うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々うめ爺・うめ子の紹介コーナー

うめ爺・うめ子の紹介コーナー

第77話 うめ爺うめ子 オリンピックはお家で観戦です。

梅雨が明けましたね、うめ子。

はい、毎年のこととはいえ、夏の空はどこまでも青く気持ちがいいものです。
うめ爺、それにもうすぐ、オリンピックが始まりますよ。
今回は、西友の家電コーナーはだめみたいですよ。みなさんお家で見るよう言われています。

うめ子、もう準備はOKなんですよ。
3ヶ月ほど前からリサイクルショップのおじさんと値段交渉をしておりまして、ついに昨日譲ってもらいましたので心配はいりません。

うめ爺、そのテレビは映るんですか。

おじさんによると、電源を入れてからしばらくすると、映るときと映らないときがあって、機嫌の悪いときは、朝スイッチを入れてから、映るのは夕方とか言っておりました。

うめ子、おじさんはいい人ですよ。だって、値段は、500円ですよ。
それが、3ヶ月ほど、ほぼ毎日行っておりましたら、行くたびに値段が下がりまして、昨日など500円ですよ。
そしておじさんが、もうこれ以上下がらないというので、買ったわけですよ。本当に頭の下がるいいおじさんです。

うめ爺、オリンピックの間だけは、壊れないといいですね。

うめ子は、どうしたの。

はい、私は、ケーズデンキでいただきました。
どうも、私のことを気に入っている若いお兄さんが、展示品ですが、映りのいいピンクのテレビを進めてくれたんです。
何でも小学生に一番人気だそうです。ただ、見ていた子供達がさわってだいぶ汚れていて、カドがへこんでいるし、キズがあるんです。

そのお兄さんが、私のために店長さんにかけあってくれまして、何とプレゼントということになったんです。
うめ爺のおじさんも、いい人ですが、ケーズデンキのお兄さんもいい人ですよ。
これでオリンピックを楽しむことができますね。

そういえば、うめ子、おじさんが言っておりましたが、もしテレビが壊れたら自分で処分してくださいと言われました。

私も言われました。もし、テレビが壊れたら自分で処分してくださいと申しておりました。

それにしても、世の中にはいい人ばかりですね。うめ子も私も普段のおこないがいいからですね。  おわり

第76話 うめ爺うめ子 やまと堂に来て6年目の思い

うめ子、このコンビを結成して何年になりますかね。

うめ爺、言っておきますが、お笑いコンビのように言わないでください。
たしかに、多摩川でうめ爺にひろわれ、社長にひろわれ、今がありますが、私なりにうめ爺をフォローして、やまと堂につくしてきましたよ。

うめ子、失礼しました。うめ子に比べて私なんぞや、ただ太るばかりの成長で情けないです。

でも、うめ爺はわんぱく相撲の子供達や小さい子供さん達から、あ~、うめ爺だって言ってみなさんが笑い転げていますよ。
私は私で、若い男性をくぎづけにしていますよ。うめ爺、うめ子もキャラクターとしていい線をいっていると思いますよ。

うめ爺は、マツコさんをめぜし、私は、ミツキちゃんを目指して頑張れば道が開けると思います。
そして、やまと堂は、ますますみなさんに知ってもらい、よいお店になっていけば、社長もおぼこのあきちゃんも喜ぶと思います。

うめ子は、立派に成長しておりますが、一言だけ言わせてもらいますよ。
私の伊勢屋さん通いもひどいものですが、うめ子のエステ通いもひどいものですよ。だって最近は、まつげが長すぎて、誰かわからないし、そばにいるとうちわで扇いでいるようにいい風が来ますよ。ちょっと度が過ぎませんかね。

それに若い男性をくぎづけにすると言っていましたが、今までくぎづけになった男性は一人だけですよ。
いつも、こんちわ~、元気ですかと言って、段ボールを回収に来る青年で名前をコトウゲ君だと思いますよ。つるぱげのコトウゲ君だけだと思います。確かにうめ子に一目惚れしているようです。

うめ爺、それはひどい、ひどい、何てことを私の前で言うんですか。それでは夢も希望もないじゃないですか。
私の目標はもっと高いところにあるんです。うめ爺ももっと高い目標を持って、二人で切磋琢磨して成長しませんか。これからもやまと堂のためにつくしていきませんか。

さすが、うめ子、私もうめ子について行きますのでよろしくお願いします。

コトウゲ君以外もう一人いるといいんですが。あの方はどうですか。ぼっちキャンプを楽しんでいる、え~っと、何と言ったっけ、そうヒロシもうめ子のファンになりそうですね。

うめ爺、いい加減にしてください。

第75話 うめ爺うめ子 もうすぐ注射ですよ。

うめ子、私にコロコロウイルスのワクチン接種の案内が来ましたよ。

うめ爺の古里は、吉野梅郷の梅の公園内ですよね。
うめ爺、私にはまだ来ていませんよ。

うめ子は、若いのでこれからじゃないですか。
私は、カポックウイルスで梅がみんなだめになったとき、梅郷診療所でおしりにワクチンを打たされたんですよ。あれは痛かったですよ。こんどはどうも、腕に打たれるそうです。

うめ子、私が一番苦手にしているのは、カミナリとおしかばあさんと注射なんですよ。生きた心地がしませんね。

うめ爺、私たちは、うめ爺うめ子バスの運転手と車掌さんなんですよ。お客様のことを考えて率先してやらなければ失礼になります。
いつも社長が言っていますよ。「全てはお客様のために」がやまと堂の基本なんです。

そうですか。はい、わかりました。それではお国のために命を捧げることにします。いましばらく決断するまでお時間をください。

うめ爺、何かおかしくありませんか。命を助けることが、命を捧げるなんておかしいですよ。戦争映画の見過ぎじゃないですか。

はい、その通りです。イヤイヤ、うめ子にはお見通しですね。

うめ爺が考えることぐらいすぐわかりますよ。それに、うめ爺の腕やお腹、それにおしりが分かれていませんよ。つまりズンドウということですよ。ですから注射をどこに打っても同じですから気にしなくていいと思いますよ。打つ方も安心して打てると思いますので、うめ爺はみなさんの練習台になって一番にやってもらってください。

たしか、一番にやると食事券がもらえるとか何とかうわさで聞きましたよ。

うめ子、それはいい話ですね。

うめ爺、あくまでもうわさですよ。でも打ってみないとわかりませんね。うめ爺、がんばって一番にやってもらってください。

うめ子、それは本当かもしれませんよ。うめ子はいいこと言いますね。何かやる気が出てきました。

 

第74話 うめ爺うめ子、うめ爺の草刈り

うめ子はルンルンですね。

だって、うめ爺。おぼこのあきちゃんから借りたしょいっこに、もんぺ姿で、富岡の草刈りに行くんですよ。それにおぼこのあきちゃんが私とうめ爺にお弁当を作ってくれたんですよ。うめ爺見てくださいよ。うめ爺のお弁当は私の3倍はありますよ。それに足らなければ、これも食べてくださいと、おぼこのあきちゃんがふかし芋をもたしてくれました。

本当に申し訳ないことですが、それにしてもどうしてこちらにおはちが回ってきたんですか。

その原因はうめ爺にあるんですよ。うめ爺ちょっと体重を言ってみてください。

うめ子、そんな恥ずかしいこと言えませんよ。

うめ爺、裸になれって言っているわけじゃないんですよ。言ってみたまえ、きみ。

うめ子、それって命令ですか。

そうとも言います。

約100kgだと思います。

うそをつくんじゃありませんよ。それは3年前の体重だと思いますよ。今ですよ、今何キロあるんですか。

うめ子、私何か悪いことをしましたか。

はっきり言って、今日は暴露させますよ。ハイ、何キロ。

え~っと、え~っと、180kgほどですがいかがでしょうか。

オイ、きみ、これからの草刈りで80kgほど落としますよ。私は草刈りの監督をします。実行隊は、うめ爺一人でやります。いいですか。さぼったらようしゃなく、腕立て伏せ100回行きますよ。これは、すべて社長命令です。いいですか。もう一回言いますよ。これは社長命令です。社長はうめ爺の身体を心配しているんですよ。本当にうめ爺に長生きしてもらいたいんですよ。

