薬やまと堂

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うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々

相談余話

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相談余話

第81話 Hさん退院おめでとうざいます。
うめ爺うめ子バスでご縁をいただいたHさん、退院の足で真っ先にかけつけていただきありがございました。病院では末期ガンと告げられ、治療のほどこしもなく、体力も気力も失い疲れ切った身体で奥様と見えてくださいました。それが体力の回復とともにお医者様での治療ができるようになり、今日という日を迎えることができました。体力の回復とともにチャンスをいただき、将来の夢と希望につながったのだと思います。これこそ、この仕事を選んでよかったなと思う瞬間です。決してあきらめなかったHさん、おめでとうございます。そして、ありがとうございました。 店主
第80話 がんの相談について
相談の中でも多いガンの相談について一言述べたいと思います。病院の治療を一通り終えてもかんばしくなく、最後は漢方でもと思って見えてくださるお客様がおります。ほとんどの方が体力を失い、再度の治療は無理な状態です。そのようなときほど、心に寄り添い、ガンに寄り添い、治療で失った体力の回復につとめてもらいます。心の有り様を持って身体を考えることで、将来の希望も生まれるのではないでしょうか。  店主
第79話 病は生き方
心の有り様が、身体の有り様によって支えられていることを「がんは、生き方の病気」と船戸崇史(ふなとたかし)医師が自著の中で述べられております。深い反省の元に生き方を変える。それはまさしく心の有り様をもって身体を考えろとおっしゃっているようです。死と向き合いそれを受け入れた人のお顔は言うに言われぬよいお顔になるものですね。
「君看ずや 双眼の色 語らざれば 憂いなきに似たり」 良寛さんより  店主
第78話 ある夫婦のかたち
ある日の事、Aさんから相談がありました。私の妻が、最近は私が話しかけても、ただ眠いのと言っては、自分の部屋で横になっているそうです。軽い認知症の症状があるものの、週2回の介護を受け、自宅でお二人頑張っております。奥様は介護の方が来ると楽しくていつまでもお話をしているそうです。そんなお話を聞いておりまして、思うように行かない自分の気持ちに奥様は今、不安と孤独でいっぱいだと思います。一番理解し、寄り添ってもらいたいのは、ご主人のAさんですよ。できたらやさしい言葉「愛語」をお願いします。つらかろうな、さびしかろうなという気持ちで、やさしく接してもらえば、もう眠いとは言わないはずです。  店主
第77話 O君、一歩でも前へ
営業マン、O君。おめでとうございます。10年目にして君からいただいた名刺を見て共に歩んできた歳月への宝物のように思います。大海は水の一滴、一滴であり、ひとつまみの土の積み重ねが山をつくるように、日々の努力の積み重ねが、今の君です。これからも一瞬たりとも疎かにせず、一滴の水、ひとつまみの土を忘れず、人間性を磨き上げてください。これからも君の成長を楽しみにしております。  店主
第76話 「恥の文化」は生きている。
四月に入り、店舗の修繕に来ていただいた大工さんとお話しする機会があり、「見えないところほど気をつかうし、後でを恥をかきたくないよ。」とおしゃっておりました。おそらくこの方は、何年も下積みを重ね、そして今、表の仕事をしっかりやっているようです。私の先生もお茶のお稽古を例にとり、「水屋でしっかりやってきた人でないと、いくらお手前が上手くてもだめなんです。」とおっしゃっていたのが思い出されました。どんな世界でも「恥じることのない」プロとしての生き方をしたいものです。ありがとうございました。 店主
第75話 「足るを知り、不足を楽しむ」
春風によって、梅を追いかけるように桜が咲き始めました。今年も桜の季節です。自然の営みの中で、また人の一生も一瞬の生を謳歌して花を散らすように終えていきます。新型ウイルスの発生も自然の中の営みの一つと考えると、自然はウイルスを通して私たちに何を語ろうとしているのか、耳を傾けなければいけないと思います。自然の声として、もしSOSを受け取るならば、私たちの生き方を考えるときが来たようです。「足るを知り」「不足」を楽しめるならば、自然に寄り添うことが出来ると思います。  店主
第74話 あるべきものが、あるべきところに、あるべきようにある。
春風によって、梅が咲き始めるように、日々変化し、景色も変わろうとしています。コロナウイルスによって、「免疫」という言葉がクローズアップされておりますが、病気というものが自然に治るように私たちの身体は出来ております。その力の基本が「免疫」です。難しい病気・原因不明の病気の裏側に「免疫」が大きくかかわっています。「免疫を正していく」には、「食事のバランス」、「質のよい睡眠」、「適度な運動」を心がけることが大事です。ストレスを溜めずに生きがいのある生活をしたいものです。

春は花、夏はほととぎす、秋は月、冬は雪さえて、すずかしけり 道元禅師より
第73話 今年は無病息災です。 21年1月
あけましておめでとうございます。コロナ禍での年明けを迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。
我が家では、鏡餅を用意して「年神様」を迎えました。「五穀豊穣」「長寿」「無病息災」「家内安全」それに「商売繁盛」を願いました。11日をもって、神様をお送りする意味で鏡餅をいただく「鏡開き」をして、その力を授けてもらいます。何よりも今年は、「無病息災」です。やまと堂も「治りきる力」「生き抜く力」をテーマにみな様に少しでも「漢方の力」を授けられるように頑張っていきますのでどうぞよろしくお願いします。身の引き締まる思いです。今日より明日へ、前へ前へ進め、よい日が来ますように。  店主
第72話 安心できる生活が何より 20年12月
まもなく、12月です。すでに山では、赤や黄色のじゅうたんにおおわれ錦秋の季節を迎えます。一年の終わりが見えてきました。新型コロナウイルスについては、まだ先が見えませんが、これ以上の犠牲者が出ないことを祈るばかりです。また、一年を通してご来店くださいましたお客様が無事に新年を迎えられ、笑顔でお会いできることを楽しみにしております。いつの間にか、今年のテーマになりましたが、「治りきる力」、「生き抜く力」を少しでも授けることが出来たか、反省するばかりですが、来年も「漢方の力」を信じてお手伝いすることが出来れば何よりです。みな様の健康と何より安心できる生活を取り戻せますようお祈りしたいと思います。
本当に一年間ありがとうございました。また、来年もよろしくお願い致します。  店主