うめ爺とうめ子の楽しく優しい日々うめ爺・うめ子の紹介コーナー

うめ爺・うめ子の紹介コーナー

第112話 うめ爺、うめ子 もうすぐ秋が来ます。

うめ子、毎日暑いんですが、もう秋ですよね。
今年は、秋が遅いようです。まだ、衣替えが出来ません。

うめ爺、でも秋は、楽しみがいっぱいですね。

はい、はい、なんたって、ちゃんこ鍋を毎日食べられるですから。それに、お燗酒ですね。締めには、ラーメンを入れて終わりです。

おまけに鼻ちょうちんに、いびきで朝が来ますよ。

うめ爺、幸せですね。

私は、秋のファッションが楽しみなんです。今年は、テレビの通販で買って、今おぼこのあきちゃんに直してもらっているんです。

私って、スタイルがいいものですから、お願いして、少し短くしてもらっています。

だいぶ短い方がいいと思いますけど…。

うめ爺は、どうなんですか。いつも同じようですが。

はい、冬は、おぼこのあきちゃんが作ってくれました、どてらを着まして、夏は、ほとんどフンドシでおります。

うめ爺、それじゃ、秋なんてきませんよ。

うめ子、給料は、ほとんど食べ物でなくなっちゃうものですから、どうしたらいいものですかね。社長にでも相談してみますかね。

うめ爺、ぶたさんの貯金箱は、どうしましたか。

それが、500円を毎月入れておりましたが、月末になると、おしりにあるカギを開けていつのまにかお団子になっておりました。これをうんこ団子と申します。はい、終わり。

うめ子も、エステやファッションでしょ。これを何というか、平和というか、幸せというか。すべては、社長やおぼこのあきちゃんのおかげでしょうかね。

私もうめ子も一生懸命、やまと堂のために頑張ったからですよ。感謝、感謝ですかね。

うめ爺、変なまとめかたしないでください。もう終わりにします。どてらだのフンドシだのもういいです。

第111話 うめ爺、うめ子 夏休みです。

うめ爺、お久しぶりですね。

はい、夏休みをいただき、まこと君の作業場でお手伝いをしながら、「囲炉裏」を作ろうと思いまして、行っておりました。

「囲炉裏」を作ってどうするんですか。

はい、うめ子、富岡の「薬寿庵」には、やはり「囲炉裏」がいいと思いまして、社長やおぼこのあきちゃんに私の作った「囲炉裏」をプレゼントするつもりです。

上棟式も終わりましたので、はじめたところです。

うめ爺、それで出来そうですか。

まこと君がミニチュアのモデルを作ってくれましてね、それを基に始めているところです。

余った材料で作りますので、はい、年内には出来上がる予定です。

うめ子は、夏休みはどうでしたか。

はい、うめ爺、何か変わったと思いませんか。
ちょっと、言うのも恥ずかしいのですが、ミス何とかに応募しようと思いまして、夏休みを利用して、ジムやエステに行っておりました。

ちょっと、くるっと一回まわってみますね。うめ爺、どうですか。

ひとつ聞いてもいいですか。ミス何とかとは、いったいどこのミスコンテストですか。

農協主催の「うめっ子コンテスト」なんですが、もうコンテストが始まるというのに、応募は私だけなんておかしいですよ。

そうですか、それじゃ、私も変装して参加しますから、一緒に参加します。
私もよくわかりませんが、もし私が優勝したらうめ子に賞品をプレゼントしますよ。

うめ爺、私、やはり参加とりやめます。
もし、うめ爺に負けたら一生立ち直れないと思います。はい、やめ~!

うめ子、私はどうすりゃいい~の!

もう仕事をするしかないですよ。はい、忘れましょ。こんちくしょう!!

第110話 うめ爺、うめ子 昔のクーラーです。

うめ子、もう今年は梅雨明けだそうですね。

この間、梅雨入りしたばかりなのに、今年は短い梅雨でしたね。

うめ子、そこでみなさんのために色々考えてみたのですが、涼しくなる方法です。

うめ爺のことだから、バケツの水に足を入れて、ビールを飲むとかじゃないんですか。

いや、もうちょっと考えたんですよ。
わたしのフンドシに小さな扇風機をつけたんです。さらにですよ。麦わら帽子にも小さな扇風機ですよ。

うめ爺、それはいいですが、電源はどうするんですか。

はい、よく聞いてくれました。自転車に乗って発電するんです。そうかいですよ。

うめ爺、そんなかっこでですよ、自転車で町内を回っていたら、いつもの人達が来ますよ。

だれですか。

救急車に消防車、最近では、パトカーのおにいさんが心配して来ますよ。
「へんなおじさん接触、会話確認。無事です。無事です。」とか言われますよ。

場合によっては、某病院に入院させられますのでやめてくださいな。

うめ爺は、もう十分この辺では有名人なんですから。

なにしろ、この暑い夏は、おうちでバケツに足でも入れて、ビールでも飲んでください。
それと、クーラーも入れてくださいね。

昔のコインクーラーなので、100円玉がないと動かないんですよ。

そんなこと、知るもんですか。いい加減にしてくださいよ。

うめ子、ごめんね。

第109話 うめ爺、うめ子 うめ爺とまこと君

うめ子は、春休みを利用して、友達とディズニーランドに行ってしまうし、おぼこのあきちゃんは、おしか婆さんに会いに行ってしまうし、社長には、只見線が全線開通したので、会津川口まで行かないかと誘われましたが、割り勘だとか言うものですから、やめましたよ。以外とケチなんですかね。まあ、いいとしますか。