うめ子、よくわかりました。私一人で草刈りをします。そして80kg落とすことにします。物事決めるとさっぱりしますね。それじゃひと休みして、お弁当をいただくことにしますかね。いやいやさっぱりしました。それじゃ、お弁当を食べてお昼寝もしてから草刈りでもしますか。うめ子、どうしたの顔が鬼のようですよ。はい、はい先に草刈りをすることにします。もうその顔はやめてください。お~こわ。

第73話 うめ爺うめ子 春みんな一番、なかよく

うめ子、4月に入ってもコロコロは、なくなるどころか、また増えてきましたよ。
それに、社長は、コロコロに耳を傾けろと言いましたが、コロコロに声がありますかね。

うめ爺、社長はね、コロコロによって私たちがちゃんとした生活をしているか、もう一度考えなさいと行っているんですよ。人間様より、コロコロの方が地球上では先輩なんですよ。そのコロコロが怒っているわけですから、他の命をぎせいにして人間様だけが生きているようなことは許してくれませんよ。

うめ子、どうしたら許してくれますか。

それは、おそらく地球上で人間様が一番じゃなくて、みんなが一番、あらゆるものが一番で、大事にされなければだめだと思います。命のみなもとは、実はみなさん同じですよ。だから、みんななかよく尊敬しあうことが一番だと思います。社長が教えてくれたんですよ。あらゆるものが一番で、二番はないそうです。

うめ子、社長はいったい何を考えているんですかね。

社長のお師匠さんは、鎌倉の東慶寺に眠っているそうです。どうもその方が言っていることらしいです。詳しいことはわかりませんが、うめ爺も一番だし、うめ爺の子供相撲の子供達も一番なんですよ。

それじゃあ、うめ子、勝負がつかなきゃ相撲になりませんよ。

うめ爺は、富岡の土地に土俵を作って、一人相撲で少しダイエットをしてください。社長が家にこもって、食っちゃ寝、食っちゃ寝しているうめ爺を見て太るばかりなので心配していましたよ。

うめ子、そうですか、ありがたいことですね。それに社長のお言葉によると私が一番と言うことらしいので、うれしいかぎりですよ。

うめ爺、その一番じゃないんですが、まあいいか。うめ爺、富岡の桜も見頃らしいですよ。

その桜も一番ですか。

はいはい、そうなりますかね。

第72話 うめ爺うめ子 コロコロがおさまるのを願って鳥居観音に登る

今日はせっかくの休みだというのに何ていうことですかね。

うめ爺、そんなことを言ってはだめですよ。

だって、うめ子。今日は鳥居観音に登るんですよ。本当に社長は何を考えているんですかね。少しは私の身体を気づかってくれるといいんですがね。

うめ爺、気づかっているから歩いて登るんですよ。うめ爺よく考えてみてください。コロコロをいいことに部屋に帰っては、食っちゃ寝、食っちゃ寝の毎日では、体重が増えるばかりですよ。それを社長は考えてくれたんですよ。

そういうことですか、うめ子。やはり社長はたいした人ですね。それじゃ、頑張ることにしますか。

さすが、うめ爺、おそらく登った帰りには、はな屋さんで、おいしい天ぷらそばをいただけると思いますよ。

何ですか、うめ子それを先に言ってよ、言ってよ。私は何としても登りますよ。

でも社長はよく鳥居観音に行きますけど、何か理由でもあるんですかね。

何でも、山の持ち主の平沼彌太郎さんは、名栗村長や埼玉銀行頭取に参議院議員を歴任した後、母の意志を継ぎ生まれ育ったこの地を観音信仰の霊地にしたそうです。
本堂をはじめ、玄奘三蔵塔や救世大観音は、上名栗のシンボルともなっています。その生き方に社長は感銘していつもお参り登山に来ているそうです。また、山は四季それぞれに美しく、心が安らぐと言っております。

うめ爺も俗世を少し離れて、山登りをしてお参りをすれば、その食欲という欲におぼれないでいいかもしれませんね。

実は、御岳山の滝行にも挑戦しましたが、帰りは、紅屋さんの食べ物がおいしくてすぐに挫折しました。
今度は心をいれかえて頑張りたいと思います。でもうめ子、帰りにはな屋さんによるとまた挫折するかもしれませんね。

それじゃ、うめ爺だけ、うめ子と社長が食べるのを見ているだけにしたらどうですか。

うめ子、それこそ、本当の修行ですよ。無理、無理ですよ。何てったって、この欲は、突然襲ってくるので、やはり無理だと思います。

うめ爺らしいですね。うめ爺、がんばって登りますよ。

あいよ~、うめ子。

第71話 うめ爺、うめ子 冬休みの一日

うめ爺、やまと堂も冬休みに入りましたので、一日付き合ってもらえませんか。
成木から名栗方面に古民家を探しに行きませんか。出来れば、鳥居観音によってお参りもしたいのですが、どうですか。

うめ子、それはいい考えですね。その手前におそばがおいしい池の屋さんによって、大盛りのおそばに、生姜焼き定食とそれからおでん定食を食べることにします。

うめ爺、前も同じように食べて、観音様のいる山頂に登れないで、入り口で横になっていたのを覚えていますか。

うめ子、よく覚えていましたね。私はもう忘れていましたよ。はい、はい、今回は少し減らすことにします。普通もりのおそばに生姜焼きとおでん定食にします。

またそれでは登れないと思いますよ。

大丈夫ですよ、うめ子。任しておくんなせい。

なんですか、その言い方。

それともう一つ、若山牧水も寄ったという、天松閣の女将さんの岩田さんにも古民家を紹介してもらうお願いをしておったのだよ。その後どうなったのか寄ってみることにします。あそこのしし鍋は最高ですよ。ちょっと一杯やりながら聞くことにしますかね。

うめ爺、これでは、古民家探しか、食べ歩きの日帰り旅か、わかりませんね。

うめ子、何でも情報を得るには人のふところに入らなければだめですよ。人なりを知ってもらい安心してもらうのがコツです。

うめ爺、たまにはいいことを言いますね。

まあ、うめ子より少しは長く生きていますので、任してください。

うめ爺、少しじゃなくてだいぶ長く生きていると思いますよ。それに社長からお小遣いをもらったんじゃないんですか。何か顔色が変わりましたよ。

どうして、どうして、うめ子はいつも私を犯人のように言うんですか。

だって、いつも食事の帰りには、ワリカンでいいて言うでしょう。ほとんど、うめ爺が食べたのに何でワリカンなんですか。ずいぶん腹が立ってきました。今回不足分はうめ爺がもってください。

はい、はい、うめ子、今回は私が持つことにします。そんなわけで観音様に行けますよ。普通盛りのおそばだけにします。

うめ爺は、ずいぶん調子がよすぎますね。

うめ子よりは、長く生きていますので。  終わり

第70話 うめ爺、うめ子 たまには心の話です。

うめ子、もうすぐ今年も終わりだね。

そういえば、うめ爺、私たちの古里である梅郷の「うめの公園」もウイルスにやられて大変でしたが、今では新しい梅が育ち生まれ変わろうとしています。また多くの人が楽しみに訪れるようになりますように。

