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第48話 おぼこのあきちゃん 春休みの初日。

今年は春休みを利用して、おしかばあさんに会いに行くところです。

どうにもならない私を社長が、おぼこのあきちゃんは、長い目で見るしかないので、大沢温泉におしかばあさんというすごいおばあさんがいるから、修業しておいでと言われ、一人で旅立ったのが昨日のことのように思い出されます。

当時は、不安で、不安でどうにもなりませんでしたが、今回は、おしかばあさんに会いたくてたまりません。

どうにもならない私を、ここまでしてくださった人なんです。
育てのおばあちゃんですかね。

そうとう怒られましたが、もうなつかしいです。

今では、やまと堂の私もおしかばあさんですかね。社長も安心しているようです。なんちゃって、ここでの話しですが。

そんなわけで、お土産をいっぱい持ってきました。

あらもう、新花巻の駅ですよ。あそこにちっちゃなおばあさんが見えましたが、もしかしておしかばあさんですかね。あ~あ~、涙が止まりません。おしかばあさ~ん、会いたかったよ。

おい、おぼこ。私だよ、ばあさんだよ。

はい、あのおぼこです。おしかばあさん、小さくなりましたね。

もうすぐ、お迎えが来るから、あの世に運んでもらうには、小さくて軽い方がいいだろうよ。
うれしいよ、会いに来てくれて。みんな元気かね。

はい、社長もうめ爺もうめ子も元気です。

おまえさんは、こんなにでかくなっちまって、その太い腕は、いったいどうなっているんだね。

おばあさんが鍛えてくれたおかげですかね。

たいしたものだね。やっぱり、私の一番弟子だね。
温泉に入ってゆっくりしな。今日、明日は、おまえの専属の仲居をつとめさせていただくよ。
さあ~、私の最後の勤めになるかもね。よく見ておくんだよ、おぼこのあきちゃん。

私は、迎えが来るまで、この大沢温泉の仲居さんで終わるつもりだよ。会長は、もう嫌だね。

さあ、宿に行きますかね。お荷物を持たせてくださいな、おぼこのあきちゃん様。

はい、よろしくお願いします。   つづく

『梅酒をつける季節になりました。』

作り方

青梅:1kg、氷砂糖1kg、ホワイトリカー1.8ℓ

梅をきれいに洗い、へたをとります。水に3時間ぐらいつけ水気を切ります。
梅の実を一つずつキッチンペーパーに焼酎をふくませふきます。(きれいな実になります)
青梅、氷砂糖を交互にいれ、最後にホワイトリカーをそそぎます。
濃厚な梅酒を飲みたいと思いますので、来年の今ごろまで熟成させます。

2024/06/28