うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々
うめ爺・うめ子の紹介コーナー
第48話 うめ爺、うめ子 梅ヶ丘山荘の出会い NO.2
みなさん、もうすぐ梅ヶ丘山荘に着きますよ。
うめ爺、インターを降りてからずいぶん走りましたが、ここがおぼこのあきちゃんがお手伝いに来ている宿ですか。
はい、そうです。
宿の入口に着物を着た大きなこけしが置いてありますよ。
うめ子、よく見てくださいよ。こけしがおじぎをして笑っているわけがないですよ。
え~、ちっちゃな口に紅をさして、ほほ紅をつけているのは、おぼこのあきちゃんですか。
お化粧しているおぼこのあきちゃんを見るのはしばらくぶりなのでわかりませんでした。
うめ子、それにしてもかわいいものですね。
うめ爺、早く行きましょう。
うめ爺も、うめ子も元気でしたか。私もおしかばあさんの元で元気に修行に励んでいますよ。
おしかばあさんの友人の娘さんがやっている宿に手伝いに来たのよ。今晩は一生懸命接待させてもらいますよ。社長とうめ爺、うめ子もくつろいでいってください。それではお部屋まで荷物をお持ちしますね。では、さっそく野天風呂に入ってきてください。
え~、これが野天風呂ですか、うめ爺。川をせき止めて作ったプールのようですね。あの湯小屋で着替えるのね。
はい、そうです。
うめ爺は、海水パンツじゃないんですか。
私は、水着だし、社長も海水パンツですよ。
はい、ちょっと小さいので、知り合いの小錦さんがもう引退したので、これをいただいてきました。
何ですか。
まわしです。パンツだとどれも窮屈なので、これにしました。うわ~恥ずかしいけど行きますか。
本当にいい温泉でびっくりしました。社長なんて泳いでいました。
それでは、食事の用意が出来ました。懐石料理ですので、私が一品一品運ばせてもらいます。
何か、心配ですね。うめ爺。
はい、はい、心配です。着物が長いので転ばなければよいのですが。なんかいやな予感がしますね。もう30分もたつのに料理が来ませんよ。うめ子、見てきてください。
え~、おぼこのあきちゃんが転んで泡を吹いて倒れていました。まだ、仲居さんをやらせてもらったことがないので、どうしていいかわからず、途中の階段で転んで料理はめちゃめちゃだし、どこか打ったらしく、泡を吹いて倒れていたそうです。
まだまだ、無理をしていたんですね。おしかばあさんが悩むのもよくわかりますね。
本人もがんばると言っているので、もう一時間、いや三時間ぐらい待ちますか。
うめ爺もがんばってください。
はい、わかりました。社長はいびきをかいて、テーブルに頭を着けて居眠りをしています。
おぼこのあきちゃんの修行のためには社長もがんばってもらうことにしましょう。夕食の次には、すぐに朝食になりそうですが。全てはおぼこのあきちゃんが1人前になるためがんばりましょう。 終わり
2019/06/04