そうかい、そうかい、夢も希望もありますか。

うめ爺、そう落胆しないでください。

それじゃ、このコロコロも来年は落ち着きますかね。

みなさんがマスクをして気をつけていますし、もうワクチンも出来るそうですよ。

うめ子、夢も希望もありますね。

うめ爺、社長が言っておりましたが、この地球上で起きた問題は解決できるそうです。
何でも私たちがそれに気づかないだけで、ちゃんとこの地球のどこかに解答があるそうです。

え~、え~、それじゃうめ子、さっそくそれを探しに行きませんか。

それがどうも、うめ爺、徳川の埋蔵金探しのようにいかないんですよ。

うめ子、どこにあるんですか。

はい、それがどうも人間の脳というか頭というか、心にあるそうです。
これは、神様が与えた問題だそうで、どうも私たちでは無理かもしれません。
一人一人が自分の心と相談して考えていくしかないと思います。
それがいつか梅の公園のようになると思います。

うめ子、いいこと言いますね。来年はうめ子に従って生きていこうと思います。

何かちょっとおかしくありませんか。

それが、最近物忘れが多くて、一日3食と決めているのに6食ぐらい食べてしまうんですよ。

うめ爺、それは、物忘れじゃなくて食欲がまさっているからですよ。ちょっと調子がよすぎます。
おぼこのあきちゃんも心配していましたよ。

そういうことですか、年とは関係ないんですね。よかった、よかった。来年も頑張りますか。

第69話 うめ爺の一人居酒屋

うめ爺、最近は仕事を終えて居酒屋さんへ行かなくなりましたね。

うめ子、そうなんですよ。社長より家で飲むように言われまして、コロコロがおさまるまでそうすることにしました。
そんなわけで、ジョイフルホームでいろいろ買って来て、部屋を居酒屋さんにしました。

そうだったんですか。

うめ子とおぼこのあきちゃんそれに社長を招待して、内覧会をしようと思っています。

うめ爺、それじゃマンションの販売か、建て売りの家ですよ。

うめ子、それが良く出来たんですよ。

それで、居酒屋の名前は何というんですか。

はい、はい、それが「なべきぞく」です。
ずいぶん悩みましたが、西友の裏を歩いていたらひらめいたんです。
やはり、ネーミングは大事ですよ。

うめ爺、あそこには「とりきぞく」という居酒屋さんがありますが、何かおかしいですよ。

うめ子、あまり深く考えてはいかんよ。まあ、ひらめきということで。

それはいいですが、毎日ちゃんこ鍋ですか。
うめ爺、それじゃ相撲取りになってしまいますよ。
それ以上太るとおぼこのあきちゃんに叱れますよ。一人居酒屋もいいですが、飲み過ぎはだめですよ。

うめ子は、帰ってから何をしているんですか。

おぼこのあきちゃんと二人でマスクを作っています。
黒木屋さんやポットマンさんから生地を分けてもらい、マスクを作ってやまと堂のお客様やうめ爺、うめ子バスに乗車してくれるお客様へプレゼントさせていただこうと思って仕事を終えてペチャペチャトークをしながら楽しくやっています。

そう~ですか、そう~ですか。それじゃ、私も協力しますかね。長い間使ってきたふんどしがいっぱいありますのでプレゼントします。あの生地は丈夫だし、マスクにはいいと思います。

うめ爺、もうお酒が入っているんですか。ふんどしでマスクではやまと堂の評判が悪くなるし、もらったお客さんは変な臭いにもどしますよ。いい加減にしてください。

いいアイデアと思ったんですが、だめですか。

うめ爺、だめですよ。

第68話 うめ爺うめ子、大相撲9月場所

うめ爺、うめ子の働きで、山間部のお客様が増えているそうですよ。

うめ子、それは嬉しいことですね。

うめ爺、そんなわけで、社長が大相撲9月場所に招待してくれるそうですよ。

うめ子、本当ですか。

はい、社長が先ほど、そう言っておりました。

私が子供相撲を指導しておったとき、一番才能を見込んでおった春雄が、いや照ノ富士が優勝したのが7月場所だったので9月場所を応援できるのはうれしい限りじゃよ。

それもマス席の3番目を一人一マスで見ることが出来るそうですよ。

うめ子、がんばってきて良かったね。

社長に感謝、感謝ですね。
一つだけ、うめ爺にとっては苦手な人が来ますのでよろしくお願いします。

いったい誰ですか。もしかして、私のことを「動物園のバカじゃなくてカバ」と言ったおしか婆さんですか。

うめ爺、おしか婆さんは悪気があって言ったんじゃないんですよ。素直に言っただけですよ。

うめ子、それはひどいですよ。うめ子もおしか婆さんに似てきましたね。
はい、はい、春雄のためには、何でも頑張ってきますよって、任しておきや。

うめ爺、動揺してますよ。言葉が何か変ですよ。

何でも来いや~。

私は、おぼこのあきちゃんとおそろいのピンクの作務衣に足袋で行くことが決まっています。

うめ爺は、どうしますか。

うめ子、何かそれ、林屋プーパーのまねですか。カメラも持って行くといいかもね。私は、北の富士親方に合わせて着物で行くことにします。

この間、西友の着物売り場で何でもLLLサイズのキャンセルがありまして、どうもマツコさんて言う方のキャンセルでして、これはうめ爺しかあわないと言われまして半額で買いました。テレビ向きということでこれを着ていくことにします。

お互い、目立ちたがり屋ですね。

うめ子と、おぼこのあきちゃんは誰を応援するんですか。

もちろん、炎鵬関です。うめ爺は、誰を応援するんですか。

私は、やはり春雄と剛至(竜電)ですかね。

楽しみ、楽しみですね。

第67話 うめ爺、うめ子 うめ爺の酒場放浪記 御岳編2

うめ子、あれから類さんと二次会をすることになって、澤ノ井がやっている澤ノ井園に行って、また一杯やったんですよ。
類さんがが「うめ爺、うめ子」バスが奥多摩でも檜原村でも山間部のみなさんの手足となって活躍していることを喜んでくれました。いつかうめ爺、うめ子を酒場放浪記に招待すると言っていました。

本当ですか。

類さんはいつものように酔っていましたが、本当ですよ。

いよいよ私も全国区になるんですね。
うめ爺、私何を着ようかしら。ユニシロの2枚1000円のTシャツとユニシロマスクじゃちょっと恥ずかしいかしら。

はい、私は荒磯親方いただいた、浴衣か子供相撲で使うまわしにしようと思います。

それ、もしかして両国駅前の「相撲居酒屋」ですか。

はい、はい、類さんも楽しみにしているそうです。 
相撲居酒屋の土俵で類さんに私の土俵入りを見せたいんですよ。
うめ子もいつか子供相撲で使ったまわしで一緒に土俵入りを見せたらどうですか。

うめ爺、全国区で放送されるんですよ。もう私お嫁に行けなくなります。

そういえば、北の富士親方が解説で言ってましたが、 炎鵬関に「小さいにもほどがある」と言っていましたが、うめ子は「かわいいにもほどがある」でどうでしょうか。

うめ爺、そこまでおっしゃるなら土俵入り考えておきますよ。

うめ子、類さんがいい人見つけてくれますよ。

うめ爺、それで撮影はいつなんですかね。

類さんに確認したいんですが、忙しい人でつかまらないんです。

うめ爺もずいぶん酔っていたし、類さんも酔っていたんですから、おそらく類さんは忘れていると思いますよ。
うめ爺、なんかでかい話をしたんじゃないですか 。うめ爺、おかしいですよ。逃げないでください。

