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うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々

うめ爺・うめ子の紹介コーナー

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第49話 うめ爺、うめ子 いよいよお披露目
うめ爺、いよいようめ爺もうめ子も青梅のみなさんに知ってもらうときが来たようです。

どういうことですか、うめ子。

はい、社長が青梅で最も交通量の多い千ヶ瀬バイバスの突き当たりで、右は青梅街道、市内へ、左は万年橋を超えて吉野街道へ行く正面の大きな看板に、うめ爺うめ子も「やまと堂」の看板に一緒に載るそうです。

うめ子、これでは本当に青梅のキャラクターになるのも夢ではないですね。

はい、私たちの夢はおぼこのあきちゃんが帰ってきたとき、青梅のみなさんに知ってもらい一緒におぼこのあきちゃんを応援してもらうのが目的です。おぼこのあきちゃんが1人前になるまでうめ爺も私もがんばりましょうね。

それにしても社長も気張りましたね。

はい、社長も同じ思いでいると思います。「やまと堂」が次の世代につながるように頑張っているのです。それにもう、おぼこのあきちゃんのお弟子さんで何でも「かまぼこのふきちゃん」も将来「やまと堂」に来るみたいですよ。ふきちゃんのお父さんが社長にお願いしていました。いよいよ自由の里学園青梅分校の始まりですね。世間で生きるのがつらくそれでも自由に生きる。そのためには腕を磨いて経済力をつけ自立して社会と向き合う生き方を社長は目指しているのですよ。うめ爺も私も自立しないと社長に申し訳ありません。

その通りです、うめ子。それではその前にお腹がすいて来ましたので、伊勢屋さんでおいなりさんを30個ほど買ってきましたので、うめ子も食べてください。

うめ爺、これでは食べ過ぎですよ。

ハイハイうめ子、自立するにはこれくらい食べないと自立できませんよ。

うめ爺、おいなりさんと自立は関係ないと思いますが、何か関係があるんですか。

伊勢屋さんはあの場所で何十年も頑張ってとうとうビルを建てました。少しは私もあやかりたくて、こんなに買ってしまったんですよ。それにしても買いすぎましたかね。

うめ爺も、少しはいいことするんですね。うめ子も協力して今日はお腹いっぱい食べます。

うめ子、それにしてもずいぶんお腹が出てきましたね。

うめ爺、余計なことはいいですから、おぼこのあきちゃん、かまぼこのふきちゃん、それに社長とうめ爺、うめ子が元気に暮らせますようにおいなりさんを食べ尽くしましょう。  おわり
第48話 うめ爺、うめ子 梅ヶ丘山荘の出会い NO.2
みなさん、もうすぐ梅ヶ丘山荘に着きますよ。

うめ爺、インターを降りてからずいぶん走りましたが、ここがおぼこのあきちゃんがお手伝いに来ている宿ですか。

はい、そうです。

宿の入口に着物を着た大きなこけしが置いてありますよ。

うめ子、よく見てくださいよ。こけしがおじぎをして笑っているわけがないですよ。

え~、ちっちゃな口に紅をさして、ほほ紅をつけているのは、おぼこのあきちゃんですか。

お化粧しているおぼこのあきちゃんを見るのはしばらくぶりなのでわかりませんでした。

うめ子、それにしてもかわいいものですね。

うめ爺、早く行きましょう。

うめ爺も、うめ子も元気でしたか。私もおしかばあさんの元で元気に修行に励んでいますよ。

おしかばあさんの友人の娘さんがやっている宿に手伝いに来たのよ。今晩は一生懸命接待させてもらいますよ。社長とうめ爺、うめ子もくつろいでいってください。それではお部屋まで荷物をお持ちしますね。では、さっそく野天風呂に入ってきてください。

え~、これが野天風呂ですか、うめ爺。川をせき止めて作ったプールのようですね。あの湯小屋で着替えるのね。

はい、そうです。

うめ爺は、海水パンツじゃないんですか。

私は、水着だし、社長も海水パンツですよ。

はい、ちょっと小さいので、知り合いの小錦さんがもう引退したので、これをいただいてきました。

何ですか。

まわしです。パンツだとどれも窮屈なので、これにしました。うわ~恥ずかしいけど行きますか。

本当にいい温泉でびっくりしました。社長なんて泳いでいました。

それでは、食事の用意が出来ました。懐石料理ですので、私が一品一品運ばせてもらいます。

何か、心配ですね。うめ爺。

はい、はい、心配です。着物が長いので転ばなければよいのですが。なんかいやな予感がしますね。もう30分もたつのに料理が来ませんよ。うめ子、見てきてください。

え~、おぼこのあきちゃんが転んで泡を吹いて倒れていました。まだ、仲居さんをやらせてもらったことがないので、どうしていいかわからず、途中の階段で転んで料理はめちゃめちゃだし、どこか打ったらしく、泡を吹いて倒れていたそうです。