それで今、大工さんのまこと君によるともうすぐ富岡の基礎工事が終わるそうなので、いそいで材木の切り出しをしているそうなので、手伝いに行くことにしました。

私が行けば、百人力ですよ。いっちょう汗を流して、おいしいビールでも飲みますかね。

まこと君によれば、切り出した材木を仕分けし、その用途によって、名前が書いてあるらしいので、お手伝いをしますかね。

なんたって、一人でやっているものですから、役に立つと思いますよ。

まこと君の仕事場であり、小さな小屋が事務所になっているので行くと、「うめ爺、よく来たね。」と言って、やさしく迎えてくれました。

本当に、いつももじもじしているようですが、しっかり者ですよ。いい大工さんですね。

一生懸命、材木を削っているので、まわりの片付けや、材木運びをやっていると、まこと君が、「うめ爺、材木をかついだとき、何かプーと音がするんですが何ですか?」と言うもんですから、「はい、つい力が入るとプーと出るんですよ。」。

まこと君が、うめ爺マスクをしていいですか?」なんて言うものですから「はい、どうぞ。」なんて言って、相当仕事場がくさいようです。ず~っと、まこと君は我慢していたようですね。ときたまいなくなるんですよ。いやいや、まいりました。

そんなわけで、春休みは、まこと君のお手伝いをやらしてもらったんですよ。

まこと君から、帰りに瓶ビール二本をいただいたんです。本当にいい方ですね。

第108話 うめ爺、うめ子  昔は、うめ爺もわんぱく小僧。

うめ子、もう青梅大祭も終わりましたね。

子供達のお祭りも楽しかったです。
うめ爺は、もう子供のカリスマ爺さんですかね。

はい、小さい頃から、「今日は何して遊ぶの」と私にみんなが聞いてくるんですよ。
そんなわけで、今日は吉川製菓さんや柳丸さんの工場の裏に行って、この貧しい僕たちに出来損ないのお菓子があればくださいとか言って、一番貧しい梅五郎に風呂敷一杯にお菓子を入れてもらって、よく万年橋の下の河原で、みんなで食べたものです。

よいことも、わるいことも、みんな私が考えたものです。わんぱく小僧ですかね。

そんなわけで、今でもわんぱく相撲の子供達にも、お家でゲームやテレビ、それに勉強ばかりしないで、外で遊ぶことを教えております。

子供達とのキャンプは、一番楽しいし、勉強になると思いますね。
うめ子も子供達といると楽しそうですね。

今度、釜の淵の公園の中にある昔おばあちゃんがいた茅葺の古民家で、女の子達と百人一首のカルタをやるんですよ。

昔の人達の遊びを経験する予定です。
その後、みんなといろりでおしるこやおもちを焼いて食べようと思います。

うめ子もいい娘さんになりましたね。いい彼氏が出来ますよ。

本当ですか、うめ爺。

ええ、きっといい彼氏が出来ますよ。その調子ですかね。  おわり

第107話 うめ爺、うめ子 5月1日は子供宮祭りになりました。

もう五月ですね。
うめ爺のわんぱく相撲の子供達も青梅大祭に出るんですか。

子供達も風の子太陽の子広場での稽古が終わってから、リヤカーの上に山車を作っていたんじゃよ。

それは、それは、立派に出来たんじゃが、参加を願い出たら、みなさんから、風の子太陽の子広場でやるといいよと言われましてな、結局ここでやることにしました。

そんなわけで、うめ子にも参加してもらいたいんですよ。

ええ、もう一台山車を作ってもらいましてな、5月1日の子供宮祭りとして、山車の競り合いをしたいんです。

うめ爺、いくらなんでも私一人では、無理な話しですよ。

うめ子、そんなわけで、うめ子の顔で、エステのお兄さんやお姉さんでしょ。それにガス屋さんのお兄さんに、いろいろうめ子は顔が広いのでお願いしますよ。

はい、はい、わかりました。子供宮祭りも大人の大祭に負けないように盛り上がりますか。

山車を先導する拍子木は、社長に、おぼこのあきちゃんには、お弁当や子供達のおかしをお願いして、いっちょ盛り上げますか。

やはり、頼りは、うめ子しかいませんね。

あいよ、まかしておけって言うんだよ。

うめ子、もうお祭り気分ですね。

うめ爺も、子供達のためにがんばってくださいね。

べらめ~、まかしておけって言うんだよ。へへへ…。  終わり

第106話 うめ爺、うめ子 農業が一番!

うめ爺、今年は桜が早そうですね。
ふる里の梅の公園の梅もあっという間にもう終わりですよ。どうなっているんですかね。

私なんかもう、ビールがおいしくって、毎晩一本が、この頃では、もう二本から三本ですよ。どうなっているんですかね。

うめ爺、その言い方おかしいですよ。

でも、うめ子、やはり何でも今年は早いですよ。
だって、私なんかもうビール腹ですよ。

うめ爺、そのお腹の出方は、もう8月のころのようですよ。

はい、はい、そんなわけで、河辺の駅前のそばにあるジムにでも行こうと思いましてね。

うめ子は、やはりエステですか。

そうなんですけど、おぼこのあきちゃんから、エステもいいけど、これからの活け女は、やはり畑を耕したり、米を作る農婦が一番の活け女になるコツだそうです。

そうすれば、いい彼氏が現れると言っておりましたので、おぼこのあきちゃんと農業を富岡でやることにしました。

うめ爺も、そのビール腹を減らすには、農業がいいかと思います。

うめ子、私もスイカやメロンなどを作れますかね。

うめ爺、大丈夫ですよ。社長は、もう完全に現地のおじさんですよ。
それでは、社長に弟子入するとしますか。

うめ子は、おぼこのあきちゃんに弟子入すればいいと思います。

本当にうまく出来ておりますね。

そういうことで、またがんばりますかね。

第105話 うめ爺、うめ子 あやしいマスクですが?

