぼっち、ぼっちキャンプをする予定です。

そうですか、うめ子。来年は夢が叶う年になるといいですね。

うめ子、岩井堂で「お百度参り」でもしますか。

うめ爺、その体では無理ですよ。

大丈夫、大丈夫まかせてください。

第80話 うめ爺うめ子、うわさのジャケット

うめ爺、今年の秋は変ですね。もう冬みたいです。

うめ子は、もうダウンですか。

うめ爺は、ダウンじゃなくて、それは何ですか。

はい、これはお相撲さんが冬に着るドテラですよ。

それならお相撲さんと同じにマゲを結えばちょうどいいと思いますが。

うめ子もご覧の通り、私は、髪は一本しかないので、相撲取りで言えば宝富士関と同じですよ。

そういうことですね。リーダーにも苦労があるんですね。

だって、うめ子、やまと堂の社員旅行は中止になるは、バスなんぞや9台にもなって、仕事は大変ですよ。

うめ爺、うわさですが、コナカのお兄さんが言っておりましたが、お相撲さんが来て、私に合う一番高いジャケットを買った人がいると言っておりました。いつもは、バーゲンでしか買わない人らしいですよ。あくまでもうわさですが。

うめ子、私もそのお兄さんから聞いた話ですが、いつもは、バーゲンにしか来ないまつげの長い小さいお嬢さんが来て、今日はこの店で一番の女性用ジャケットを買い求めた人がいるとか言っておりましたが、これもうわさだと思いますが。何か変なお兄さんですね。

うめ爺、リーダーになってから給料が上がりましたね。

うめ子も、サブリーダになってから給料が上がったようですね。

社長はちゃんと考えてくださっているんですよ。やまと堂は、みなさまの健康の見張り番として、各市町村をバスで回っておりますので、どうぞご心配事がありましたら相談してください。

うめ爺もうめ子も、みなさんにお会いできることを楽しみにしております。
みなさまの元気な毎日を願って仕事にまいしんしていきたいと思います。

それにしても、いいジャケットですね、うめ子。

はい、私もうれしいです。

 

第79話 うめ爺うめ子 リーダーとサブリーダー

うめ子、この秋社長より、うめ爺うめ子バスが青梅路線は5台、五日市路線が4台増えたことにより、私がリーダーに任命されました。うめ子も、サブリーダーということになりました。

え~、本当ですか、うめ爺。

そんなわけで、近々、あこがれの井中居(いちゅうきょ)でお祝いをしてくれるそうです。
うめ子、一生懸命生きているといいこともあるもんですね。

うめ爺は、一生懸命何でも食べてきたようですが、私は、一生懸命きれいになってきたようです。

はいはい、うめ子は小さな目が今では大きな目になりましたね。

うめ爺も、私もやまと堂のおかげです。がんばりましょうね。

そういえば、おぼこのあきちゃんが、井中居にお弁当を頼んでおりました。それも6人前ですが。

はいはい、そういうことになりましたか。

うめ子の「はいはい」、は何ですか。

おそらく、コロコロが心配なので風の子太陽の子広場でいただくと思います。
子供相撲の土俵入りをするらしいです。それもうめ爺と私のためにしてくれると思います。
子供相撲のリーダとサブリーダの二人ですよ。こちらは、うめ爺が選んだ子供達です。

うめ子、本当に生きててよかったです。涙が止まりません。

うめ爺、それは大げさですよ。

でも、社長とおぼこのあきちゃんに感謝ですね。

え~、え~、涙が止まりません。

第78話 うめ爺うめ子 ますます元気にがんばります。

うめ子、9月から青梅営業所にうめ爺うめ子が掲載された西東京バスが4台増えるそうですよ。

何と、全部で5台になるそうです。青梅地区のみなさまにお会いできるチャンスがますます広がりますね。
うめ爺、忙しくなりますね。

それに、うめ子、青梅のみなさまに知ってもらえば、市長から何かもらえるかもしれませんね。うめ子は何がいいですか。

セイコーの電波時計がほしいんですが、うめ爺は。

はい、私は何といっても、市役所の中庭に子供相撲の土俵を作っていただき、青梅を子供相撲一番の町にしたいんです。将来、炎鵬や稀勢の里のようなお相撲さんが出るのが楽しみですが、そうなれば、市長も青梅のみなさんも喜ぶと思います。