まだまだ、無理をしていたんですね。おしかばあさんが悩むのもよくわかりますね。

本人もがんばると言っているので、もう一時間、いや三時間ぐらい待ちますか。

うめ爺もがんばってください。

はい、わかりました。社長はいびきをかいて、テーブルに頭を着けて居眠りをしています。

おぼこのあきちゃんの修行のためには社長もがんばってもらうことにしましょう。夕食の次には、すぐに朝食になりそうですが。全てはおぼこのあきちゃんが1人前になるためがんばりましょう。 終わり
第47話 うめ爺、うめ子 梅ヶ丘山荘の出会い NO.1
うめ子、おぼこのあきちゃんからハガキが届いていますよ。

うめ爺、おぼこのあきちゃんですか。ワ~うれしい、早く見せてください。

うめ子、ちょっと読んでくださいな。

はい、「うめ子、うめ爺、元気ですか。私は今、おしかばあさんに言われて群馬の六合の里温泉郷にある梅ヶ丘山荘に手伝いに来ています。梅ヶ丘山荘の大おかみとおしかばあさんは修業時代の友達だそうで、その娘さんが梅ヶ丘山荘をリュニューアルして新しくはじめることになったので私が手伝いに来たわけです。そんなわけで、社長にもおしかばあさんから話がいっていると思いますので、社長とうめ爺、うめ子で社員旅行に来てください。出来たら私の成長を見てください。」という内容です。うめ爺、読んでいるうちに涙が出てきました。うめ爺、鼻水が出ていますよ。

はい、私も鼻水と涙が出てきました。明日の休みには社長と行くことにしましょう。それでは臨時便にバスを出します。関越自動車道の渋川伊香保ICから1時間30分です。青梅インターからですと、約3時間ほどになります。

うめ爺、食事の時間が入っていませんが、どうしてですか。

「アッタマッタ」のお弁当を用意しますので、車内で食べてください。

うめ爺はどうするんですか。

はい、私は前の晩に「アッタマッタ」の特盛りを2個食べますので、明日は何も食べないでおぼこのあきちゃんのところへ早く皆さんをお連れします。その代わり、夕食は梅ヶ丘懐石を2人前でお願いします。うめ子いい考えでしょ。

何だかよくわかりませんが、おぼこのあきちゃんに早く会えるのはいいことがと思いますが、何かおかしくありませんか。

それでいいんですよ、うめ子。それでは、社長に明日九時に出発と知らせてください。それからうめ子は、水着か湯あみ着を用意してください。社長と私は海水パンツを持って行くことにします。おっと、それから浮き輪の大きいのに、上に乗れるクジラの浮き輪があると楽しいですね。

うめ爺、海水浴に行くんじゃないんですよ。 

うめ子は何もわかっていませんが、行けばわかりますよ。

何だかよくわかりませんが、用意しておきます。早くおぼこのあきちゃんに会いたいです。

はい、私もおぼこのあきちゃんに会いたいです。 つづく。
第46話 うめ爺、うめ子 鳥居観音様へハイキング
うめ爺、社長が秋の紅葉狩りの練習をかねて、名栗村にある鳥居観音様にハイキングに行くそうです。

はい、私は、ハイキングというものが苦手なんですよ。うめ子も知っての通りこの体形にこの体重では無理ですよ。それにしても、名栗村は、今は飯能市になっているけどうめ子は知らないんですかね。

うめ爺どうしますか。社長がハイキングに行く前に、観音様の入口にある「草ぶえ」というおいしいおそば屋さんに行くと言っていましたよ。なんでもとろろそばを大根汁やなめこ汁で食べるのが最高だそうですよ。社長が友達の役所広司さんから教えてもらったそうですよ。これを食べてから山頂の観音様に登るのが今回の楽しみですよ。うめ爺。

はい、わかりました。私も参加することにします。うめ子、私は草ぶえに先に行って食べております。そして社長とうめ子が来る前にお山に登ればちょうど山頂でお会いできると思います。いい考えですね。

