薬やまと堂

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うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々

うめ爺・うめ子の紹介コーナー

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第39話 うめ爺、うめ子春の看板見学
うめ子、いよいよ桜の季節が近づいてきましたね。やまと堂の花見の余興は考えていますか。

はい、私はキャンディズの「春一番」でも歌おうかと思います。

うめ子はいったいいくつになるんですかね。

うめ爺こそ、今年もまた「腹踊り」ですか。何であんなに芋虫のようにくねくねできるんですか。

それはいつも運転中でも食事中でもお腹をぺこぺこして練習しているからですよ。今年は常磐ハワイアンのフラダンスのお姉さんのように腰を振りながらやってみますか。

うめ爺、それではみなさん悪酔いしてしますよ。昨年もそれを見てもどした人がたくさんいました。子供さんの中にはひきつけを起こして病院に行った人もいましたよ。それと私もなんだかそのお腹のうごきをみているとどういうわけか、うめ爺には失礼ですがおトイレに行きたくなるんです。

うめ子、私の腹踊りにみなさんがすごく感謝しているんですね。うれしいかぎりです。

うめ爺、それはちょっと違うと思いますよ。なるべくほどほどにしください。それと社長から頼まれていることがあります。やまと堂の看板を立てる場所が見つかったので見てきてほしいそうです。

それはうめ子、どこですか。

はい、青梅バイバスを奥多摩方面に向かって、左は万年橋、右は青梅駅に出られる突き当たりのところだそうです。

うめ子、あそこはいい場所ですよ。吉野街道、青梅街道両方から見てもらえます。社長はよく見ていますね。まずはそこからですね。

はい、うめ爺次はおそらくあきる野街道あたりですかね。それでは見学に行きますか。

ちょっとその前にうめ子、何かおいしいものでも食べたいんですが、行きませんか。

社長が帰って来てから夢庵に連れて行くそうですよ。

はい、はいそれではお腹をぺこぺこさせながら見に行きましょうか。

いつもみたいでいやですが、その前におトイレに行ってきます。

うめ子は、ずいぶん私の芸に惚れているようですね。 おわり
第38話 うめ爺、うめ子青梅マラソンを盛り上げる
うめ爺、今年も青梅マラソンを無事に迎えられてよかったですね。

はい、うめ子、気温天気とも最高じゃのう。

それに社長のお友達のシュークリームとか言う二人組の芸能人も走るそうじゃよ。

下田、無田の二人ですか。

それじゃ。

うめ爺、私たち二人もうめ爺、うめ子のバスで先導してあげましょうか。

それはいい考えじゃ、うめ子。

何でも無田君は、夜の番組を終えてかけつけるそうなので寝てないんじゃないかな。

心配ですから、何かあればすぐにバスに乗せましょう。

うめ子、それにしても社長は顔が広いものですね。

青梅マラソンを盛り上げる「かくし玉」だって社長が言っていましたよ。

そうですか、それでわかりました。何とうめ爺、うめ子のバスも4月からリニューアルするそうですよ。

それはうめ爺、始めて知りました。

社長と京西広告の太地さんが話し合っているのを聞いてしまったんですよ。うめ子すごいことになりそうです。何とバスにはうめ爺うめ子の特大ラッピングバスになるそうです。

もう「やまと堂」の文字は入らないんですか。

はい、うめ子もう「やまと堂」と入れなくてもうめ爺、うめ子だけで「薬やまと堂」と連想してもらえそうです。ですから二人ともそのイメージに合う服装をするそうですよ。

すごい作戦ですね。うめ爺。バスの中で煎じ薬を作るんじゃないでしょうね。

それは無いと思いますが、バスの天井に大きなやかんがついているそうですよ。

そこまでやりますか。

そうらしいです。そしてバス停に着くとやかんから「ゆげ」が出るそうです。それに薬草のにおいまでするそうです。

ええ~、うめ爺、うめ子はますます有名になりますね。奥多摩の子供達、それにおじいちゃん、おばあちゃん達に私たちが楽しく安心感を与えられたら何よりですね。うめ爺、今年は私たちも本当にがんばらなければなりませんね。