うめ子、今年は2月に入ってもう花粉の季節ですかね。

おぼこのあきちゃんが言っておりましたが、やまと堂にも花粉症のお客様が少しずつ増えているそうです。

そういえば、おぼこのあきちゃんが、うめ爺とうめ子に手作りのマスクを用意してくれました。

それは、うれしいかぎりですね。
それでは、使用してみますか。
何かこの布見たことがありますよ。うめ子は知っていますか。

いいえ、わかりませんが、ホワイトにグレーが入っておりますが。今年の流行ですかね。

何か、ちょっと変な臭いがありますが、気にしません。

これ、もしかして、私の古いふんどしかもしれませんよ。
以前、おぼこのあきちゃんから新しいふんどしをもらったんで、お返しに古いふんどしを返したんですが。もしかすると、もしかするかもしれませんね。

おぼこのあきちゃんが、しっかり者でもそれはないと思いますよ。

うめ子、聞いてみますかね。

うめ爺、そんなこと失礼で聞けるわけないですよ。
せっかく作っていただいたんですから、今年は流行のホワイトグレーでがんばりましょうよ。

ちょっと変な臭いがしますが、だんだん慣れてきますから。

それじゃ、うめ子を信じて私も使用しますか。

意外とうめ爺、お似合いですよ。

うめ子こそ、お似合いですね。

おぼこのあきちゃんに、感謝ですね。

社長にも作ってもらいますか。

それじゃ、私からお願いしておきます。

第104話 うめ爺、うめ子 どすこいの一年です。

うめ子に、「毎年、毎年酔いつぶれて、冬眠状態で年越しをしないで、うめ爺も六角さんのように、呑み鉄本線の旅でもしたらどうですか。」と言われましたのものですから。

辰年は、心を入れ替えて、大きなリュックにパンツ1枚とおぼこのあきちゃん特製のおせち弁当にビール10缶とお酒を一升瓶ごと買って旅に出たのです。

新宿からスペーシア号に乗って、とりあえず鬼怒川温泉駅へ向かうところです。

いや、新宿で麺鉄の市川サヤちゃんのように、そばをいただこうとしたら、リュックが入口のドアに引っかかって、中には入れないんですよ。

ちょっと荷物が多すぎたんですかね。六角さんも大変なんですね。
いやいや、参りましたです。

そんなわけで、大宮を過ぎたら田園風景が広がってきましたので、まずビールで乾杯です。
そして、いよいよおぼこのあきちゃん特製おせち弁当で、酒でもいきますかね。

あれ~、コップを入れてきませんでしたか。
いやいやしょうがありませんので、家で呑む一升瓶かかえてラッパ飲みですか。

いいでしょうよ、周りの席の人達がびっくりしているようですが、どすこいです。
もう笑うしかあ~りませんよ。

それみろ、子供達が集まってきましたので、とうとう腹踊りです。

子供達も私のお腹を見て、みんなで笑い転げて、まねをしている子もいますね。

お婆ちゃんなんか、袋に入れたお金をくれるではないですか。いやいや腹にも力が入りますよ。
最後はみなさんから、今年は、いいものを見せていただいて、いい年になると拍手喝采でした。

あ~あ、旅に出てよかったです。みなさんに喜んでもらえて幸せなもんじゃよ。

そろそろ、鬼怒川温泉駅ですか。ここから、野岩鉄道に乗換えです。

たしか、社長と待ち合わせですか。社長は忘年会を終えて、私とこれから先、湯之上温泉駅まで飲み鉄の旅をするそうです。

茅葺の湯之上温泉駅には、うめ子とおぼこのあきちゃんも待っているそうです。

そして、二岐山の温泉でみんなで新年を迎えることになっているそうです。
会うのが楽しみですよ。

電車の中でみなさんに、おすもうさん、楽しい芸をありがとうと言われ、喜ばれたこと、みなさんに話したいですね。私しゃ、お相撲さんですよ。どすこい。

第103話 うめ爺、うめ子 来年も給料上がれ?

うめ爺、今年は変な年でしたね。ちょっと前まで暑いので家にいてくださいでしょう。
もう今じゃ、急に寒くなって家にいるしかないですよね。

はい、まったくその通りで、夏から秋がなくて冬に突入ですよ。

これじゃ、熊さんだって、山に食べるものがないので里に下りてくるんですね。

自然は厳しいもんじゃよ。

うめ爺と私は、やまと堂のおかげで、給料をもらって、えさを買えるのでよかったですね。

私が、河原で昼寝をしておったら、うめ子が川の上流から流れてきたので助けたんだよ。

私、鮎美橋の上で友達を遊んでいたら落っこちゃったんですよ。

あそこから、うめ爺も私も新しい人生が始まったんですね。
職安から紹介されてやまと堂に勤めることができ、おぼこのあきちゃんや社長に出会って本当に幸せですね。

うめ爺も私も熊さんのようにならなくってよかったですね。

はい、うめ子私なんか今じゃこの体格ですよ。
熊さんよりおいしいものが食べられて幸せですよ。

今年ももうすぐ終わりですから、うめ爺は、仕事やわんぱく相撲がんばってください。

私は、来年こそは、いい人に出会いたいので、相変わらずエステに仕事に頑張りたいと思います。

それと、うめ爺にうめ子とおぼこのあきちゃんと社長の全員で富岡に新しい夢が広がるように一歩、一歩前進したいと思います。

うめ爺、最後に一言ありますか。

はい、ちょっと最近、食品が高いので、もう少し給料やボーナスを上げていただきますようよろしくお願いします。

うめ爺、一言じゃないですよ。
私からもお願いします。  終わり

第102話 うめ爺、うめ子 うめ爺の腹巻き。

うめ爺、朝晩は、だいぶ楽になりましたね。

まったく今年は暑い夏でしたから、私なんか、もうあせもだらけで困りましたよ。うめ子は。

私は、お化粧が崩れて、直すのが大変でした。だって、どこで素敵な人に出会うかわかりませんから、すきを見せられませんよ。

うめ子も、大変ですね。

うめ爺たら、私はこれからお嫁入りする予定なんですよ。

うめ子、今年も今のところ予定は未定ですか。

はい、そのようでございます。

そういえば、おぼこのあきちゃんから、うめ爺へ渡してほしいと頼まれました。

なんでも、96歳で亡くなった、おぼこのあきちゃんのお婆ちゃんがしていた腹巻きで、これをしてから、一回も風邪をひかなくなったので、形見の品に未使用のものをいただいたのですが、おぼこのあきちゃんには、大きすぎるので、どうかうめ爺に使ってもらいたいそうです。