うめ爺、なんかおかしいですよ。うめ爺こういうことですか。先にタクシーで「草ぶえ」に行って大盛りのとろろそばを3人前食べて社長のつけにして、私と社長が来る前にタクシーで観音様のお山に登って待っている魂胆じゃあ~りませんか。うめ爺、それもタクシーを待たせておいてお腹が痛い~とかなんとか言ってそれで帰るんじゃあ~りませんか。うめ爺、どうですか。それにうめ爺ドクターヘリと違ってタクシーは有料ですがこれも社長のつけにするつもりでしょうか?答えてください、うめ爺。

ピンポン、うめ子の推理は大当たりです。さすが、うめ子は私のことをよく知っておりますね。うめ子にはかないません。それでは、私も一緒に参加することにします。ただ、うめ子一つだけ違っておりますよ。「草ぶえ」には大盛りの上に特盛りがあります。それも4人前でした。うめ子も外れることがあるんですね。がんばって私も参加しますので皆様よろしくお願いします。
第45話 うめ爺、うめ子 のっめこい湯がリュニューアルされました。
うめ子、ここはどこですか。

目が覚めたようですね。うめ爺。

丹波山村のヘリポートから青梅総合病院へ運んでもらったんですよ。

え~、え~、そうでしたか。うめ子はどうしてここにいるんですか。

はい、社長がドクターヘリに乗ることはめったにないし、うめ爺が心配だからうめ子も一緒に乗ってほしいと頼まれました。

そうですか、それでお医者さんはなんておっしゃっておりましたか。

ドクターヘリのパイロットさん、お医者さん、看護師さん2名も気持ちが悪くなり吐いてしまいました。だって、だって、お医者さんがお腹を押したら、全部ビールを吹き上げたんですよ。その臭いったら、この世の臭いじゃなかったんですよ。発酵して、スカンクのおならなんてものじゃなかったんですよ。うめ爺の隣に入院している人は、パイロットさんに、看護師さん2名、それに吹き上げをくらったお医者さんです。みなさんうめ爺を助けるために命がけだったんですよ。お医者さんは今も酸素マスクをしてうなされています。うめ爺、皆さんにお詫びをしてください。

それにしても、うめ子は大丈夫だったんですか。

え~っと、私はうめ爺のことをよく知っていますので、防毒マスクに、衣服を携帯しておりましたので大丈夫でした。

良かった、良かった、うめ子が元気なら心配ないです。

うめ爺、怒りますよ。皆さんにお詫びをしてください。おそらく二度とドクターヘリには乗れませんよ。うめ爺と聞いただけでドクターヘリは、引き返すと思いますよ。

丹波山のみなさん大変すみませんでした。  終わり
第44話 うめ爺、うめ子 のっめこい湯がリュニューアルされました。
今日は、うめ爺、うめ子河辺発の特別バスで丹波山ののめっこい湯がリニューアルされましたので行くことになりました。

やまと堂を利用されているお客様ややまと堂に出入りしている各製薬会社の営業の方やおぼこのあきちゃんのご両親にうめ子のうめ姉さんやうめ爺の飲み友達のまさお君や大勢の方が参加してくれました。

居酒屋「おいずみ」より樽生ビール18ℓも提供されました。

途中奥多摩湖で休憩です。

そこから丹波山村へは道もカーブが多くいよいよバスも山登りです。

東京と山梨の県境を超えると鳴沢村です。

さらに山越えをしてやっと丹波山村へつきました。

道の駅の前では、おはるおばさん、かなえちゃん、そして村の村長の岡ちゃんが出迎えてくれました。

村の人たちとのめっこい湯の見学です。そして入浴後いよいよ宴会が始まりました。

丹波山村のキャラクター、タバスキーとうめ爺は何でも以前から知り合いのようです。二人で宴会を盛り上げるため踊り始めました。アルコールもだいぶ入っているようで酔いつぶれてしまいました。

社長、うめ爺が泡を吹いています。

え~、え~、それじゃ急性アルコール中毒かもしれません。

何とビール18ℓの半分以上飲んでしまったようです。

それじゃ、村のヘリポートにドクターヘリを呼ぶことにします。うめ子も一緒にヘリに乗って青梅総合病院に行ってください。あとは私と岡やんでうまくやります。皆さん、楽しんでいるからここはうめ子に任せておきましょう。

社長は皆さんと楽しんでください。岡ちゃんいろいろとご迷惑をかけてすいません。うめ爺も、タバスキーに会ってうれしかったんですよ。大丈夫、大丈夫です。 つづく
第43話 うめ爺、うめ子大相撲 名古屋場
うめ爺、五月場所は鶴竜の優勝で終わりましたね。