うめ爺は、夢は大きく、私は、夢は小さくがんばっていきましょう。

それと、五日市営業所のバスも4台に増えますので、山間部のみなさまに、うめ爺うめ子をもっと知っていただけるようになります。
こちらは、10月より、掲載されるようです。

どうぞ、うめ爺うめ子を見かけたら手を振ってくださいね。

やまと堂は、今日も元気に明日も元気にみなさまの近くに行きますので、応援お願いします。

第77話 うめ爺うめ子 オリンピックはお家で観戦です。

梅雨が明けましたね、うめ子。

はい、毎年のこととはいえ、夏の空はどこまでも青く気持ちがいいものです。
うめ爺、それにもうすぐ、オリンピックが始まりますよ。
今回は、西友の家電コーナーはだめみたいですよ。みなさんお家で見るよう言われています。

うめ子、もう準備はOKなんですよ。
3ヶ月ほど前からリサイクルショップのおじさんと値段交渉をしておりまして、ついに昨日譲ってもらいましたので心配はいりません。

うめ爺、そのテレビは映るんですか。

おじさんによると、電源を入れてからしばらくすると、映るときと映らないときがあって、機嫌の悪いときは、朝スイッチを入れてから、映るのは夕方とか言っておりました。

うめ子、おじさんはいい人ですよ。だって、値段は、500円ですよ。
それが、3ヶ月ほど、ほぼ毎日行っておりましたら、行くたびに値段が下がりまして、昨日など500円ですよ。
そしておじさんが、もうこれ以上下がらないというので、買ったわけですよ。本当に頭の下がるいいおじさんです。

うめ爺、オリンピックの間だけは、壊れないといいですね。

うめ子は、どうしたの。

はい、私は、ケーズデンキでいただきました。
どうも、私のことを気に入っている若いお兄さんが、展示品ですが、映りのいいピンクのテレビを進めてくれたんです。
何でも小学生に一番人気だそうです。ただ、見ていた子供達がさわってだいぶ汚れていて、カドがへこんでいるし、キズがあるんです。

そのお兄さんが、私のために店長さんにかけあってくれまして、何とプレゼントということになったんです。
うめ爺のおじさんも、いい人ですが、ケーズデンキのお兄さんもいい人ですよ。
これでオリンピックを楽しむことができますね。

そういえば、うめ子、おじさんが言っておりましたが、もしテレビが壊れたら自分で処分してくださいと言われました。

私も言われました。もし、テレビが壊れたら自分で処分してくださいと申しておりました。

それにしても、世の中にはいい人ばかりですね。うめ子も私も普段のおこないがいいからですね。  おわり

第76話 うめ爺うめ子 やまと堂に来て6年目の思い

うめ子、このコンビを結成して何年になりますかね。

うめ爺、言っておきますが、お笑いコンビのように言わないでください。
たしかに、多摩川でうめ爺にひろわれ、社長にひろわれ、今がありますが、私なりにうめ爺をフォローして、やまと堂につくしてきましたよ。

うめ子、失礼しました。うめ子に比べて私なんぞや、ただ太るばかりの成長で情けないです。

でも、うめ爺はわんぱく相撲の子供達や小さい子供さん達から、あ~、うめ爺だって言ってみなさんが笑い転げていますよ。
私は私で、若い男性をくぎづけにしていますよ。うめ爺、うめ子もキャラクターとしていい線をいっていると思いますよ。

うめ爺は、マツコさんをめぜし、私は、ミツキちゃんを目指して頑張れば道が開けると思います。
そして、やまと堂は、ますますみなさんに知ってもらい、よいお店になっていけば、社長もおぼこのあきちゃんも喜ぶと思います。