類さんは、どこかいな、どこかいな…。

第66話 うめ爺、うめこ うめ爺の酒場放浪記 御岳編

うめ爺、今度の休みはあけといてください。うめ子、何か食べに連れて行ってくれるんですか。

うめ爺と御岳山に行きたいんですよ。

若いときはよく行ったものですが、今はつらいですよ。うめ子、このからだですよ。

うめ爺、おいしいものを食べに行くとしたらどうですか。

うめ子、出来たら、ケーブルカーの駅にカゴを用意してもらうとありがたいです。
そのカゴに乗って御嶽神社にお参りでもします。そして、うめ子その帰りにそのうまいものとやらにありつきたいものです。うめ子のおごりなんでしょ。

まあ、そういうことにしますか、さすが、カゴはないです。
うめ爺、うまいものはそうかんたんに食べられるものじゃありません。歩きますよ。うめ爺。

はい、かりました。うまいものにはかないませんね。

そんなわけで、後日ケーブルカーに乗り込みみたけ頂上駅に行くことになりました。

何ですか、うめ爺そのかっこうは。

若いときはよく北アルプスに行っていたものでそのときの格好です。

うめ爺、それじゃ本格的な登山ですよ。御岳山は1000mもないし、神社まで2~3km歩くだけですよ。

うめ子、山を甘く見てはいけませんよ。うめ子みたいな子が遭難するんです。

まあ、そういうことにしておきますが、神社にお参りした後寄りたいところがあるんです。

うめ爺、あそこで座って一杯やっている方、誰か知っていますか。

え~と、え~とあの人は…。はい、はい私が北アルプスによく行っていた頃、知り合った吉田君じゃありませんかね。

うめ爺、今じゃテレビの「酒場放浪記」で有名な吉田類さんですよ。

うめ子は、なぜ知っているんですか。

はい、社長から聞いて、ぜひうめ爺に合わせてやってくれと頼まれました。
類さんもうめ爺に会えることを楽しみにしているんですよ。

私と類さんは、命がけで北アルプスに登った親友なんです。

3密を避けて、「酒場放浪記」の撮影の合間にうめ爺と一杯やりたいと言って類さんは日本中のおいしいものを持って来たそうです。それでうめ爺と一杯やることを楽しみにしていたそうです。

そうですか、そうですか。うめ子はやさしいね。

いや~、先に得点を稼いでおかないといけませんよ。
うめ爺は、類さんと楽しんできてください。
私は、先に帰ってちょっと「はだかの王子様」に行って来ます。MHKテレビのアナウンサー朝日さんの髪型にしてもらう予定なんです。
それじゃ、失礼します。うめ爺、よかったね。

第65話 うめ爺うめ子 カントリーむすめ

うめ子、梅雨入りしたというのに、コロコロウイスキーはなくなりませんね。
うめ子、あの伊勢屋さんも、マスクに消毒ですよ。

うめ爺、ユニシロなんてさらに入場制限があるんですよ。これでは都会に住めそうもないですね。
社長が言っておりましたが、本当のアジールは、田舎にあるそうです。
何でもそこに行けば、コロナの心配もなく、安心して暮らせるそうです。

そのアジールとは、いったい何なんですか。
あじの干物でもいっぱいあるんですかね。それじゃ、飽きちゃいますので伊勢屋さんのおまんじゅうでもあれば嬉しいですが。
それに、居酒屋の福留さんでもあればもう早く行きたいですね。

うめ爺、アジールとは、「誰もが安心できる憩いの場所であり、新型コロナウイルスの心配ない場所」と社長は言っておりました。

それが、社長が選んだ土地ですか。うめ子、それじゃアジもおまんじゅうも何にも無いじゃないですか。

うめ爺、これからは自分が食べるものは、自分で作るんですよ。
東京の田舎であまり人のいない自然の中でゆったり暮らし、仕事のみ都会に出て仕事が終えたらさっと田舎に帰って百姓をするのが一番よいと思います。

うめ子、それじゃアジの干物もおまんじゅうも自分で作るんですか。

まあ、そういうことになると社長が言っておりました。

うめ爺、福留さんはないですが、これからは川の流れを見ながら、夜は星空を見上げて一杯やりませんか。それが人生ですよ。

うめ子、何か悪いものでも食べたんですか。

うめ爺は、まだ人生が見えておりませんね。そういう覚悟ないとカントリージェントルマンにはなれませんよ。うめ爺。

うめ子は、カントリーむすめですか。

まあ、そういうことになりますか。 終わり

第64話 うめ爺うめ子、コロナに負けるな!

うめ爺、大変ですよ。マスクどころかスーパーでは、スパゲティーや小麦粉もないんです。

え~、うめ子本当ですか。それじゃマルフクのお好み焼の素4人前セットもないんですか。

うめ爺が4人前をいつも一人で食べているお好み焼きですね。はい、一つもありません。

私はあれがないと生きていけません。

うめ爺、それはちょっとおおげさじゃありませんか。

うめ子、あれは簡単にお好み焼きが出来るんですよ。

それじゃ、私が作ってあげますよ。

うめ子、何かあやしいですね。

これから、夏に向かって、ユニシロのリネンシャツなんかいいかな~何て思いまして。

はい、はい、わかりました。お願いしますね。最近は何かとうめ子にとられてしまいますが、しょうがないですか。
それにしても、社長もお店を閉めてから、地方発送に追われて大変みたいです。私たちもお手伝いすることにしましょうか。

コロナ騒動でどのお店も大変なようですが、お客様の求めに応じて近くの人には配達をして、遠方の方には発送してと頭の下がる思いです。
やまと堂がこんなにも必要とされていることに私たちも感激です。新しい土地でさらなる発展をしていきたいですね。

うめ子、岩蔵街道沿いにおいしいお店が見つかると嬉しいですね。

おそらく新しい土地の方にもおいしいお店はあると思いますよ。

うめ子、小麦粉になべやさんのたまごにやまいもを多めに入れてください。

はい、はい、わかりました。

第63話 うめ爺うめ子どんなときでも一歩前に

うめ子、コロコロウイスキーがなかなか収まりませんね。

うめ爺、それは新型コロナウイスキーですよ。ちょっと待ってください。ウイルスでした。うめ爺は、一度覚えると変えられないんですね。

はい、はい、O型の特徴のようです。

うめ爺、みなさんはお家にこもって頑張っているんですよ。
うめ爺・うめ子バスもみなさんの足として病院やストアーに行くために利用してくださっているんです。

うめ子、それでは青梅路線、五日市路線を頑張って走りますか。

うめ爺、そういえば、社長が友田橋の入口にうめ爺・うめ子看板を立てたそうです。
それにやっと、おぼこのあきちゃんの住まいが見つかったそうです。何と東和商事さんのおかげで理想的な場所が見つかり、将来おぼこのあきちゃんのお家にうめ爺・うめ子のお家、さらに社長の母屋も建つそうです。ますます頑張って働かなければなりませんね。
でも、今は、コロコロウイスキーが収まるのが一番です。

うめ子、それは新型コロコロウイスキーですよ。

うめ爺、そうじゃなくって、それは新型コロナウイスキーですよ。

O型もひどいですが、A型もひどいものですね。

第62話 うめ爺、うめ子 ウイルスに負けないで今年もお花見です。

うめ爺、3月に入ってから、うめ爺・うめ子バスに乗る人が少なくなりましたね。

はい、はい、うめ子どうも今はやりのコロコロウイスキーとか何とかが流行っているらしくて、みなさんお家にこもっているようだね。

うめ爺、それなんか新しいお酒の名前ですか。私が知っているのは、新型コロナウイルスという名前ですよ。

うめ子、最近は、私も覚えが悪くてしょうがないです。そういえば、うめの里もウイルスとかにやられたけど、ウイルスというものは恐ろしいものですね。

うめ爺も、手洗い、うがい、マスクをしてくださいね。

うめ子のマスクはピンクで小さくてかわいいですね。

うめ爺のマスクには、今まで行った温泉旅館の名前がいっぱい書いてありますが、どうしてですか。

それは、社長が10枚ほど、タオルを重ねて作ってくれたんですよ。なんでも顔がでかすぎるらしいです。この際、どこへ行っても売り切れなので私がお願いしたんですよ。まあ、しないよりましですよ。