うめ子もますます元気になってきましたので、社長、やまと堂のためにもがんばりましょう。

はい、おぼこのあきちゃんも元気に年末には帰ってくるそうです。

元気かな~、あきちゃん、おぼこのあきちゃんに会いたいです。
第37話 うめ爺、うめ子今年も元気に活躍
うめ爺、年が明けてから厳しい寒さが続きますね。社長からプレゼントしていただいたユニシロの1.5倍の防寒下着でも寒いです。うめ子は大丈夫ですか。私は使い捨てカイロを使っていますので大丈夫ですよ。それでは今日もやまと堂の宣伝のために頑張りますぞ~。はい、うめ爺、私も頑張ります。ではまだだいぶ雪が残っておりますが、みたけ方面に向かいます。うめ爺、うめ子のバスが来るのを楽しみにしている方が多くなりましたね。そうですね。どうもお年寄りや子供たちはうめ爺、うめ子のバスを見ると安心するらしいですよ。社長も本当にやりがいのある仕事を選んでくださいました。ありがたいことです。そして、今年は青梅街道や吉野街道それにあきる野、五日市方面にもうめ爺、うめ子の看板をデビューさせるらしいですよ。ますます皆さんに知ってもらえそうですね。はい、社長は、おぼこのあきちゃんが帰るまでに多くの人に知ってもらえるようにしておくそうです。もう、やまと堂と言わなくても、うめ爺、うめ子を見るだけで知ってもらえそうですね。そうなると私もうめ爺も芸能人並みですね。恋のうわさやスキャンダルに気を付けないといけませんね。特に文春砲には気をつけましょうね、うめ爺。うめ爺もよく下着に腹巻でコンビニに行くのは気を付けてください。うめ子だって友達のかよちゃんとペチャクチャトークをしながらクレープを口の周りにつけておばさん笑いをしているのはみっともないですよ。え~見てたんですか、恥ずかしい。気を付けます。お互いにこれからはみなさんに知られていくので普段から気を付けていきましょう。ますます今年もうめ爺、うめ子をバスや看板それに金井さんの会社の行政図書(町内地図)やNTTの電話帳やアイタウン、ホームページでも活躍しますのでよろしくお願いします。社長もう少し給料の値上げをお願いします。3%ぐらいがよいかと思います。よろしくお願いします。
第36話 うめ爺、うめ子今年も元気に活躍
うめ子、昨年は、いろいろありましたがいい年でしたね。はい、おぼこのあきちゃんも、稀勢の里もいよいよ今年が勝負の年になります。サタデーモーニングのユミちゃんもやはり今年が勝負ですね。おぼこグループには他は誰ですか、うめ子。MHKテレビのユカちゃんはお母さんとして頑張っているし、スケートの真央ちゃんは引退したのでメンバーは、あきちゃん、稀勢の里、ユミちゃんぐらいですかね。おっと、それと救ちゃん製薬にお勤めした、ゆうなちゃんは、どうしておるかの。はい、ゆうなちゃんは今では救ちゃん製薬のなんと横綱、いえお酒も仕事も充実しているそうですよ。東急のパン売り場でお母様とお会いしたとき聞きました。おお、それはそれはよかった。それでは新年会に誘ってみましょうか。社長がうめ爺、うめ子が元旦にみたけ山の初日の出の臨時便を勤めてくれたのでお年玉とおせちにお酒を用意しているそうですよ。うめ子、お年玉よりおせちの大盛りなんて頼めないですか。社長に聞いてください。できればお酒は〆張鶴の純米酒でお願いします。うめ爺のことは社長の方がわかっていますのでもうそうなっていますよ。本当に社長はいい人ですね。うめ子は何か買ってもらったそうですが何ですか。はい、ホワイトレーベルのパーカーとスカートです。いいですね。うめ爺も買ってありますよ。何だって、本当ですか。はい、ユニシロの防寒1.5倍の下着一式です。おいおい、それは私がほしかったんですよ。だってバスの中は暖房がきいてますが、運転席は意外と寒いもので、助かりました。ありがたい、ありがたいことですね。あとは新年会で私の腹踊りでもしましょうか。それでは少し練習しないといけません。うめ爺その踊りのおかげで新年会に来た人の中に、悪酔いして救急車で青梅総合病院に運ばれた人が三人もいましたよ。それで社長が呼ばれて注意されたので今年は中止です。うめ爺、わかりましたか。そうでした、そうでしたね、すいませんでした。では、今年はドジョウすくいでもしましょうか。それでは全員救急車で運ばれてしますのでやめてください。はい、わかりました。今年は静かにしております。うめ子も今年はAKB48のまねはしないほうがよいですよ。そう若くはないんですから。うめ爺よりはいいと思いますよ。 つづく
第35話 おぼこのあきちゃん一歩でも前に…