稀勢の里と鶴竜の優勝争いを見たかったんですがしょうがありませんね。

そういえばうめ子明日から名古屋場所が始まりますね。

おぼこのあきちゃんは相変わらずテレビで見て以来どこに行ったんですかね。社長に聞いても何も教えてくれないんですよ。明日から社長は名古屋に出張するというし、なんか変ですね。

明日うめ子も西友のテレビ売り場に行けばわかりますよ。一緒に赤い座布団、それにビール、焼き鳥、セブンイレブンの幕の内弁当でどうですか。

え~、またですか。迷惑になりませんか、うめ爺。

はい、あそこは誰もいないんですよ。

それでは少しだけおつきあいします。

うめ爺、その囲いの竹は何ですか。

はい、これは私の枡席でございま~す。うめ子も一緒にどうですか。

えー、えー私は遠慮しておきます。それでは始まりましたよ。名古屋場所はあの有名は「しらさぎのあねご」がいますし、楽しみがいっぱいですね。今場所も元気ですかね。

うめ子~、大変ですよ。よく見てください。あの「しらさぎのあねご」の隣に何と「おしかばあさん」がいますよ。

うめ爺、「おしかばあさん」と「しらさぎのあねご」が楽しげに何か話していますよ。どういうことですか、そこに社長とおぼこのあきちゃんも一緒にいますよ。びっくり、びっくりですよ。

うめ子、相撲どころではありませんよ。名古屋場所は大荒れになるかもしれませんね。何と横綱が全員休場ですか。

うめ爺、大声をあげないでください。従業員の方や警備員のおじさんまで来ましたよ。

はい、そのためにかくし玉を用意してきましたよ。

何ですか。

はい、これです。うめ子。相撲タオルを全員に用意しました。それにLEDのはいった応援グッズ、全員で応援できるようにしました。焼き鳥にビールも用意してあります。これで家電売り場が応援会場になりますよ。はい、はい、これが今回の作戦です。

うめ爺、さすがですね。これなら怒られる心配はありませんね。

はい、はいこれでも、うめ子よりは年上ですので。それではさらにカラオケをセットしますか。

それはだめですよ、うめ爺。やり過ぎですよ。それより、社長が帰ってきたらおぼこのあきちゃんがどうしているか聞いてくださいね。 終わり。
第42話 うめ爺、うめ子大相撲 夏場所
うめ爺、今日は五月場所の初日ですね。

はい、うめ子。今日はうめ爺、うめ子のバスも青梅市内を巡るだけにして、早く帰って大相撲を見ることにしますか。

それはいいですね、うめ爺。

うめ子、それにしてもおぼこのあきちゃんは青梅場所で見かけて以来どこにいったんでしょうかね。

はい、私もけん玉おじさんやガハハおばさんに聞いてみたんですけど、みなさんわからないんです。

あれから修業先に戻ったのかも知れませんね、うめ子。わんぱく相撲に出た子供達にも聞いてみますか。それでは今日は仕事を終了して帰ることにしましょう。

やっぱりここはすいてていいですね。西友の家電売り場で大相撲を見るのが一番ですね。うめ子の20インチのテレビではどうも迫力がたらないし、アルコールは禁止で枡席にいるような気分にはなれませんね。家電売り場に赤い座布団、それにビール、焼き鳥、セブンイレブンの幕の内弁当とくればここは私の枡席でございます。それでは気兼ねなく観戦をすることにしますか。え~、稀勢の里は休場ですか。しょうがありませんね。あれだけの怪我をしたのですから。それにしてもここは穴場ですね。うめ子はカルピスを飲みながらお家の小さなテレビで見ているのかな~。ええ~!あの枡席に見たことがある人がいますね。え~と、え~と、ユミちゃんじゃありませんか。それに隣にいるのはおぼこのあきちゃんですよ。早くうめ子に知らせないといけませんね。間違いじゃなくやはり本当ですね。何で何で、あの枡席にいるんですかね。それに砂かぶりの席であぐらをかいているのは、社長じゃありませんか。

うめ爺、そんなところで何をしているんですか。うめ爺を探していたんですよ。大変なんです。おぼこのあきちゃんがいたんです。

ええ、私も見つけました。

何と、テレビの放送中、東の一番の枡席にユミちゃんとおぼこのあきちゃんがいたんですよ。林やぺーパーと楽しく何かお話をしているんですよ。いったいどういうことですか。それに社長が砂かぶりの席であぐらをかいて見ていました。これはどういうことなんでしょうか。