それにしても、私たちもこのウイルスにやられないように注意して、青梅路線、五日市路線を頑張って回ることにしましょう。
ウメケンさんに言わせるとうめ爺、うめ子は大丈夫らしいですよ。社長も言っておりました。
うめ爺、もうすぐ桜ですね。

はい、はい今年も富岡一丁目成木川沿いの桜が楽しみですね。桜の木の下で宴会をしたいものですが、今年は眺めるだけにしておきましょう。

うめ爺にしては、ずいぶんできたお話ですね。

はい、はい、伊勢屋さんのおいなり、おまんじゅうを歩きながら食べれれば十分ですよ。そのためのリュックを買いましたのでお任せください。

さすが、うめ爺ですね。桜の見ごろのころにはウイルスもいなくなるとよいですね。 おわり

第61話 うめ爺、うめ子 おぼこのあきちゃんの売店が始まります。

うめ爺、おぼこのあきちゃんが帰ってきてから、やまと堂の2階の倉庫の一角で一歩も外に出ないで無我夢中で何かやっているそうですよ。

はい、それは4月から始まる通信販売の準備に向けて頑張っていると社長から聞きました。うめ子、おぼこのあきちゃんは寝起きも倉庫らしいですよ。

うめ爺、早くおぼこのあきちゃんの住まいを探してあげたいものですね。

いろいろ当たっていますが、郊外の田舎屋のいい建物が見つからないものですね。何でもそこでおぼこのあきちゃんが紬を着てお香やおぼこのあきちゃんが選んだ雑貨を売りたいそうです。そこで通信販売とお店を立ち上げるそうです。そのためロケーションのよい田舎屋を見つけたいと思っているそうですが、なかなか見つからないのです。

どうかみなさまのご協力を得ながら見つけたいものです。ご紹介よろしくお願いします。
うめ爺、うめ子からもよろしくお願いします。

通信販売の方は4月から販売予定です。やまと堂の店内にもおぼこのあきちゃんコーナーが4月より出来ます。商品の方はそちらでも購入出来ますのでよろしくお願いします。おぼこのあきちゃんが選んだ品物が毎月展示されます。こうご期待してください。

おぼこのあきちゃんの一人立ちの一歩です。みなさん応援してください。よろしくお願いします。
 

第60話 うめ爺、うめ子 今年はおぼこのあきちゃんが帰ってきます。

みなさん、あけましておめでとうございます。
うめ爺からもみなさんに一言お願いします。

うめ子、それでは一言「今年は体重をいかして、わんぱく相撲で優勝して荒磯親方の部屋に入門して、炎鵬関と勝負する夢を見ました。」。

ずいぶん長い一言ですが、うめ爺、それかなうと思いますか。

はい、やはり夢ということにしておきます。
それはそうと、うめ子、今年は、おぼこのあきちゃんが帰ってくる年ですよ。

うめ爺、いよいよ修行を終えて帰ってくるんですよ。早く会いたいですね。おしかばあさんの元で修行したんですよ。それはそれは立派になって帰ってくるに違いありません。
社長によるとまずは新規授業の立ち上げリーダーにするそうですよ。そこで事業が落ち着いたら、いよいよやまと堂の店舗に立つそうです。

私たちも、うめ爺、うめ子を乗せたやまと堂のバスも青梅路線から五日市路線さらに立川路線に今年は進出します。みな様と会うチャンスを広げていきたいと思います。
そして健康を願うみな様の健康の窓口になるよう頑張ります。

社長、おぼこのあきちゃん、うめ爺、うめ子ともども今年もよろしくお願いします。

伊勢屋さんはもうやっているかな~、うめ子。

うめ爺、食べ過ぎはだめですよ。  終わり

第59話 うめ爺うめ子 慰労会をかねて水上に行く

もう本当に嫌になっちゃうわ、うめ爺。冬のかわいいお洋服を買いにユニシロに行ったらもうバーゲンが終わっていたんですよ。
社長がボランティアでうめ爺うめ子が頑張っていたので水上温泉の上牧にあるやまと館に連れて行ってくださるそうです。おしゃれしていきたいと思っていたのに残念です。

うめ子、あそこは炭火山里料理が有名なんです。そういえば、わんぱく相撲の親たちと慰労会をした旅館なんです。

そういえば、わんぱく相撲に参加しているすぐる君が「うめ爺が酔っぱらって、露天風呂から川に落ちて、救助隊に助けられた」と言ってましたけど本当ですか。

え~、え~うめ子、どうして知ったんですか。

すぐる君が笑いながら「うめ爺は、やっぱりバカなんですね。」と言っていました。

すぐるがよく私を見て笑っている意味がわかりました。それで、やまと館では実は、会員登録したら、12時間ステイで温泉が楽しめることになったので、社長に言っておいたのですよ。はい、はい、私のお手柄ですよ。社長のために頑張っているんですよ。

なんとか言っちゃって、本当はうめ爺が行きたいんじゃないんですか。

うめ子、だってあそこは焼おにぎりが何個でも食べ放題なんですよ。いろりで焼いて食べる焼おにぎりは最高なんですよ。

うめ爺、それで慰労会では何個食べたんですか。

ちょっと、恥ずかしいですが、今まで泊まった人の中で一番になりました。30個です。今までの記録はお相撲さんが一番でしたが記録を破りました。
うめ子、炭火のいろり焼なのでお洋服はいつも通りでよいと思いますよ。水上に行った帰りには、ロープウェイに乗って谷川岳の紅葉を見に行くそうですよ。
うめ子、かなり上は寒いのでコートを持って行ってください。そういえば、うめ子、この間軽井沢の半額バーゲンで買ったポンチョ風のコート何かいいと思います。

うめ爺、半額はよけいです。うめ爺、荒磯親方からもらったどてらを着てこないでくださいよ。

はい、はい、私はこの間ムームーおばさんからいただいた着ぐるみをコートとして持って行きますので、心配しないでください。
着ぐるもだいぶすたれてきたのでいただいたのですが、ちょっと派手かもしれませんが、寒さにはかないませんので。

うめ爺、恥ずかしいかっこだけはしないでください。

うめ子、旅というのは恥をかきに行くものです。楽しんでくるのが一番だと思います。

はい、はい、わかりました。

第58話 うめ爺、うめ子 古里うめの里へお手伝い

うめ子、すごい台風でしたね。

はい、うめ爺。

18号といい19号といい関東地方を直撃したものですからその被害は大変なようです。

うめ爺、この青梅でも被害がでたようです。

そうですか、気のどくじゃのう。そういえば、うめ子。社長もここ2、3日作業服に長靴で出かけていますが、どこへ行っているんですかね。

社長は、以前は名栗村に住んでいたそうですよ。そのときお世話になった人達の家々にお手伝いに行っているそうです。

そうですか、そうですか、うめ子。社長という人はずいぶん義理堅い人ですね。それでは私たちも古里うめの里へ炊き出しとお手伝いに行くことにしますか。

うめ爺、石原軍団ではないので、炊き出しはやめて、せいぜいそれこそ伊勢屋さんのおまんじゅうがいいと思います。

うめ子、それはいいですね。やっぱりうめ子は、私より少しだけ頭がいいようですね。

それとビッグAに日持ちのいい「きなこ棒」を頼んでおきます。

うめ子、早速行くことにしますか。おっと、尾瀬の天然水2ℓのペットボトルも10箱ほどもって、それぞれのうめの里各家々へ配達することしましょうか。
うめ子、しばらくぶりの古里はどうなっているでしょうね。