おぼこのあきちゃんも、お婆ちゃんのパンツを形見の品としてはいているそうです。
一枚のパンツを半分にして使用しているとか言っておりました。

私もおぼこのあきちゃんのように、悟りがひらけたら、幸せになると思うんですが、まだまだです。

うめ子、おぼこのあきちゃんは、身体が弱くて、ずうっと、お婆ちゃんと一緒に生活していたんだよ。

でっかい、お婆ちゃんの身体をいつももんでいたそうだよ。
お婆ちゃんも、「おまえは、いったいどこが悪いのかね。」と言ってはおぼこのあきちゃんをもんでいたそうだよ。

もみ合いの仲ですよ。うめ子、涙ぐましい話しじゃろ。

うめ爺、私もいつかおぼこのあきちゃんのようになりたいと思います。

それじゃ、うめ子。ず~っと予定は、未定でいいんだよ。

う~ん、悟りがひらけるかしら。がんばります。

第101話 うめ爺、うめ子 9月もまだ夏です。

うめ爺、もう9月に入ったのに、まだこの暑さが続きますかね。

うめ子、私も長く生きておりますが、今年は一番かもしれませんね。
うめ子も日焼けして、顔が赤いですね。

元は、「うめ」なので赤いんですが、梅干しのように最近はしわが目立つようになったので、私の行っているエステで、秋のキャンペーンが始まりますので、秋のしわ伸ばしの体験コースを予約したんですよ。

うめ子も大変ですね。

うめ爺は大丈夫ですか。

はい、はい、みなさんが夏やせして困っているのに、私なんか、また体重が増えてしまって、恥ずかしいかぎりです。
そんなわけで、私もうめ子の行っているエステのダイエット体験コースを予約したんですが、体重を言ったところ、エステの方から少し考えさせてくださいと申されたので、まだ連絡がないんですよ。

私は、エステより河辺に出来たジムに行った方がよいと思いますよ。どう見てもこれじゃエステの方も困りますよ。

私ならOKですが、うめ爺は、やはりジムだと思いますよ。

社長のように富岡で畑仕事をするのもよいと思いますよ。

うめ子、富岡にクマが出たといって、鉄砲で撃たれたりしませんかね。

そんなひどいクマはいませんよ。誰も撃ったりしませんから、安心してください。

それじゃ、社長に相談するとしますかね。
エステから連絡があるといいんですが心配ですよ。

うめ爺、あきらめが肝心です。  おわり

第100話 うめ爺、うめ子 今年は7月30日が土用の丑の日です。

うめ爺、暑い日が続きますね。

うめ子、もうすぐ梅雨明けが近いんじゃないかね。
暑いのは嫌なもんじゃが、楽しみもあるんです。
今年は、7月30日が土用の丑の日なんです。もうすぐ、うなぎをいっぱい食べられますよ。

うめ爺、うなぎがどれほど高いお値段か知っていますか。

はい、はい、知っていますよ。そんなわけで、社長と私で朝早く起きて、岩井淵から岩井堂にかけて、うなぎ取りの筒を仕掛けに行ったんです。

50本ほど仕掛けましたので、かなり入ると思いますので、うなぎの蒲焼きをおぼこのあきちゃんやうめ子にもいっぱい食べてもらいますよ。

うめ爺、そんなにうまい話はないと思いますよ。

そういうこともあろうかと思いまして、うなぎも土用の丑の日を警戒して筒に入らないかもしれませんので、採れなかったことを考えて、みどり屋さんにお願いしてありますので、ご安心ください。

何たって、社長と私の素人二人ですから、どうなるかわかりませんが、一応挑戦ということで頑張ってみます。

あ~あ、よかった。おそらくみどり屋さんのおいしい鰻重になると思いますよ。
うめ爺、今回だけは、尊敬しますね。だって、はずれがないんですもの。よかった、よかった。  おわり

第99話 うめ爺、うめ子 ケーブルカーで御岳山に。

初夏の御岳山もいいものですね、うめ爺。

はい、何たって、ケーブルカーから見る梅雨時の紫陽花や山水画のような景色も最高ですよ。

うめ子、それにそれぞれの宿坊の食事もおいしいもんじゃよ。特におそばは、どこもおいしいですね。

ところで、今回は、うめ爺うめ子が社長のはからいで、御岳山鉄道に頼んで、ケーブルカーの運転助手にうめ爺が、そして、ガイド役助手に私、うめ子が参加することになったんです。