うめ子は、立派に成長しておりますが、一言だけ言わせてもらいますよ。
私の伊勢屋さん通いもひどいものですが、うめ子のエステ通いもひどいものですよ。だって最近は、まつげが長すぎて、誰かわからないし、そばにいるとうちわで扇いでいるようにいい風が来ますよ。ちょっと度が過ぎませんかね。

それに若い男性をくぎづけにすると言っていましたが、今までくぎづけになった男性は一人だけですよ。
いつも、こんちわ~、元気ですかと言って、段ボールを回収に来る青年で名前をコトウゲ君だと思いますよ。つるぱげのコトウゲ君だけだと思います。確かにうめ子に一目惚れしているようです。

うめ爺、それはひどい、ひどい、何てことを私の前で言うんですか。それでは夢も希望もないじゃないですか。
私の目標はもっと高いところにあるんです。うめ爺ももっと高い目標を持って、二人で切磋琢磨して成長しませんか。これからもやまと堂のためにつくしていきませんか。

さすが、うめ子、私もうめ子について行きますのでよろしくお願いします。

コトウゲ君以外もう一人いるといいんですが。あの方はどうですか。ぼっちキャンプを楽しんでいる、え~っと、何と言ったっけ、そうヒロシもうめ子のファンになりそうですね。

うめ爺、いい加減にしてください。

第75話 うめ爺うめ子 もうすぐ注射ですよ。

うめ子、私にコロコロウイルスのワクチン接種の案内が来ましたよ。

うめ爺の古里は、吉野梅郷の梅の公園内ですよね。
うめ爺、私にはまだ来ていませんよ。

うめ子は、若いのでこれからじゃないですか。
私は、カポックウイルスで梅がみんなだめになったとき、梅郷診療所でおしりにワクチンを打たされたんですよ。あれは痛かったですよ。こんどはどうも、腕に打たれるそうです。

うめ子、私が一番苦手にしているのは、カミナリとおしかばあさんと注射なんですよ。生きた心地がしませんね。

うめ爺、私たちは、うめ爺うめ子バスの運転手と車掌さんなんですよ。お客様のことを考えて率先してやらなければ失礼になります。
いつも社長が言っていますよ。「全てはお客様のために」がやまと堂の基本なんです。

そうですか。はい、わかりました。それではお国のために命を捧げることにします。いましばらく決断するまでお時間をください。

うめ爺、何かおかしくありませんか。命を助けることが、命を捧げるなんておかしいですよ。戦争映画の見過ぎじゃないですか。

はい、その通りです。イヤイヤ、うめ子にはお見通しですね。

うめ爺が考えることぐらいすぐわかりますよ。それに、うめ爺の腕やお腹、それにおしりが分かれていませんよ。つまりズンドウということですよ。ですから注射をどこに打っても同じですから気にしなくていいと思いますよ。打つ方も安心して打てると思いますので、うめ爺はみなさんの練習台になって一番にやってもらってください。

たしか、一番にやると食事券がもらえるとか何とかうわさで聞きましたよ。

うめ子、それはいい話ですね。

うめ爺、あくまでもうわさですよ。でも打ってみないとわかりませんね。うめ爺、がんばって一番にやってもらってください。

うめ子、それは本当かもしれませんよ。うめ子はいいこと言いますね。何かやる気が出てきました。

 

第74話 うめ爺うめ子、うめ爺の草刈り

うめ子はルンルンですね。

だって、うめ爺。おぼこのあきちゃんから借りたしょいっこに、もんぺ姿で、富岡の草刈りに行くんですよ。それにおぼこのあきちゃんが私とうめ爺にお弁当を作ってくれたんですよ。うめ爺見てくださいよ。うめ爺のお弁当は私の3倍はありますよ。それに足らなければ、これも食べてくださいと、おぼこのあきちゃんがふかし芋をもたしてくれました。

