「おぼこのあきちゃん、お彼岸が過ぎたら北鎌倉にある章慶寺さんに私の代わりにお師匠さんのお墓参りに行ってください。」と言われ、今日は、住職の奥様がいらっしゃるそうなので、お邪魔することにしました。
いつもは、社長のお供で参るのですが、今日は一人で来ました。
私も孫弟子ですので、みなさまに社長共々代わりにお墓参りをさせていただきました。
さてと、お参りが終わりましたので、奥様のいらっしゃる裏手に行きます。
それこそ料理の師匠は奥様なんですよ。
みなさまが、おいしい、おいしいと食べてくれるものは、奥様のおかげなんです。
ほとんどがお寺の境内で採れた食材で賄います。その季節に採れた食材をほとんど無駄なく利用して、おいしい料理にするんです。すごい方です。
その奥様が私のことを、「むかし、むかし、江戸の頃にいた娘さんのようですね。あなたなら大丈夫。私が教えるから、たまに来なさい。」と言われ学んでいます。
今日は、奥様といただくお弁当を作ってきましたので、何と言われるか楽しみです。
富岡で採れたお芋に野菜に梅干しとふきみそなど富岡弁当です。喜んでくれるといいのですが。
いつもの笑顔でお待ちしていたようです。
お茶を入れて、「待っていましたよ、おぼこのあきちゃん」と言ってハグまでしてくださいました。
お話をしながら、二人でお弁当をいただくことになりました。
奥様がわっぱのふたをとると、涙を流してお弁当をなでています。
「あなたは、私の本当のお弟子さんよ。ずうっと、ずうっと、この気持ちを忘れないでね。あなたにお会いできたことが、私は一番うれしいわ。江戸娘のあきちゃん。さあ、食べましょうか。」
「はい、お師匠様。ああ、ここはいい所ですね。」こんな場所を富岡にも作りたいです。
群馬県の照葉峡です。標高が上がるにつれ紅葉していました。空気がおいしいです。
道端にどんぐりが。夜はクマさんが出るかもしれないです。きれいですね。