そうですね、幼なじみの小梅ちゃんによると、梅の木がまだ若いので、倒れている梅の木がだいぶあるそうです。

うめ子、まずはそれを直しに行きましょうか。それでその後は皆さんを集めて、励ましの宴会をすることにします。

うめ爺、何をするんですか。

うめ子、決まっているでしょう。はい、はい、私の腹踊りですよ。

うめ爺、そんなことをしたらみなさんもうかえって落ち込むと思いますよ。そんなことより家々のお掃除が一番いいと思いますよ。

やはり、うめ子は私よりだいぶ頭がいいようですね。

がんばって、古里うめの里の人達を応援しに行くことにしましょう。まずは、私たちの古里の再生するのが一番ですね。
 

第57話 うめ爺、うめ子 うめ子のうわさ

いよいよ10月から武蔵五日市駅を拠点にうめ爺、うめ子バスが皆さんのお住まいの町や村を巡回してより多くの皆さんに知ってもらい「薬やまと堂の漢方で健康な毎日を」のお手伝いをさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

そういえば、うめ爺、のび君と一緒にどこへ行ってたんですか。

うめ子、言ったでしょうよ。おいしいお店巡りですよ。
酒蔵やおそば屋さん、それに何と黒茶屋ですよ。それにおいしいお団子がある和菓子屋さんを見つけました。
瀬音の湯の足湯は無料なんで、ビールを持参して飲めるんですよ。楽しみいっぱいですよ。

うめ爺は仕事のことより相変わらず食べ物ですね。

うめ子、それは何ていったって私の体質ですよ。

うめ爺、それは性格って言うんですよ。その性格何とかなりませんか。

はい、はい、払沢の滝にでも打たれて修行しないとだめかもしれませんね。

私が言うのも何ですが、うめ子も最近河辺の何とかというエステに通っているといううわさを聞いておりますよ。
だってうめ子の目が最近ぱっちりして大きく見えますよ。

え~、え~、うめ爺誰から聞いたんですか。

え~っと、サンジェルマンのお姉さんと同じ目をしていたので、ちょっと聞いてみたんです。
そしたら、うめ子ちゃんもエステに来ていると言っていました。それも今度、五日市営業所はイケメンのお兄さんがいっぱいいるそうなんで、少し気張っておしゃれしていくと言っていたとか何とか言っていたそうですよ。

あ~、やだ。

うめ子、あくまでもうわさ、うわさにしておきましょうよ。

うめ子、伊勢屋さんのおまんじゅうでも買って食べましょうよ。
たまには、うめ子おごってくださいよ。

え~、わかりましたよ。うめ爺、うわさですよ。

はい、はい、うわさ、うわさですよ。

第56話 うめ爺、うめ子 いよいよ秋より五日市に進出する

うめ子、社長から呼び出しがありまして、うめ子も一緒に来てくださいということです。
今晩は夢庵でごちそうしてくださるそうです。

うめ爺、本当ですか。
 
なんでも仕事が終わったらすぐにくるようにと言っておりました。午後5時45分に夢庵前に集合だそうです。
ケイセイ広告のノビ君もくるそうです。うめ子社長の考えがわかりましたよ。
はいはい、こういうことですよ。なんでも午後6時前に入ってビールを頼むとハッピーアワーとかいって中ジョッキのビールやお酒が半額以下になるんですよ。
やっぱり社長は経営者ですね。それでは私は5杯いや6杯先に頼むことにしますか。
 
うめ爺、おそらくそれだけではないと思いますよ。ノビ君も来るんですよ。

何と何と、ノビ君は会社でもお酒は横綱ですよ。私はやまと堂では大関ですが横綱はなかなかいませんよ。

うめ爺、なんか調子よくありませんかね。

え~、うめ子、いよいよ西東京バスの五日市営業所にもうめ爺、うめ子が行くことが決まったんですか。

ノビ君によると、五日市駅前を拠点に日野原村方面に元八王子方面それから秋川駅、福生駅、拝島方面まで一円をうめ爺、うめ子を載せてやまと堂の全面広告のバスが巡回するそうです。社長によると五日市の山間部の方々にもやまと堂を知ってもらい利用していただきたい思いで、ノビ君とチャンスを狙っていたら、ノビ君がやっと一台バスを確保してくれたそうです。そのお祝いを兼ねて、この度の食事会になったそうです。

それは、それはうれしい話ですね。

うめ爺、これから青梅営業所と五日市営業所の掛け持ちになりますが、頑張ってやまと堂のために宣伝しましょうね。

うめ子、五日市営業所にもおいしいお店がいっぱいあるみたいですよ。楽しみですね。そういえば、黒茶屋もありましたね。

うめ爺ではちょっと無理ですよ。いっぱい稼いで社長に連れていってもらいましょうか。

いい考えですね、うめ子。これからさらに忙しくなるからお互い体に気を付けて秋も頑張っていきましょう。

第55話 うめ爺、うめ子 スマホ対応のホームページになりました。

うめ爺、今年の梅雨はずいぶん長くなりましたね。
うめ子、私なんかもう大変ですよ。社長にお願いして、桃の葉ローションをとっていただいてもう6本目ですよ。
うめ爺、そういえば最近なんか歩き方がおかしいと思っていましたが、どうしたんですか。
はい、はい、ちょっとお恥ずかしい話ですが、股ずれであせもができまして、社長に相談したところ、太りすぎで股がこすれてあせもになりやすいから、うめ爺はふんどしにして、がに股で歩くのがいいよって言われたので、そのようなかっこで歩いているのです。
それじゃ、夏の間は、あんな格好で、カニさんみたいに横歩きをするんですか。
はい、はい、そうなんです。
うめ爺、テレビに出られないからって、ダイエットをやめちゃうからですよ。社長もあきれていると思いますよ。
そういえば、社長が、ガラケーの携帯からスマホに替えるそうです。なんでもパソコン用に作ったホームページを今年新たに作り替えて、スマホ対応になったそうです。今回もインディーズQの松ちゃんやまーきちゃんにお世話になったそうです。あの方達は、社長も言っていましたが、本当にプロだそうです。ますます楽しみですね。ホームページから始まったことが、バスや看板そして次はいよいよテレビにと青梅の多くの方に知ってもらい、健康に不安のある方やいつまでも健康でいたい方々の健康の窓口として、やまと堂を利用してもらいたいものです。
うめ爺もうめ子もますますみなさんに知ってもらい、やまと堂のキャラクターとして、頑張るそうです。もし町中をがに股で歩いている変なおじさんがいたらうめ爺だと思ってください。そして、ちっちゃくてかわいくてうめのような子がいたらうめ子と思ってください。
青梅市内は、うめ爺、うめ子が西東京バスに乗って広告しておりますのでお見かけしたら是非応援をお願いします。これからが夏本番です。みなさんもうめ爺、うめ子に負けず元気な夏を過ごしてください。