本当に申し訳ないことですが、それにしてもどうしてこちらにおはちが回ってきたんですか。

その原因はうめ爺にあるんですよ。うめ爺ちょっと体重を言ってみてください。

うめ子、そんな恥ずかしいこと言えませんよ。

うめ爺、裸になれって言っているわけじゃないんですよ。言ってみたまえ、きみ。

うめ子、それって命令ですか。

そうとも言います。

約100kgだと思います。

うそをつくんじゃありませんよ。それは3年前の体重だと思いますよ。今ですよ、今何キロあるんですか。

うめ子、私何か悪いことをしましたか。

はっきり言って、今日は暴露させますよ。ハイ、何キロ。

え~っと、え~っと、180kgほどですがいかがでしょうか。

オイ、きみ、これからの草刈りで80kgほど落としますよ。私は草刈りの監督をします。実行隊は、うめ爺一人でやります。いいですか。さぼったらようしゃなく、腕立て伏せ100回行きますよ。これは、すべて社長命令です。いいですか。もう一回言いますよ。これは社長命令です。社長はうめ爺の身体を心配しているんですよ。本当にうめ爺に長生きしてもらいたいんですよ。

うめ子、よくわかりました。私一人で草刈りをします。そして80kg落とすことにします。物事決めるとさっぱりしますね。それじゃひと休みして、お弁当をいただくことにしますかね。いやいやさっぱりしました。それじゃ、お弁当を食べてお昼寝もしてから草刈りでもしますか。うめ子、どうしたの顔が鬼のようですよ。はい、はい先に草刈りをすることにします。もうその顔はやめてください。お~こわ。

第73話 うめ爺うめ子 春みんな一番、なかよく

うめ子、4月に入ってもコロコロは、なくなるどころか、また増えてきましたよ。
それに、社長は、コロコロに耳を傾けろと言いましたが、コロコロに声がありますかね。

うめ爺、社長はね、コロコロによって私たちがちゃんとした生活をしているか、もう一度考えなさいと行っているんですよ。人間様より、コロコロの方が地球上では先輩なんですよ。そのコロコロが怒っているわけですから、他の命をぎせいにして人間様だけが生きているようなことは許してくれませんよ。

うめ子、どうしたら許してくれますか。

それは、おそらく地球上で人間様が一番じゃなくて、みんなが一番、あらゆるものが一番で、大事にされなければだめだと思います。命のみなもとは、実はみなさん同じですよ。だから、みんななかよく尊敬しあうことが一番だと思います。社長が教えてくれたんですよ。あらゆるものが一番で、二番はないそうです。

うめ子、社長はいったい何を考えているんですかね。

社長のお師匠さんは、鎌倉の東慶寺に眠っているそうです。どうもその方が言っていることらしいです。詳しいことはわかりませんが、うめ爺も一番だし、うめ爺の子供相撲の子供達も一番なんですよ。

それじゃあ、うめ子、勝負がつかなきゃ相撲になりませんよ。

うめ爺は、富岡の土地に土俵を作って、一人相撲で少しダイエットをしてください。社長が家にこもって、食っちゃ寝、食っちゃ寝しているうめ爺を見て太るばかりなので心配していましたよ。

うめ子、そうですか、ありがたいことですね。それに社長のお言葉によると私が一番と言うことらしいので、うれしいかぎりですよ。

うめ爺、その一番じゃないんですが、まあいいか。うめ爺、富岡の桜も見頃らしいですよ。

その桜も一番ですか。

はいはい、そうなりますかね。

第72話 うめ爺うめ子 コロコロがおさまるのを願って鳥居観音に登る

今日はせっかくの休みだというのに何ていうことですかね。

うめ爺、そんなことを言ってはだめですよ。

だって、うめ子。今日は鳥居観音に登るんですよ。本当に社長は何を考えているんですかね。少しは私の身体を気づかってくれるといいんですがね。

うめ爺、気づかっているから歩いて登るんですよ。うめ爺よく考えてみてください。コロコロをいいことに部屋に帰っては、食っちゃ寝、食っちゃ寝の毎日では、体重が増えるばかりですよ。それを社長は考えてくれたんですよ。