そんなわけで、今回は、将来のケーブルカーの宣伝をかねて、参加することになりました。
うめ爺、何だか緊張しますね。

はい、うめ子、ケーブルカーの運転は、初めてですが、頑張りたいと思います。

やまと堂を全国に知ってもらうには、ぜひ成功させて、ケーブルカーにうめ爺、うめ子を宣伝できるようにアピールしたいと思います。

また、これで給料も上がるし、何たって、帰りは「もみじ屋」さんで、おそば三昧となるし、うれしいことばかりですね。

うめ爺、まだ将来の話しですよ。

うめ子、私に任せてください。伊勢屋さんのおまんじゅうを腹いっぱい食べてきましたから、大丈夫ですよ。

うめ爺、なんか話が違うような気がしますが、やる気だけは、褒めたいと思います。

うめ爺、やまと堂の将来のためにがんばりましょうね。

はい、はい、うめ子。どすこいですよ。  おわり

第98話 うめ爺、うめ子 最後の草刈りです。

うめ子、今年も富岡の草刈りの季節になりましたね。

うめ爺、お店の前でおぼこのあきちゃんや社長と草刈りの練習をしたのが懐かしいですね。

いよいよ、最後の草刈りですかね。

そんなわけで、やまと堂を応援してくださるお客様や営業スタッフの方々でしょ。富岡近隣のおばあちゃんたちに、ワンパク相撲の子供達も来るそうです。

その後に、いせやさんのお弁当に、おぼこのあきちゃん特製甘酒が出るそうですよ。

いや~、うめ子、お祭りですね。

コロナもだいぶ収まってきましたので、それに、いよいよまこと君の仕事になりますので、きれいにしておきたいですね。

うめ子も、だいぶまこと君ファンになりましたね。

はい、まこと君は、木とお話しできる大工さんですよ。
材木に囲まれていると、なんかいきいきして、水を得た魚のようですかね。
そういう大工さん、そういないと思いますよ。
うめ爺も、そう思いませんか。

そうですとも。私なんか、やまやさんに行くとビールやお酒に囲まれて、もうそれだけで幸せな気分ですよ。まったく同じですね。

うめ爺、それは、ちょっと違いますが。はい、気持ちはわかります。
それでは、いよいよ最後の草刈りになると思いますので、がんばってやりたいと思います。

当日は、晴れますように、てるてる坊主でも作っておきますかね。
それともうめ爺をぶら下げておきますかね。

うめ子、それじゃ雨になりますよ。だめだめ。

はい、わかりました。

第97話 うめ爺、うめ子 今年の花粉はひどい。

うめ爺、今年は、スギ花粉がひどくないですか。

うめ子、テレビで言っていましたが、10年ぶりに多いそうですよ。

4月に入ってから、私も肌がカサカサなんです。顔はかゆいし、エステに行ってもよくならないんです。うめ爺は、どうしているんですか。

はい、おぼこのあきちゃんにお願いして、デストロイヤーマスクを作ってもらいました。
プロレスラーのデストロイヤーさんがいつもかぶっていたマスクで、頭からかぶり、目と口だけ開いているマスクです。

