うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々
うめ爺・うめ子の紹介コーナー
第72話 うめ爺うめ子 コロコロがおさまるのを願って鳥居観音に登る
今日はせっかくの休みだというのに何ていうことですかね。
うめ爺、そんなことを言ってはだめですよ。
だって、うめ子。今日は鳥居観音に登るんですよ。本当に社長は何を考えているんですかね。少しは私の身体を気づかってくれるといいんですがね。
うめ爺、気づかっているから歩いて登るんですよ。うめ爺よく考えてみてください。コロコロをいいことに部屋に帰っては、食っちゃ寝、食っちゃ寝の毎日では、体重が増えるばかりですよ。それを社長は考えてくれたんですよ。
そういうことですか、うめ子。やはり社長はたいした人ですね。それじゃ、頑張ることにしますか。
さすが、うめ爺、おそらく登った帰りには、はな屋さんで、おいしい天ぷらそばをいただけると思いますよ。
何ですか、うめ子それを先に言ってよ、言ってよ。私は何としても登りますよ。
でも社長はよく鳥居観音に行きますけど、何か理由でもあるんですかね。
何でも、山の持ち主の平沼彌太郎さんは、名栗村長や埼玉銀行頭取に参議院議員を歴任した後、母の意志を継ぎ生まれ育ったこの地を観音信仰の霊地にしたそうです。
本堂をはじめ、玄奘三蔵塔や救世大観音は、上名栗のシンボルともなっています。その生き方に社長は感銘していつもお参り登山に来ているそうです。また、山は四季それぞれに美しく、心が安らぐと言っております。
うめ爺も俗世を少し離れて、山登りをしてお参りをすれば、その食欲という欲におぼれないでいいかもしれませんね。
実は、御岳山の滝行にも挑戦しましたが、帰りは、紅屋さんの食べ物がおいしくてすぐに挫折しました。
今度は心をいれかえて頑張りたいと思います。でもうめ子、帰りにはな屋さんによるとまた挫折するかもしれませんね。
それじゃ、うめ爺だけ、うめ子と社長が食べるのを見ているだけにしたらどうですか。
うめ子、それこそ、本当の修行ですよ。無理、無理ですよ。何てったって、この欲は、突然襲ってくるので、やはり無理だと思います。
うめ爺らしいですね。うめ爺、がんばって登りますよ。
あいよ~、うめ子。
2021/02/20