第54話 うめ爺、うめ子 二岐温泉その後 NO.2

社長、いったい何をしているんですか。
足の下から湧き出している源泉がやや高めなので、この大きな板で温泉をかき回して温度を下げているんだよ。
うめ爺もやりませんか。
はいはい、社長、私に任せてください。
それではうめ爺お願いします。
うめ爺と二人で温泉に入るのはしばらくぶりですね。「崖の湯」は川がすぐ前で激流を見ながら、崖の所々から湯けむりが上がり、温泉が流れ落ちて、岩をくりぬいた湯舟にも入っていますね。いたるところから吹きでる源泉が湯船に入っているので本当の源泉かけ流しです。日本にもこれだけの温泉はあまりないかもしれませんよ。
うめ爺、最近ずいぶん体重が増えたようですが何キロになりました。
はい、はい、社長先ほどうめ子にもつり橋を渡った先にある露天風呂に行きたいと申したと
ころ、つり橋の体重制限があるのでうめ爺はだめだと言われました。
ということは荒磯親方と同じ体重ですか。
社長、そういうことになるかと思います。
うめ爺、今日は無礼講にしますが、青梅に帰ったら私がライザップに申し込みますから、しばらく通ってください。うめ爺、健康があっての仕事ですよ。
やまと堂の漢方薬ではだめですか。
それでは、やまと堂の漢方薬とライザップと若草公園を私と毎日散歩することにしましょう。私がいけない時にはうめ子にお願いすることにします。それから夕食後のポテトチップス大袋と仕事帰りに買ってくる伊勢谷さんのみたらしだんごはしばらく中止してください。うめ爺の健康が第一ですよ。
アウ~アウ~、うれしいやら悲しいやらわかりませんがしばらくダイエットすることにします。社長ありがとうございます。でも今日は無礼講ということで、樽ビール20ℓに日本酒一升瓶10本ほど用意しましたので、私のダイエット前の迫力ある腹踊りをお見せします。社長楽しみにしてくださいね。
ええ~、ええ~うめ爺本当にダイエットしてくださいね。
社長もうめ子もびっくりさせます。出来たらダイエットの成果をテレビで放映してもらうことにします。
うめ爺、今日のことは忘れないでくださいね。 おわり

第53話 うめ爺、うめ子 二岐温泉

うめ子、どうも看板が立ってから、奥多摩方面のお客様が多くなったようだね。

はい、そうなんですよ。うめ爺。そんなわけでみなさんは10連休らしいですが、やまと堂は休めそうもないみたいです。社長が連休最後の日を休みにして、うめ爺、うめ子を連れて福島県栄村のさらに奥にある二岐温泉秘湯の宿に連れて行くと言っていました。たしか滝のそばなので滝見屋さんだと思います。

うめ子、本当ですか。

はい、社長がそう言っておりました。まわりはブナの原生林しかないそうです。二岐川の崖から湯煙が出て、源泉は足下から吹き出しているそうです。うめ爺のため、一泊朝、夕2食付のところ、朝、昼、夕の三食付きに夜食におにぎり二個を頼んだそうです。さらに社長は今、福島で最も有名な、なかなか手に入らない会津坂下の酒「飛露喜」を宿に頼んでいました。本当に社長は従業員を大事にしますね。

うめ爺、うめ子にますます活躍してもらいたいそうです。それに栄村の岩瀬湯本温泉からさらにブナの原生林の中を二岐川にそって6kmも行くそうですよ。うめ爺、運転よろしくお願いします。

はい、はい、お任せくださいよ。平均速度10km位で行きます。熊に衝突しないよう慎重に行きます。

それなら安心ですね。

青梅からずいぶんかかりましたが無事到着しましたね。うめ子、すごいブナの森ですね。

はい、うめ爺、この森は秘湯の宿のみなさんが守っているそうです。ブナを伐採することで、しまいには温泉が枯渇してしまうそうです。そんなわけで、ブナの森が守られているそうです。

立派な人達ですね。素朴な宿ですが、おかみさんがいる宿は間違いありませんね。部屋もきれいだし、窓の外は二岐川の源流に近く、滝があり、対岸の露天風呂からは湯けむりがあがってなんともいえない風情ですね。

うめ爺、吊り橋をわたると露天風呂に行けるそうですが、うめ爺にはやめてもらうことにします。

うめ子、どうしてですか。

うめ爺には申し訳ございませんが、体重制限があるそうです。

はい、はい、わかりました。あきらめて私は源泉が足下から出ている「崖の湯」に行ってきます。宿から50mほどの川沿いにあるそうです。あれ~、もう社長が「崖の湯」に入っていますよ。 つづく

第52話 うめ爺、うめ子 春はサクラ色

うめ子、それにしても今度の看板はずいぶん評判がいいですね。

うめ爺、そのはずですよ。だって、うめ爺、うめ子のキャラクターがあんなに大きく載っているんですよ。うめ爺も何だか男前だし、私なんかとってもかわいいんですよ。早くおぼこのあきちゃんに見てもらいたいです。社長の話によると4月26日に帰ってくるそうです。

はいはい、わかりましたよ。春巡業の大相撲青梅場所に親方として稀勢の里が来るからですね。

うめ爺、そうなんですよ。それに唐橋ユミちゃんも解説で来るそうです。そんなことになりましたので、26日のお食事会は、昭島の「魚正」だそうです。社長からうめ爺、うめ子も来るように言われました。

うめ子、一生懸命に生きているといいこともあるもんですね。

うめ爺、それは大げさですよ。うめ爺、おいしいものに目がないのはわかりますが、少しは、その体型を気にしてください。次の看板にはもっと太ったうめ爺では困ります。

うめ子、キャラクターを務めるのも大変なことですね。

だって、うめ爺、そろそろ多摩ケーブルテレビにも目をつけられているそうですよ。

なんだって、うめ子。

社長が言っていましたよ。うめ爺、うめ子の動画をスポットで流したら、もっと多くの人に知ってもらい喜ばれるに違いないと。

そうですか、そうですか、テレビですか。うめ子、出来たらそのうちテレビのM1グランプリに出て100万円とったら、うめ子に10万円あげますよ。

うめ爺、何を考えているんですか。漫才なんかに出ませんよ。それになぜ私が10万円でうめ爺が90万円何ですか。

はいはい、それはいろいろ考えがあって、食べる量も違うし、伊勢屋さんの大福をいっぱい買いたいんですよ。

そんなに食べたら次の看板にお呼びがかからなくなりますよ。うめ爺だけ交代ですよ。

え~、え~、くびですか。それは困りますのでその話はなかったことにしください。

それにしても、おぼこのあきちゃん、ユミちゃん、荒磯親方とみんなで食事が出来るのはうれしいですね。うめ爺もおしゃれしてください。私もピンクのワンピースで出かけます。  おわり

第51話 うめ爺、うめ子 看板が立ちました。

うめ子、桜の開花に間に合いましたね。

うめ爺、本当に良かったですね。

はいはい、千ヶ瀬バイバスの突き当りです。なんと、右に行けば青梅街道からJR青梅駅へ、左へ向かえば、吉野街道から梅郷方面に行く突き当りです。青梅市滝の上町にうめ爺、うめ子が「薬やまと堂」の宣伝をしている大きな看板が出来上がりましたぞ。

うめ爺、これからバスの広告以外に仕事が増えましたね。

うめ子、社長にずいぶんお世話になってきましたので、お返しのつもりで一生懸命宣伝していきますよ。そしてますます、うめ爺うめ子を知ってもらい、お困りの方は「薬やまと堂」に相談に行ってもらいましょう。

看板には珍しくキャラクターとしてうめ爺、うめ子のお話合いが掲載されています。どうぞお近くを車で通る方は看板を見てください。笑いが出て元気になりますよ。

おぼこのあきちゃんが修行先から帰って来るまでに、あきる野街道、岩倉街道にも看板が立っているといいです。

そして私たちのキャラクターとして一番の願いは何といっても、御岳山に登るケーブルカーにうめ爺、うめ子が宣伝として載ることです。うめ爺、うめ子が青梅地区をバスで巡回し、その日の最後はケーブルカーで登ったり、下ったりします。そしておぼこのあきちゃんはじめ、かまぼこ、でこぼこ、社長に乗ってもらうのが夢です。