うめ爺、そんなのつけて仕事してたら、みんなびっくりしますよ。

そんなわけで、うめ子にも子供用デストロイヤーマスクを作ってもらいましたので、二人でかぶれば、何もこわくありませんよ。

うめ爺、おぼこのあきちゃんは、何と言っていましたか。

「一応、青梅警察署に行って、変なものじゃありません、と言っておいた方がいいわよ。」と言われました。

え~、え~、私、やだ~、やだ~。

うめ爺だけにしてくださいよ。わたし、まだ嫁入り前ですよ。

うめ子、エステに行ってだめなら仕方がないですよ。一度かぶればうめ子もやみつきになると思いますよ。

ほ~ら、ほ~ら、こんな感じですよ。

うめ爺、私これから、やはりエステの一番高いコースにしますのでそれから考えます。

でも、このマスクの生地は、いったいなんですか。リポ何とか書いてありますね。
のぼりの余った生地ですかね。おぼこのあきちゃんに聞いてみますか。

それにしても、もう少しかわいいのにしてくださいよ。
やっぱり、やだ~。だめ、もうひどいですよ。  終わり

第96話 うめ爺、うめ子 花見の季節です。

うめ子ちゃん、今年は富岡の桜はどうですかね。

おぼこのあきちゃんによりますと、かなり今年は、いいそうですよ。
うめ爺、あそこの桜は、本当に田舎に帰ったような、何とも素朴でいいところですね。

うめ子、NHKさんの風土季(ふどき)に東京にもこんなところがありますよって、教えたいもんですね。

それじゃ、みんな来るようになると困りますよ。そっとしておきましょうよ。

そんなわけで、花見酒に武重本家酒造の「春花見酒」をたのんでおきました。
うめ子も何か用意してくださいよ。

はい、おぼこのあきちゃんと「ふきのとう」を採りましたので、お弁当を用意したいと思います。

うめ子、社長は何と言っていましたか。

何か、余興をやるとか言って、「風の子太陽の子広場」に行ってもう練習しているそうですよ。

なんと、まあ~、やることが早いですね。

だって、うめ爺、もう3年ぶりですよ。
みなさん、待ちに待っているんですから。うめ爺も、もえてくださいよ。

よ~し、相撲甚句でも歌いますか。それじゃちょっと、練習に行きますか。

どこへですか。

はい、「風の子太陽の子広場」です。

私は、エステに行ってきます。

第95話 うめ爺、うめ子、青信に行く。

うめ爺、もうすぐ春が来ますね。

寒い寒いと言っておったら、足下の草花も元気に芽吹いてきましたよ。

早く暖かくなってほしいですね。

うめ子、社長によると、今期の決算は、うめ爺うめ子の活躍で前年より良いということで、特別ボーナスが出るそうじゃよ。

うめ爺、ほんとうですか。

おぼこのあきちゃんも言っておりましたから、間違いないです。
うめ子は、何に使うんですか。

はい、彼氏が出来たときのデート代にします。うめ爺は。

私は、わんぱく相撲の子供達にふんどしをプレゼントしたいと思います。
それと、やまやさんでビールのまとめ買いに使います。

おぼこのあきちゃんは、何に使うんですかね。

ええ~、聞いたところによると富岡の母屋が出来た後、おぼこのあきちゃんの売店を建てるそうです。その資金にあてるため貯金するそうです。

うめ爺、そのときのために私も、うめ爺も少し貯金をして応援しませんか。
おぼこのあきちゃんの夢ですもの、うめ爺もお願いしますよ。

よ~くわかりました。
明日から河辺駅前で、募金活動でもしますか。
うめ子も一緒にどうですか。

うめ爺、ちょっとそれは違うと思いますよ。

そうですか。では、青信さんに行って相談してみますか。

それがいいと思います。
何とかしませんといけませんね。うめ爺、行ってみますか。

そうですね。

第94話 うめ爺、うめ子、大相撲、初場所へ行く。

うめ爺、今年の年末年始は、お天気も良かったし、おぼこのあきちゃんのおせちもおいしかったですね。

うめ子も、いただきましたか。本当においしかったです。

毎日、毎日、裏方でお仕事もして、私たちのお昼のまかないまでしてくれています。

うめ子、社長とも相談したんですが、初場所のお相撲をおぼこのあきちゃんにプレゼントするのはどうですか。
みんなで、「炎鵬タオル」を買って応援すれば、おぼこのあきちゃんも喜ぶと思います。

最近炎鵬は、格下になってテレビに出ないので、いつもさびしそうにすり足の稽古をして、「炎鵬」、「炎鵬」、「がんばれよ」って言っています。

そうですか、よし、わんぱく相撲で知り合いになった「きんじさん」に頼んでみます。

初場所ですし、いい所をお願いすることにしますか。
うめ子は、いい人をみつけるチャンスになるかもしれませんね。

うめ爺、本当ですか。それなら、ちょっとエステに行ってから行くことにします。着物なんてどうですかね。
おぼこのあきちゃんと相談してみましょうかね。うわ~、楽しみです。

社長も私も一杯やりながら今年は見られるそうなので楽しみです。

みなさん、テレビでお会いしましょうね!

第93話 うめ爺、うめ子 来年の誓い。

うめ子、今年もいろいろありましたが、12月が来ましたね。

うめ爺も、またおじいさんになりますね。

わたしゃ、いつもうめ爺ですよ。

うめ子も、いいお年になりますね。

はい私は、来年はいい彼氏が出来ると思います。

昨年も同じ事を言っていましたが。

今年こそは、ですよ。だって、こんなに美容にお金をかけているんですから。

うめ子、おぼこのあきちゃんのように、ずうっとおぼこでいたほうが幸せかもしれませんよ。

うめ爺、私はまだ、あそこまで悟りが開けませんよ。

社長が「やまと堂にもアルプスのハイジがいるようだね。」と言っておりましたが、本当にそうですね。

私も、おぼこのあきちゃんのようになれたら幸せだと思います。

よし、来年は、私は親友のクララのようになれるようにがんばりますか。

じゃ、私はおじいさんですか。

だったら、社長は、ペーターですかね。

それにしても、やまと堂は、みな元気で新年を迎えられそうですね。

うめ爺、来年も社長やおぼこのあきちゃんを助けていきましょうね。

そうですね。

第92話 うめ爺、うめ子 もう今年も2ヶ月です。

うめ爺、今年も残り2ヶ月になりましたね。

はい、うめ子も「うめ爺うめ子バス」の車掌さんとしてよくやってますよ。

多摩の山間部のおじいちゃんやおばあちゃん達も、バスが来るとみなさん、うめ爺の旗やうめ子の旗を振ってくださいますね。

うめ子、あれはよいアイデアでしたね。

はい、よく出来ました。テレビのクイズ番組で○☓の旗をあげるのがありまして、思いついたんですよ。

赤がうめ子旗、青がうめ爺旗とね。

でも最近赤がだんだん増えているようですね。

うめ爺には内緒で、赤を振った人には「あめ」を上げまして、そんなわけで増えているんですよ。

うめ子、それは、ずるいですよ。
では、こうすると良いと思います。
青い旗には、青いあめ、赤い旗には、赤いあめでは、どうですか。

これからは、そうしますね。
やはりうめ爺はダテに年を取っていませんね。

たまには、小さなおぼこあめとか、どこを切ってもカッパあめもよいかと思います。

うめ爺、そんなこと言うと、おぼこのあきちゃんや社長が今ごろくしゃみをしていますよ。

はいはい、冗談はやめて、気を引き締めて残り2ヶ月も頑張りますか。

うめ爺、それにボーナスもでると思うし、頑張りましょうね。

第91話 うめ爺、うめ子 「イヌ」のつく野草には注意。

うめ爺、最近は下を向いては、ぶつぶつ言っておりますが、何か悩みでもあるんですか。

うめ子、秋の草花の名前や特徴を散歩の時の楽しみにしようと思っているんですよ。

うめ爺、変な野草でも食べたんですか。

うめ子、あの~、社長が「三屋清左衛門の残日録」を見てから足の下で踏みつぶされる雑草にもいとおしい思いがするとか何とか言っているのを聞いてから、私も雑草の名前や特徴を覚えて、社長に教えてやりたいと思ったんですよ。

そんなわけで、雑草図鑑を古本屋さんで見つけてきて、道端や空き地や富岡周辺に咲いている草花を調べているんですよ。

社長もいいお年になったんですね。うめ子もやりませんか。

はい、うめ爺、それはいいことですね。
私は、食べられる野草を見つけたいと思います。

うめ爺が、変な野草を食べておかしくならないようにしますので、私にも雑草図鑑を見つけてくださいよ。

うめ子、私の健康まで考えてくれるなんて、やはり、秋ですね。
何だか涙がこぼれますね。

うめ爺、「イヌ」の字がついている野草を知っていますか。
食べることも出来ず、役に立たないそうです。
イヌ爺、イヌ子にならないようにしましょうね。

はい、わかりました。

第90話 うめ爺、うめ子 秋のわんぱく相撲大会

うめ子、今年の夏は来ましたかね。梅雨明けが早いと思ったら、また雨の日が続きましたね。でもやっと、ここで秋のようですよ。

うめ爺、何か理由でもあるんですか。

うめ子、よく聞いてくださいましたよ。

ちょっと、早く仕事が終わったので、畑の蔵に寄ったんですよ。
そしたら、大きな栗がたくさん袋に入って並んでいるし、カボチャやなんとぶどうがいっぱいあるでしょう。
蔵の中にはビールも秋味だし、日本酒もひやおろしですよ。それじゃ買わないわけにはいきませんので、バスの中にいっぱいあります。