そういうことですか、うめ子。やはり社長はたいした人ですね。それじゃ、頑張ることにしますか。

さすが、うめ爺、おそらく登った帰りには、はな屋さんで、おいしい天ぷらそばをいただけると思いますよ。

何ですか、うめ子それを先に言ってよ、言ってよ。私は何としても登りますよ。

でも社長はよく鳥居観音に行きますけど、何か理由でもあるんですかね。

何でも、山の持ち主の平沼彌太郎さんは、名栗村長や埼玉銀行頭取に参議院議員を歴任した後、母の意志を継ぎ生まれ育ったこの地を観音信仰の霊地にしたそうです。
本堂をはじめ、玄奘三蔵塔や救世大観音は、上名栗のシンボルともなっています。その生き方に社長は感銘していつもお参り登山に来ているそうです。また、山は四季それぞれに美しく、心が安らぐと言っております。

うめ爺も俗世を少し離れて、山登りをしてお参りをすれば、その食欲という欲におぼれないでいいかもしれませんね。

実は、御岳山の滝行にも挑戦しましたが、帰りは、紅屋さんの食べ物がおいしくてすぐに挫折しました。
今度は心をいれかえて頑張りたいと思います。でもうめ子、帰りにはな屋さんによるとまた挫折するかもしれませんね。

それじゃ、うめ爺だけ、うめ子と社長が食べるのを見ているだけにしたらどうですか。

うめ子、それこそ、本当の修行ですよ。無理、無理ですよ。何てったって、この欲は、突然襲ってくるので、やはり無理だと思います。

うめ爺らしいですね。うめ爺、がんばって登りますよ。

あいよ~、うめ子。

第71話 うめ爺、うめ子 冬休みの一日

うめ爺、やまと堂も冬休みに入りましたので、一日付き合ってもらえませんか。
成木から名栗方面に古民家を探しに行きませんか。出来れば、鳥居観音によってお参りもしたいのですが、どうですか。

うめ子、それはいい考えですね。その手前におそばがおいしい池の屋さんによって、大盛りのおそばに、生姜焼き定食とそれからおでん定食を食べることにします。

うめ爺、前も同じように食べて、観音様のいる山頂に登れないで、入り口で横になっていたのを覚えていますか。

うめ子、よく覚えていましたね。私はもう忘れていましたよ。はい、はい、今回は少し減らすことにします。普通もりのおそばに生姜焼きとおでん定食にします。

またそれでは登れないと思いますよ。

大丈夫ですよ、うめ子。任しておくんなせい。

なんですか、その言い方。

それともう一つ、若山牧水も寄ったという、天松閣の女将さんの岩田さんにも古民家を紹介してもらうお願いをしておったのだよ。その後どうなったのか寄ってみることにします。あそこのしし鍋は最高ですよ。ちょっと一杯やりながら聞くことにしますかね。

うめ爺、これでは、古民家探しか、食べ歩きの日帰り旅か、わかりませんね。

うめ子、何でも情報を得るには人のふところに入らなければだめですよ。人なりを知ってもらい安心してもらうのがコツです。

うめ爺、たまにはいいことを言いますね。

まあ、うめ子より少しは長く生きていますので、任してください。

うめ爺、少しじゃなくてだいぶ長く生きていると思いますよ。それに社長からお小遣いをもらったんじゃないんですか。何か顔色が変わりましたよ。

どうして、どうして、うめ子はいつも私を犯人のように言うんですか。

だって、いつも食事の帰りには、ワリカンでいいて言うでしょう。ほとんど、うめ爺が食べたのに何でワリカンなんですか。ずいぶん腹が立ってきました。今回不足分はうめ爺がもってください。

