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第28話 うめ爺、うめ子水戸偕楽園へ行く… 後編

社長によりますと、三次さんの体質は若くして老成化したために、精神的、肉体的にも老人特有の「どのようにして人生の締め括りをするか」いつも考えている状態なのだそうです。そこで少しでも若さを取り戻すために、夢と希望のあるお話をしたそうです。それを叶えるための体力作りの方法、そして体力、気力が出てきたら、「この魔法のクレンザーをもって水戸民芸文化館のトイレを毎日、毎日ピカピカに磨いてください。できたら日本一きれいなトイレにしてください。きっとあなたの夢と希望は叶えられますよ。そしてこのトイレはおそらく館長も使用しますので、お話をしておきます。三次さんはあれだけの梅を育てた人ですからきっとできますよ。それではまたいつかお会いしましょう。」と言って別れたそうです。そして10年後三次さんからお便りが来て今ではなんと水戸民芸文化館の館長になったそうです。社長は三次さんの生き方を誰よりも理解していたんですね。やはり社長という人はいったい何者なんですかね。本当にいいお話ですね。うめ子目が潤んでいますよ。うめ爺、それは何ですか。涙ですか、鼻水ですか。はい、両方です。うめ爺、社長があげた魔法のクレンザーはどこに売っているんですか。それはどこにでも売っているクレンザーですよ。魔法にするかしないかは使う人の心の問題です。それがわかっただけでもうめ子はりっぱですよ。そういえばおぼこのあきちゃんが修行に出るとき、社長は一切何もしてあげなかったけど魔法のクレンザーだけはさしあげたそうです。いよいよおぼこのあきちゃんも修業先で使うときが来るかもしれませんね。楽しみですね。それでは私達もいつもお世話になっているバスをクレンザーで磨きますか、うめ爺。おい、うめ子やはりバスにはバス専用のほうがよいかと思います。それではいよいよ来月はおぼこのあきちゃんに会いに行きましょうか。本当にあきちゃんは引退会見で後ろを向いた真央ちゃんみたいですね。笑い笑い。

2019/06/04