社長には、秋味、それにひやおろし、うめこには、特売の桃にぶどうがありますし、おぼこのあきちゃんには、かぼちゃや栗、きのこなど買ってきました。

うめ爺、買ってきたのはいいけれど、タダとは思えませんが、プレゼントですか。

うめ子、私も悩んだんですが、わんぱく相撲秋場所のために一人3,000円いただきたいのです。

うめ爺、それじゃ買ってきたものより高いと思いますよ。それじゃ、押し売りじゃないですか。

そこをなんとか、みな様のご協力でわんぱく相撲を成功させませんか。
うめ子様よろしく、ご協力お願いします。

社長もおぼこのあきちゃんも楽しみにしているそうなので、うめ子様よろしくお願いします。

うめ爺、しょうがないですね。あ~あ、これでエステ一回行けなくなりました。

大丈夫ですよ、私が肩もみしますよ。はい、はい、わかりました。

第89話 うめ爺、うめ子 みんな有名人。

うめ子、やまと堂が西多摩新聞に毎月一回掲載される事になったのを知っているかね。

はい、うめ爺、新聞社の小峰さんや編集部の若井さんのおかげで実現できました。また多くの方の目にとまるといいですね。

それに、うめ爺うめ子も紹介されていますよ。みなさんにちゃんと見てもらいたいですね。

そうですか、そうですか。うめ子も有名人になったものですね。
それでは、ヒロガワラさんにサインの練習でも行きますか。

うめ爺、あそこはお習字で有名なところですよ。

それじゃ、おぼこのあきちゃんに教えてもらいましょうかね。

はい、それがいいと思います。うめ爺、おそらく無料だと思いますよ。

それは、いい考えですね。それにしても、社長はテレビに出演するし、私たちは新聞ですよ。今年はずいぶんマスコミに出る年ですかね。

うめ爺、それにおぼこのあきちゃんの母方の実家の家が日本古民家の世界的に有名な雑誌に掲載されておりましたよ。それも、国の重要文化財に指定されていたんですね。

それは、知らなんだよ。びっくりですね。

ええ、それで小さいときには、そこでよくお婆ちゃんに会いに行ってお昼寝までしていたそうです。

うめ爺、おぼこのあきちゃんが富岡に古民家を作りたいのがよくわかりましたね。

うめ子も私も一生懸命応援したいものですね。

うめ爺、おぼこのあきちゃんの夢を叶えましょうよ。

はい、わかりました。

第88話 うめ爺、うめ子 ないしょ、ないしょ話し。

うめ子、今度は、7月1日発売の西多摩新聞に「人に寄り添う漢方薬店」として、青梅・薬やまと堂が大きく紹介されましたね。

うめ爺、何かうれしいですね。
社長もおぼこのあきちゃんも立派に見えますね。

うめ子、一歩、一歩ですが、やまと堂は前に進んでいるんですね。
あの、ゆみがじゃなくて、あのおぼこのあきちゃんがね。うれしいかぎりです。

それに比べて、社長はずいぶん髪が白くなりましたね。

うめ爺、私たちが苦労をかけているからですかね。

それもあると思いますね。
うめ子、そのうち私とうめ子で楽にしてやりたいものですね。

おぼこのあきちゃんもそう言っておりました。
うめ爺、社長は、髪が白いだけじゃなくて、どうも本当はカッパのようですって。

だって、この間ジュゲムのイータさんと同じ悩みを話し合っているのを聞いてしまったんです。

うめ爺、いいですか、内緒にしてくださいね。
社長が傷つきますので、これ以上は言いませんので。

うめ子、だいぶ話したようですが。

うめ爺、ないしょ、ないしょですよ。

第87話 うめ爺、うめ子 幸せな社長です。

うめ子、ここのところ、社長はずいぶん忙しそうですね。

うめ爺、それがですね、社長は、東西新聞社の取材に応じたり、東西多摩テレビに出演までしております。

うめ子、社長は引っ込み思案だと思っておりましたが、実は目立ちたがり屋なんですね。

うめ爺、それだけじゃないと思いますよ。
社長は、いつもクスリ屋さんは、健康にするだけでは、生き残れないと申しておりました。全国のクスリ屋さんに向かって、健康だけではなく、幸せになっていただく道を見つけてあげれば、その存在価値は上がり、その土地になくてはならないクスリ屋さんになると申しておりました。

それで、社長は頑張っているんですね。
うめ子も私も、一生懸命お手伝いさせていただきますか。

うめ爺、やまと堂の未来がかかっていますよ。

はいはい、給料もかかっておりますから。

うめ爺は、よくわかっておりますね。

第86話 うめ爺、うめ子 5月の休み。

うめ爺、5月のお休みは、どうするんですか。

はい、うめ子、子供達も休みなので、大相撲の5月場所に合わせて、わんぱく相撲富岡場所ということで、練習を兼ねて、5人ずつ白組、赤組に分けて取り組みをします。

社長が今、富岡の土地に土俵を作りに毎日行っております。家が建ってからでは、出来ませんので、子供達にもいい思い出になると思いますので社長も喜んで協力してくれています。
前にも、うめ子に言ったかもしれませんが、この中から大相撲で活躍する横綱を出したいんですよ。小っちゃな夢ですが。