はい、はい、うめ子、今回は私が持つことにします。そんなわけで観音様に行けますよ。普通盛りのおそばだけにします。

うめ爺は、ずいぶん調子がよすぎますね。

うめ子よりは、長く生きていますので。  終わり

第70話 うめ爺、うめ子 たまには心の話です。

うめ子、もうすぐ今年も終わりだね。

そういえば、うめ爺、私たちの古里である梅郷の「うめの公園」もウイルスにやられて大変でしたが、今では新しい梅が育ち生まれ変わろうとしています。また多くの人が楽しみに訪れるようになりますように。

そうかい、そうかい、夢も希望もありますか。

うめ爺、そう落胆しないでください。

それじゃ、このコロコロも来年は落ち着きますかね。

みなさんがマスクをして気をつけていますし、もうワクチンも出来るそうですよ。

うめ子、夢も希望もありますね。

うめ爺、社長が言っておりましたが、この地球上で起きた問題は解決できるそうです。
何でも私たちがそれに気づかないだけで、ちゃんとこの地球のどこかに解答があるそうです。

え~、え~、それじゃうめ子、さっそくそれを探しに行きませんか。

それがどうも、うめ爺、徳川の埋蔵金探しのようにいかないんですよ。

うめ子、どこにあるんですか。

はい、それがどうも人間の脳というか頭というか、心にあるそうです。
これは、神様が与えた問題だそうで、どうも私たちでは無理かもしれません。
一人一人が自分の心と相談して考えていくしかないと思います。
それがいつか梅の公園のようになると思います。

うめ子、いいこと言いますね。来年はうめ子に従って生きていこうと思います。

何かちょっとおかしくありませんか。

それが、最近物忘れが多くて、一日3食と決めているのに6食ぐらい食べてしまうんですよ。

うめ爺、それは、物忘れじゃなくて食欲がまさっているからですよ。ちょっと調子がよすぎます。
おぼこのあきちゃんも心配していましたよ。

そういうことですか、年とは関係ないんですね。よかった、よかった。来年も頑張りますか。

第69話 うめ爺の一人居酒屋

うめ爺、最近は仕事を終えて居酒屋さんへ行かなくなりましたね。

うめ子、そうなんですよ。社長より家で飲むように言われまして、コロコロがおさまるまでそうすることにしました。
そんなわけで、ジョイフルホームでいろいろ買って来て、部屋を居酒屋さんにしました。

そうだったんですか。

うめ子とおぼこのあきちゃんそれに社長を招待して、内覧会をしようと思っています。

うめ爺、それじゃマンションの販売か、建て売りの家ですよ。

うめ子、それが良く出来たんですよ。

それで、居酒屋の名前は何というんですか。

はい、はい、それが「なべきぞく」です。
ずいぶん悩みましたが、西友の裏を歩いていたらひらめいたんです。
やはり、ネーミングは大事ですよ。

うめ爺、あそこには「とりきぞく」という居酒屋さんがありますが、何かおかしいですよ。

うめ子、あまり深く考えてはいかんよ。まあ、ひらめきということで。

それはいいですが、毎日ちゃんこ鍋ですか。
うめ爺、それじゃ相撲取りになってしまいますよ。
それ以上太るとおぼこのあきちゃんに叱れますよ。一人居酒屋もいいですが、飲み過ぎはだめですよ。

うめ子は、帰ってから何をしているんですか。

おぼこのあきちゃんと二人でマスクを作っています。
黒木屋さんやポットマンさんから生地を分けてもらい、マスクを作ってやまと堂のお客様やうめ爺、うめ子バスに乗車してくれるお客様へプレゼントさせていただこうと思って仕事を終えてペチャペチャトークをしながら楽しくやっています。

そう~ですか、そう~ですか。それじゃ、私も協力しますかね。長い間使ってきたふんどしがいっぱいありますのでプレゼントします。あの生地は丈夫だし、マスクにはいいと思います。

うめ爺、もうお酒が入っているんですか。ふんどしでマスクではやまと堂の評判が悪くなるし、もらったお客さんは変な臭いにもどしますよ。いい加減にしてください。

いいアイデアと思ったんですが、だめですか。

うめ爺、だめですよ。