社長、藤山旅館に行ってもよいでしょうか。そうですね、うめ爺、うめ子、そろそろ二人であきちゃんを迎えに行ってください。「おしかばあさん」にもそろそろですねと言われました。そして「おしかばあさん」の手紙を渡してください。うめ爺、うめ子もあきちゃんとは久しぶりの再会ですね。はい、そんなわけで、手袋や靴下それに子供用の下着などを東急の中にあるペシオスで特売品をいっぱい買ってきました。おぼこのあきちゃんは、小さいから子供用の下着でよいそうです。おしりは結構大人みたいですけどね~。うめ爺、余計なことは言わなくていいですよ。社長も笑っていますよ。それでは、藤山旅館に行きましょうか。うめ爺、藤山旅館の前の玄関に人が見えますが、誰でしょうかね。あれ~、あきちゃんですよ。うめ爺、走りますよ。待って~、うめ子。うめ爺、太りすぎですよ。はい、わかっていますけど、今は早くあきちゃんに会いたいです。うめ子、涙が出ていますよ。うめ爺こそ、鼻水が出ていますよ。涙と鼻水が一緒なんですよ。うめ爺、うめ子、よく会いに来てくれましたね。あきちゃんも目に涙をためていますね。あきちゃ~ん!あきちゃ~ん!うめ爺、うめ子もう部屋に行ってくつろいでください。うめ子もますます元気で何よりです。うめ爺は、ちょっと太ったようですが、元気で何よりです。あきちゃんも苦労されてずいぶん痩せましたが、元気で何よりです。それと二人でいろいろと買ってきましたので受け取ってください。それと「おしかばあさん」の手紙を社長から預かりましたので、読んでください。はい。「おぼこのあきちゃんは、みなさんの力によって支えられて今があるんだよ。いいね、あんたはわからないけど、私の腹巻きの中には、ハイジ、ユキちゃん、こけしちゃんに、アフラックもいるんだよ。みんな、みんなおまえの見方なんだよ。わかったら帰っておいで。そしてまた、便所掃除から始めるんだね。」あきちゃん泣かないでください。うめ爺、うめ子、私、もう一度最初から心を入れ替えて修行しようと思います。幸さんや澪さんのように一人で立派に歩ける人間になって、やまと堂に帰りたいと思います。がんばります。うめ爺、うめ子見ていてください。
第34話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 続編3
先ほど、「おしかばあさん」から、今日はお客様として一日楽しんでくるように、そして、明日帰る気持ちになったら私が迎えに行くと連絡がありました。はい、わかりました。今日のお部屋の係は、昔「おしかばあさん」のもとで修行した幸さんにお願いしてあります。この部屋の用意も幸さんがいたしました。あのお花も幸さんがおぼこのあきちゃんの気持ちを考えて、山にある野草の中でおぼこのあきちゃんの励ましになる花を選んで生けたそうです。この「つる」の折り紙に「がんばれ、あきちゃん」と書いてありますが、これもそうですか。はい、そうです。私のためにこれほどのことをしてくださって申し訳ございません。当旅館にお泊りいただいた方は、皆様元気になってお帰りになります。あなたも同じでございます。番頭さん本当にありがとうございます。ずいぶん古いお部屋ですが、どこもかしこも磨きこまれていて、かえってレトロでモダンな感じですね。お部屋から景色も素敵です。新しいものがすべて良いということではないんですね。今日の料理はやはり「おしかばあさん」のもとで修業した澪さんにお願いしてあります。それではゆっくりとくつろいで、当館の温泉を楽しんでください。はい、わかりました。それでは、私は失礼いたします。この後は幸さんと交代します。ありがとうございました。私、今日一日担当させていただきます、幸と申します。よろしくお願いいたします。おぼこのあき様、明日はどうなるかわかりませんが、今日は当館のお客様として、そう呼ばせていただきます。なんとも恥ずかしいですが、よろしくお願いいたします、幸さん。今、料理人の澪さんが山に入って摘み草をしております。おぼこのあき様が、お疲れのことと知って、身体に良い山菜を集めているようです。今晩の料理は、おぼこのあき様にあった、季節の摘み草料理を含めて、澪さんの料理を楽しんでください。はい、わかりました。あき様、「おしかばあさん」は大変厳しい人です。特に修行中はいっさい口答えも、何もできません。これでいいということはいっさいありません。しかし、それを続けているといつか「おい、まんじゅうを二個あげるよ」といいますので我慢してください。それが修行の終了です。そしてそれからは、「あとは、自分で考えて前に進むことだね、ご苦労様」と言ってくださいます。是非とも、あき様もそこまで頑張ってください。私も、澪さんも、一人前として今があります。それを願って今日一日、私たちも頑張りたいと思います。 つづく
第33話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 続編2