うめ爺、それは、大きな夢だと思いますよ。頑張ってください。

うめ子はどうするんですか。

はい、おぼこのあきちゃんと飯能釜で焼き物をする予定です。古民家風の母屋の囲炉裏で使用する食器などを作るそうです。

うめ子は、大きな夢に向かっておりますね。

おぼこのあきちゃんも、私も、やまと堂を日本一にすることが夢なんですよ。
全国のお客様に来ていただき、自然豊かな場所でくつろいでもらい、やまと堂に来てよかったな~と思っていただければ何よりです。

社長がいつも言っております。「すべては、お客様のために、何が出来るかです。みんなでやりましょうか。」と申しておりました。

うめ子、その通りですね。いいところに二人とも勤めましたね。感謝です。

第85話 うめ爺、うめ子 社長はいったい何者ですか。

うめ子、社長が医食同源紙に掲載されてから、大変なことになりましたね。各方面の方々からお問い合わせがありましたよ。
あっぱれ酒造さんや、矢尾本店に、こっこほまれの川場村の村長さんまで、お電話をいただき、感謝するばかりですよ。
それに、相撲界から二所の席親方で確か稀勢の里とか言っていましたね。

まったく、社長は顔が広いですね。

うめ子、よくよく考えると何か共通していませんか。

はいはい、うめ爺、よくわかりましたね。

うめ子、だって、私の好きなお酒ですよ。わかりますよ。

そうなんですよ。社長は若い頃から、酒蔵見学をしては、よく呑んでいたそうですよ。

そこで知り合いになったのが、今ではテレビでも有名になった、呑み鉄番組をもつ三角精児さんですよ。
社長が、酒を教え、三角さんは、鉄道の楽しみを教えてくれたそうです。

うめ子、そのうち、社長もゲストで呼ばれて、二人で旅番組をしてもらい、テレビを見ている人にやまと堂もついでに知ってもらったらもっといいと思いますが。相撲の取り組みででてくる懸賞旗みたいですかね。

うめ爺も私も懸賞旗になって参加したらもっと面白いと思いますね。

うめ子、とりあえず、社長にお願いして、懸賞旗を作ってもらいますかね。
デビューは、両国の国技館ということになりますか。二人で頑張りましょう。

第84話 うめ爺、うめ子 社長はえらい。

うめ子、やまと堂に置いてある医食同源紙3月号に社長のことが一面に書いてありました。
Iさんという方から取材を受けていましたが、そのことですかね。

うめ爺、なんでも社長とは30年以上のお付き合いらしいですよ。

うめ子、そこでわかったことがあるんじゃよ。

うめ爺、何ですか。

社長は、本当は塾の先生だったんですね。ついでに、居酒屋のおやじでしょ。なんと、工場の警備のおじさんなんですよ。
それが今じゃ、薬やまと堂の社長ですよ。これはいったいどうなっているんですかね。

うめ爺も、私も、やまと堂にお勤めする前は、梅の公園のただの梅ですよ。
今じゃ、うめ爺は、やまと堂のリーダー、私はサブリーダーですよ。
それは、やまと堂で頑張ってきたからですよ。

社長だってやまと堂を立ち上げたときは、苦労の連続だったんだと思いますよ。
やまと堂を守るために、色々なアルバイトをして、店を守ってきたんです。
それは、社長の心の大きさにあらわれていると思います。

うめ爺も、私も唯一、やまと堂だけが雇ってくれたことを忘れてはいけません。
いいですか、うめ爺。

はい、うめ子。社長に感謝、感謝です。

やまと堂を日本一の薬屋さんにして、恩返しをしましょう。

うめ子、よくわかりました。

< みなさん、店頭に医食同源紙3月号を用意しております。よろしければ、お持ちください。>
 

第83話 うめ爺、うめ子 オニクロンはやはり注射が一番

うめ子、最近は何かヘンですね。

うめ爺、2月に入ってから、うめ爺うめ子バスが通ってもおじいさん、おばあさん、それに子供達も外に出て手を振ってくれませんね。

うめ子、寒いからですかね。

いえ、それはうめ爺、最近はやりのオミクロンではないですか。

何と申した、うめ子。オニクロンだと。そいつはいったいどこにいるんですか。では、私が行って一勝負つけてきましょうか。
どこへ行ってもみなさんが手を振って応援してくれたんですぞ。それは何ということか、家の窓からさみしく手を振っているではないですか。

うめ子、ここは鬼を退治に行くしかありませんね。うめ子、二所ノ関部屋にいってシコとテッポウをやってからにしますか。
一回で土俵から押し出しますので見ていてくださいね。やりますよ。

うめ爺、相手はお相撲さんじゃないんですよ。

何だと、うめ子。それは怪獣ですか。それとも妖怪ですか。

何と言いますか。うめ爺に説明しても理解してもらえないと思います。
うめ爺、相手は目に見えないんですよ。

そうかそうか、昔テレビで見たやつだな。うめ子すぐわかりましたよ。それは透明人間ですね。
だいじょうぶ、だいじょうぶ、あれはね、白いペンキをかけると見えるんですよ。その時土俵から押し出します。何てことはないですよ。

うめ爺、それでは勝てませんよ。目に見えないくらい小さいんです。

うめ子、そんなやっかいなやつがいるんですか。

それも一匹じゃないんです。おそらく何十万匹もいると思います。うめ爺などいちころで倒されると思います。それがうめ爺の体に入ってくるんですよ。勝てませんよ。

でも、うめ子。昨日オミさんという人が注射をするといいと言っていましたが、あれですか。

うめ爺、どうもそれしかないみいですよ。

それでは、今から2人でアベ先生のところに行くとしますか。小児科の先生ならやさしく注射をしてくれそうです。
うめ子、おしりを出すのは恥ずかしいですが、がまんします。

うめ爺、おしりじゃなくて、腕でいいんです。

それじゃ、早く行きましょうかね。  終わり