はい、まったくわからないので明日社長に聞いてみましょう。

それにしてもこの枡席はうめ爺の手作りですか。

はい、ここならいいかと思いまして。すいません。

うめ爺、みなさんの迷惑になりますので一緒に帰りましょう。

うめ子のテレビは小さいし、アルコールは禁止なのでここでいつも見ているんですよ。

うめ爺、それにしたってみなさんの迷惑になりますので帰りますよ。

はい、わかりました。とほほ~、初日からこれでは先が思いやれそうですね。それにしても明日は社長に連れて行ってもらいたいものですね。 終わり
第41話 うめ爺、うめ子大相撲 青梅場所
え~、え~、そうなんですか。

うめ爺、どうかしましたか。

はい、はい、うめ子、何と横綱の鶴竜に稀勢の里が来ているそうです。体育館の入口に人だかりができているそうです。

うめ爺、うめ爺、早くおぼこのあきちゃんに連絡してください。

うめ子、それが、それが、おぼこのあきちゃんを見た人がいるんですよ。

え~、え~、本当ですか、うめ爺。

いつも自転車で来るサブちゃんおばちゃんがそう言っておりました。サブちゃんおばちゃんが体育館の裏でお相撲さんの稽古を見ていたとき、中からどうも稀勢の里らしきお相撲さんが出てきたそうです。そしたら、どこからともなく現れた娘さんが一生懸命飛び跳ねながら声を張り上げて「稀勢、今が勝負よ。自分に負けちゃだめだよ。私もがんばるから稀勢もがんばるんだよ。」って泣きながらどなっている子がいたので、顔を見たらいつかやまと堂さんで見かけた娘さんなので知らせに来てくれたんです。

うめ爺、本当ですか。

はい、本当だと思いますよ。

七転び八起きを超える二人ですから、お互いに相通ずるものがあるのかも知れません。

いつもすり足をしながら、テレビの前で稀勢の里を見ていたおぼこのあきちゃんを思い出しますね。

えー、えー、負けるといつも涙を流していましたね。

うめ爺、おぼこのあきちゃんを探しに行きましょう。

うめ子、おぼこのあきちゃんが修業先から帰ってきていたらうれしいですね。

社長とおぼこのあきちゃん、それにうめ爺、うめ子4人が揃うんですよ。

それでは夢庵で宴会ですかね。あそこのちょこっと飲みセットは最高ですよ。うめ子。

その前におぼこのあきちゃんを探しに行きましょう。早く、うめ爺、行きますよ。

待って~、うめ子。 終わり
第40話 うめ爺、うめ子大相撲 青梅場所
うめ爺、4月22日(日)に横綱、十両のお相撲さん達が青梅に来るんですよ。

はい、社長から聞いております。うめ子は誰から聞いたんですか。

ええ、知り合いのお母さんの子供さんがちびっ子相撲に出ることが決まったので知らせてくれたんです。

そうですか、そうですか。うめ子には内緒にしていましたが、実は、この体つきが認められてちびっ子相撲に社長が推薦してくれたんですよ。それで仕事が終わってから社長が作ってくれた土俵で毎晩練習しているんですよ。最近はちびっ子も強くなりまして、お相撲さんを押し出すちびっ子もいるそうですので私も練習しているんですよ。

うめ爺は、お相撲さんなんですか。

へえ、社長がしこ名をつけてくれました。

うめ爺何というしこ名ですか。

はい、それは「稀勢の梅」です。おそらくちびっ子たちは私が昔、北の富士関と互角に戦ったのを知らないと思いますが、まあ、うめ子は知っておいてください。

何かおかしくないですか。うめ爺は昔両国のちゃんこ屋さんに行ったことがあるといっていましたが、お相撲さんだとは聞いたことがないですよ。

はい、今はちびっこに負けられないので真剣です。ちびっ子に勝ったら社長がちゃんこ屋に連れて行ってくれることになっているんですよ。おそらくうめ子も行くことになると思います。

うめ爺、勝たないといけませんよ。

はい、負けることは考えておりませんので、大丈夫です。そういえばうめ子が一番ファンの稀勢の里も来るかも知れませんよ。

うめ爺、本当ですか。それじゃ私も練習してちびっ子相撲に出ることにしましょう。稀勢の里と相撲が取れるなんて夢みたいです。

うめ子、うめ子は女の子ですから土俵には上がれないかもしれませんので、土俵下で見ていてください。

そうなんですか、つまらないけどそうします。でも稀勢の里と握手はしたいものです。もし、色紙がもらえたらおぼこのあきちゃんに送ることにします。 つづく。