うめ爺、かやぶきの旅館は、今では少なくなったそうですよ。もうここ以外乳頭温泉郷の黒湯ぐらいしかないそうですよ。古いかやぶきの旅館はそうかもしれませんね。おぼこのあきちゃんが、梅吉さんと社長の部屋に入っていきましたが、どうかしたんですかね。社長、おしかばあさんはいったい何者なんですか?私の化粧品全てを豊沢川にかかる橋から投げ捨てたんです。もうお客様の前には出られないと思って、部屋を飛び出し上流に向かって歩いていたら、藤山旅館の前にいたんです。そしたらとても優しそうなにこにこしたおじいさんの番頭さんが話しかけてくれたんです。さきほど「おしかばあさん」から連絡があって、一番よい部屋にお客様として一晩泊めてやってくれと言われましてな、当旅館の最高のおもてなしをさせてもらいます。さあ、私について来てください。当旅館は、以前は湯治のお客様がほとんどで、なにもかもいまのようではありませんでした。時代の波に乗れず、お客様は減る一方でございました。いよいよ宿を閉めなければならない日が近づいて来たとき、あのおしかばあさんがいつものかっこで来て、藤山旅館のすべてのトイレ掃除を始めたんです。なんと宿を閉める前日まで三日三晩寝ないで掃除をしたんです。そして旅館の主人、おかみさん、番頭の私と従業員全員が自然に部屋の掃除、床磨き、ありとあらゆるところを磨いていたのです。それも三日三晩寝ないでしたんです。そして旅館を閉める日がやってきたんです。ああ、これで終わりかと思ったんですが、あの「おしかばあさん」が閉館を知らせる紙をはがして、破り捨て、にやっと笑って、今日から藤山旅館は生き返った、今日は開館の日にすると言うとにこにこして懐から札束をいくつも出してお祝い金だからここに置いていくよと言い、いつものいでたちに下駄を履いて、大きなあくびをしながら豊沢川を下っていったのです。全員もう何も言えないで、そこに土下座をし涙をこらえるのが精一杯でした。本当に神様のようでした。そして、おぼこのあきちゃん、この藤山旅館は今もあるのです。「おしかばあさん」の教えを守って今はたいへん繁盛しております。そういうわけで今日はお客様として藤山旅館最高の接待をさせていただきます。はい、わかりました。 つづく
第32話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 続編
社長、福沢温泉は昔とかわりませんね。若い頃は梅吉さんと二人で頑張りました。本当にいい修行でした。今では立派な新館の水山閣もできたそうですよ。それでおぼこのあきちゃんはどこにいるんですか。湯治屋の方にいるそうです。そこで私たちがお世話になった「おしかばあさん」のもとで修行しております。もう、うめ爺、うめ子が先に行っているので、私たちは「おしかばあさん」に会いに行きましょう。うめ爺、懐かしい雰囲気の売店ですね。あれ~あそこにいるのはおぼこのあきちゃんですか、うめ子。そうですよ、おぼこのあきちゃんですよ。あきちゃ~ん!あきちゃ~ん!うめ爺、声が大き過ぎますよ。でもあきちゃ~ん!こんにちは~、うめ爺、うめ子も元気にしていましたか。私も二人に会うのを楽しみにしておりました。涙が出てきてごめんなさいね。「おしかばあさん」から今日は人前に出て社長、梅吉さん、それにうめ爺、うめ子のお世話をするように言われました。いつもは、朝4:30に起きてお客様の食事の用意です。それが済むとトイレ掃除にかかります。それから各部屋のお掃除が終わりまして、やっとこの売店の店番になります。店番も4時までで、それからは夕食の用意になります。それが片付くのはだいたい9時頃です。食事を終えてその日の報告をしに「おしかばあさん」のところに行きます。それで一日が終わります。でも今まで「おしかばあさん」に一度も褒められたことはないんです。「おしかばあさん」は私の仕事を一度も見ていないのにかやぶき館の3番目の便器は一番使用する人が多いから念入りに磨いておきなさい。それから湯治屋の川側の部屋の窓は、虫の糞で汚れるからよく磨いておきなさいとか、すべてその日のお天気、お客様の人数等で何がどうなるのかすべて理解しているんです。そして私が何を聞いてもただ笑うだけで、「おぼこのあきちゃんは何しにここに来たのかね」で終わりです。自分で考えて行動しないとお話をしてくれないんです。かやぶき館の一階の部屋から混浴の露天風呂が見えてしまうので、部屋のガラスを磨りガラスに変えていただいたときは、初めて「おしかばあさん」から「おい、おまんじゅうを一個あげる」と言われたのが最後で2個目はまだです。そんなわけで、うめ爺、うめ子修行はいよいよ厳しくなると思いますので、頑張って冬を乗り越えたいと思います。そう思って社長からしもやけの薬とカイロを預かってきました。あきちゃ~ん!うめ爺、うめ子も泣かないでください。私も修行を終えて立派になってやまと堂に帰りますので、うめ爺、うめ子もその日が来るまで温かく見守ってください。お願いします。それでは、今日のお部屋にご案内します。つづく