どうぞ皆さん、この夢をかなえるために応援してください。よろしくお願いします。

それにしても変な夢ですね。  おわり

第50話 うめ爺、うめ子 青梅場所での再会

うめ爺、いよいよ青梅にも春が来たようですね。梅が見頃になってきました。

はいはい、うめ子、今年の桜の開花も早まりそうなので、仕出し屋さんに早めの予約を入れてあります。

うめ爺、ちょっと早すぎませんか。

千ケ瀬バイバスの看板が出来上がるのと桜の開花が重なるようなので盛大に看板の下で宴会をする予定にしております。社長は少し恥ずかしいと申しておりましたが、宴会部長の私に任せるといっておりましたので、今年は皆さんを呼んで盛大にやりますよ。うめ子市長さんに来てもらいますか。

うめ爺、いくらなんでも看板の下のお花見では無理だと思いますよ。

それでは隠し玉の荒磯親方にお願いすることにします。おっと、おぼこのあきちゃん、お友達のユミちゃん、酒とくれば救ちゃん製薬のゆうなちゃんにも来てもらいましょうかね。

おぼこのあきちゃんとゆうなちゃんは来てくれそうですが、うめ爺、後の方々は今は売れっ子で無理だと思いますよ。

うめ子、実は二人に連絡をしてあるんですよ。

うめ爺、それで何と言ってきたんですか。

青梅場所があるので楽しみにくるそうですよ。

うめ爺、本当ですか。

はいはい、梅錦として子供相撲に出ると申したところ、二人とも笑い転げて、行く、行くと申しておりました。作戦成功です。

うめ爺、出るんですか。

うめ子も出るんですよ~。

え~、え~、うめ爺もうお嫁にいけません。そんなことしたらもうお嫁にいけません。恥ずかしいですよ。

うめ子、もう出ると言ってしまったんですよ。私の力だけでは無理なもので、うめ子も子供相撲に出るんですよと言ってしまったんですよ。うめ子、その体型ならふんどしがお似合いですよ。おぼこのあきちゃんのお母さんにふんどしを作ってくれるよう頼んであります。心配しないでいいですよ。

心配どころか、あ~、あ~、恥ずかしい。でも子供には負けられませんし、うめ爺にも負けられませんので、荒磯部屋にこれから出稽古に行くことにします。それでは、失礼します。

うめ子がやる気を出しましたな。負けず嫌いな性格は大したものです。それでは、私も総合高校の相撲部に出稽古に行くことにしますか。それにしてもうまくいきましたな。   おわり

第49話 うめ爺、うめ子 いよいよお披露目

うめ爺、いよいようめ爺もうめ子も青梅のみなさんに知ってもらうときが来たようです。

どういうことですか、うめ子。

はい、社長が青梅で最も交通量の多い千ヶ瀬バイバスの突き当たりで、右は青梅街道、市内へ、左は万年橋を超えて吉野街道へ行く正面の大きな看板に、うめ爺うめ子も「やまと堂」の看板に一緒に載るそうです。

うめ子、これでは本当に青梅のキャラクターになるのも夢ではないですね。

はい、私たちの夢はおぼこのあきちゃんが帰ってきたとき、青梅のみなさんに知ってもらい一緒におぼこのあきちゃんを応援してもらうのが目的です。おぼこのあきちゃんが1人前になるまでうめ爺も私もがんばりましょうね。

それにしても社長も気張りましたね。

はい、社長も同じ思いでいると思います。「やまと堂」が次の世代につながるように頑張っているのです。それにもう、おぼこのあきちゃんのお弟子さんで何でも「かまぼこのふきちゃん」も将来「やまと堂」に来るみたいですよ。ふきちゃんのお父さんが社長にお願いしていました。いよいよ自由の里学園青梅分校の始まりですね。世間で生きるのがつらくそれでも自由に生きる。そのためには腕を磨いて経済力をつけ自立して社会と向き合う生き方を社長は目指しているのですよ。うめ爺も私も自立しないと社長に申し訳ありません。

その通りです、うめ子。それではその前にお腹がすいて来ましたので、伊勢屋さんでおいなりさんを30個ほど買ってきましたので、うめ子も食べてください。

うめ爺、これでは食べ過ぎですよ。

ハイハイうめ子、自立するにはこれくらい食べないと自立できませんよ。

うめ爺、おいなりさんと自立は関係ないと思いますが、何か関係があるんですか。

伊勢屋さんはあの場所で何十年も頑張ってとうとうビルを建てました。少しは私もあやかりたくて、こんなに買ってしまったんですよ。それにしても買いすぎましたかね。

うめ爺も、少しはいいことするんですね。うめ子も協力して今日はお腹いっぱい食べます。

うめ子、それにしてもずいぶんお腹が出てきましたね。

うめ爺、余計なことはいいですから、おぼこのあきちゃん、かまぼこのふきちゃん、それに社長とうめ爺、うめ子が元気に暮らせますようにおいなりさんを食べ尽くしましょう。  おわり

第48話 うめ爺、うめ子 梅ヶ丘山荘の出会い NO.2

みなさん、もうすぐ梅ヶ丘山荘に着きますよ。

うめ爺、インターを降りてからずいぶん走りましたが、ここがおぼこのあきちゃんがお手伝いに来ている宿ですか。

はい、そうです。

宿の入口に着物を着た大きなこけしが置いてありますよ。

うめ子、よく見てくださいよ。こけしがおじぎをして笑っているわけがないですよ。

え~、ちっちゃな口に紅をさして、ほほ紅をつけているのは、おぼこのあきちゃんですか。

お化粧しているおぼこのあきちゃんを見るのはしばらくぶりなのでわかりませんでした。

うめ子、それにしてもかわいいものですね。

うめ爺、早く行きましょう。

うめ爺も、うめ子も元気でしたか。私もおしかばあさんの元で元気に修行に励んでいますよ。

おしかばあさんの友人の娘さんがやっている宿に手伝いに来たのよ。今晩は一生懸命接待させてもらいますよ。社長とうめ爺、うめ子もくつろいでいってください。それではお部屋まで荷物をお持ちしますね。では、さっそく野天風呂に入ってきてください。

え~、これが野天風呂ですか、うめ爺。川をせき止めて作ったプールのようですね。あの湯小屋で着替えるのね。

はい、そうです。

うめ爺は、海水パンツじゃないんですか。

私は、水着だし、社長も海水パンツですよ。

はい、ちょっと小さいので、知り合いの小錦さんがもう引退したので、これをいただいてきました。

何ですか。

まわしです。パンツだとどれも窮屈なので、これにしました。うわ~恥ずかしいけど行きますか。

本当にいい温泉でびっくりしました。社長なんて泳いでいました。

それでは、食事の用意が出来ました。懐石料理ですので、私が一品一品運ばせてもらいます。

何か、心配ですね。うめ爺。

はい、はい、心配です。着物が長いので転ばなければよいのですが。なんかいやな予感がしますね。もう30分もたつのに料理が来ませんよ。うめ子、見てきてください。

え~、おぼこのあきちゃんが転んで泡を吹いて倒れていました。まだ、仲居さんをやらせてもらったことがないので、どうしていいかわからず、途中の階段で転んで料理はめちゃめちゃだし、どこか打ったらしく、泡を吹いて倒れていたそうです。

まだまだ、無理をしていたんですね。おしかばあさんが悩むのもよくわかりますね。

本人もがんばると言っているので、もう一時間、いや三時間ぐらい待ちますか。

うめ爺もがんばってください。

はい、わかりました。社長はいびきをかいて、テーブルに頭を着けて居眠りをしています。

おぼこのあきちゃんの修行のためには社長もがんばってもらうことにしましょう。夕食の次には、すぐに朝食になりそうですが。全てはおぼこのあきちゃんが1人前になるためがんばりましょう。 終わり