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第32話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 続編

社長、福沢温泉は昔とかわりませんね。若い頃は梅吉さんと二人で頑張りました。本当にいい修行でした。今では立派な新館の水山閣もできたそうですよ。それでおぼこのあきちゃんはどこにいるんですか。湯治屋の方にいるそうです。そこで私たちがお世話になった「おしかばあさん」のもとで修行しております。もう、うめ爺、うめ子が先に行っているので、私たちは「おしかばあさん」に会いに行きましょう。うめ爺、懐かしい雰囲気の売店ですね。あれ~あそこにいるのはおぼこのあきちゃんですか、うめ子。そうですよ、おぼこのあきちゃんですよ。あきちゃ~ん!あきちゃ~ん!うめ爺、声が大き過ぎますよ。でもあきちゃ~ん!こんにちは~、うめ爺、うめ子も元気にしていましたか。私も二人に会うのを楽しみにしておりました。涙が出てきてごめんなさいね。「おしかばあさん」から今日は人前に出て社長、梅吉さん、それにうめ爺、うめ子のお世話をするように言われました。いつもは、朝4:30に起きてお客様の食事の用意です。それが済むとトイレ掃除にかかります。それから各部屋のお掃除が終わりまして、やっとこの売店の店番になります。店番も4時までで、それからは夕食の用意になります。それが片付くのはだいたい9時頃です。食事を終えてその日の報告をしに「おしかばあさん」のところに行きます。それで一日が終わります。でも今まで「おしかばあさん」に一度も褒められたことはないんです。「おしかばあさん」は私の仕事を一度も見ていないのにかやぶき館の3番目の便器は一番使用する人が多いから念入りに磨いておきなさい。それから湯治屋の川側の部屋の窓は、虫の糞で汚れるからよく磨いておきなさいとか、すべてその日のお天気、お客様の人数等で何がどうなるのかすべて理解しているんです。そして私が何を聞いてもただ笑うだけで、「おぼこのあきちゃんは何しにここに来たのかね」で終わりです。自分で考えて行動しないとお話をしてくれないんです。かやぶき館の一階の部屋から混浴の露天風呂が見えてしまうので、部屋のガラスを磨りガラスに変えていただいたときは、初めて「おしかばあさん」から「おい、おまんじゅうを一個あげる」と言われたのが最後で2個目はまだです。そんなわけで、うめ爺、うめ子修行はいよいよ厳しくなると思いますので、頑張って冬を乗り越えたいと思います。そう思って社長からしもやけの薬とカイロを預かってきました。あきちゃ~ん!うめ爺、うめ子も泣かないでください。私も修行を終えて立派になってやまと堂に帰りますので、うめ爺、うめ子もその日が来るまで温かく見守ってください。お願いします。それでは、今日のお部屋にご案内します。つづく

2019/06/04