第31話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 後編
梅吉さん申し訳ございません。うめ爺がユミちゃんにお酌してもらったものですから、うれしくてひっくりかえってしまいました。社長も一緒になって酔っぱらってしまいました。申し訳ございません。梅吉さんの運転で、花巻の福沢温泉までお願いします。私もしばらくぶりに、「おしかおばあさん」に会いたいんですよ。私も若いときは下足番として「おしかおばあさん」のもとで修行して今があるんですよ。そのときは社長も一緒に修行していたんですよ。それは初めて聞きました。それでおぼこのあきちゃんを預けたんですね。いったいおしかおばあさんとはどんな人なんですか。それは社長から止められているので、今はお話しできませんが、うめ子ちゃんもそのうちわかるときが来ると思います。はい、わかりました。それでは途中で私は下駄をプレゼントしたいので買っていきます。下駄ですか?はい、その通りです。魔法のクレンザーとか、下駄とか何に使うんですかね。魔法の下駄ですかね。はい、それでは花巻ももう少しですので、頑張っていきましょう。花巻の町もずいぶん賑やかになったものですね。福沢温泉はここから40分ほどです。あれ~うめ爺がアヒルちゃんにまたがっていますよ。何ですか、この臭いは。社長が一生懸命車の窓を全開にしております。梅吉さんは車酔いのように顔が青ざめています。私もなんだか変です。どうもうめ爺がアヒルちゃんの中にやらかしたようです。うめ爺、大きいのを出したんですか。すいません、すいません。もう我慢ができませんでした。はい、これでこの旅は、「うん」がつきました。きっといい旅になりますね、うめ子。社長今度はうめ爺を怒ってください。うめ子が怒ったのでうめ爺が十分反省していますよ。でも本当に「うん」のよい旅になりそうです。おぼこのあきちゃんも待っているから先を急ぎましょうか。なんだか社長にはかないませんね。梅吉さんも社長もなぜか緊張しているようですね。昔のここでの修行を思い出しているんですね。早くおぼこのあきちゃんに会いたいです。
第30話 うめ爺、うめ子岩手花巻へ行く… 中編
もうすぐ会津に入りますよ、うめ子。お天気も快晴ですよ、うめ爺。ユミちゃんもお母さんも元気ですかね。そういえば、お母様がおいしい郷土料理を用意してくださっていると、社長が言っておりました。はい、そうですか、郷土料理の大盛りをいただくことにしますか。おかしいですよ、うめ爺。少しは遠慮してください。いつものラーメン屋さんじゃないんですよ。はい、その通~り、電話してちょうだい、タケモトピアノ。うめ爺、いい加減にしてください。すいません。なんと、サタデーモーニングで忙しいのにユミちゃんもあきちゃんに大事なものを渡したくて、実家に帰っているそうです。いったいなんですかね。もう喜多方に入りましたので、あっぱれ酒造はもうすぐですよ。頑張ってください、うめ爺。大盛り、大盛りですよ。何をぶつぶつ言っているんですか。いや~、無事に到着しました。はい、次に行きましょう。「うんちく庵」にお昼の用意がしてあるそうです。あれ、うめ爺が見あたらないですが、しょうがないですね、先に行くことにしましょう。社長、なんとうめ爺が先に食事をしていますよ。それに何ですか、ユミちゃんにお酌をしてもらって。顔が真っ赤じゃないですか、困ったものです。社長笑ってないで今回はしっかり怒ってください。変な踊りをしてぐるぐる回っていますよ。これじゃもう運転は無理ですね。あれ~いびきをかいて眠ってしまいました。あ~あ、うめ子、代わりにユミちゃんから大事なものを受け取ってください。はい、わかりました。ユミちゃんとおぼこのあきちゃんはどこか似ていますが、不思議ですね。ユミちゃんから預かったものはなんと「うさこちゃん」です。この「うさこちゃん」によって仕事でのつらいことを乗り越えてきて今があるそうです。わたしの「うさこちゃん」をおぼこのあきちゃんへ私の代わりと思って預けてください。そして、これから始まる厳しい修行を乗り越えて立派になって「うさこちゃん」と一緒に帰ってきてください。そのときは私の「うさこちゃん」とあきちゃんの「こけしちゃん」と一緒に「こけしちゃん」の古里でお祝いをしましょう。と言ってください。うめ子お願いしますよ。