うめ爺からは、「私が教えるので心配は無用です。」とか、うめ子も「おぼこのあきちゃんなら大丈夫です。」とか、社長にいたっては、「必要なものだし、いい経験になるよ。それに今は安全装置がついているのでおぼこのあきちゃんでも問題はないと思います。」とか何とか言ってくれますけど、自慢じゃないですが、運動神経というものが、この私にはついていないんです。
ほんとうに運転免許証などとれるとは思えないんですが、新天地に行くにはどうしても必要なものなんです。そろそろ心を決めなければなりません。
そんなわけで、今日は、某遊園地のこどもゴーカートに挑戦することになりました。
うめ爺の提案でそこから始めることになったんです。小さいからって、ほどがありますよね。みなさん、子供用ですよ。でも運転できるか心配です。
うめ爺が、「右側のペダルをゆっくり踏むと走り出します。左側のペダルを踏むとブレーキが掛かり止まります。」と言いますが、子供達はいきよいよく走って楽しんでいます。
私は、どうもいつもの顔じゃなく、何か引きつっているようです。うめ爺、うめ子、それに社長まで見ていますが、何か笑い転げています。どうしてですかね。何とかなると思いますのでやってみます。
右側をゆっくり踏みますね。あれあれ動きますよ。不思議ですね。ハンドルは、まっすぐです。それでは、右に曲げます。はい、右に曲がりました。何だか、スピードは遅いですが大丈夫なようです。
はい、止まります。左側ペダルを踏みます。ワ~、強く踏んだようです。これを急ブレーキと言うんですか。びっくりですね。
うめ爺から、もう少し、スピードを上げるように指示が出ましたので、もう少し踏み込んでみたいと思います。
後ろの方で、子供達が、渋滞して文句を言っているのです。失礼な子ですね。
「おい、子供いいかげんにしろよ」と言ってしまって、もう運転すると人格が変わるもんですね。
気をつけなければいけませんね。みなさんご迷惑をおかけしますが、もう少し長い目で見てください。
それでは、がんばるとしますか。「あの子供は、どこにいきやがったのか?」
すみません、すみません。気をつけます。
富岡の桜、満開です。東京にいるとは思えないほど、のどかでいいところです。